基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問08
問題文
XMLの特徴として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:XMLでは、HTMLに、Webページの表示性能の向上を主な目的とした機能を追加している。
イ:XMLでは、ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にするために、任意のタグを定義することができる。(正解)
ウ:XMLで用いることができるスタイル言語は、HTMLと同じものである。
エ:XMLは、SGMLを基に開発されたHTMLとは異なり、独自の仕様として開発された。
XMLの特徴として、最も適切なものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→ XMLは任意のタグを定義できる汎用マークアップ言語で、データの自己記述化と交換を目的とする。
- 根拠→ タグのカスタマイズ、階層構造、DTD/XSDによる検証、XSLTによる変換などデータ処理向け機能が揃う。
- 差がつくポイント→ HTMLやCSSは表示・レイアウト重視だが、XMLは表現より情報構造と相互運用性を重視する点を押さえる。
正解の理由
選択肢イは「任意のタグを定義でき、ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にする」と述べています。XMLはタグ名や要素構造を利用者が定義でき、データを自己記述(データとその意味を併せて表現)するため、異なるシステム間でのデータ交換や解析、検証(DTD/XSD)および変換(XSLT)に適しています。これがXMLの主要な設計目的の一つであり、よってイが正解です。
よくある誤解
- 「XMLはHTMLの拡張で表示性能を向上させるもの」:HTMLは表示を目的とした言語で、XMLは表示ではなくデータ構造化が目的。用途が異なります。
- 「XMLで使うスタイル言語はHTMLと同じ」:HTMLは通常CSSで装飾しますが、XMLの変換やスタイリングにはXSL/XSLTを用いるのが一般的で、直接同一ではありません。
- 「XMLはHTMLと異なり独自仕様でSGMLとは無関係」:むしろXMLはSGMLを簡素化して設計されたもので、SGMLとの関係を理解しておくと混乱しにくくなります。
解法ステップ
- 問題文で「XMLの特徴」とあることを確認し、目的(データ構造化・交換)を意識する。
- 各選択肢の主張が「表示(presentation)」に関するか「データ(structure)」に関するかを判別する。
- 「任意のタグ定義」ができるかどうかがXMLの核心なので、それを含む選択肢を重視する。
- SGMLとの関係やスタイル言語(CSS vs XSLT)の違いで残りを除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: XMLでは、HTMLに、Webページの表示性能の向上を主な目的とした機能を追加している。
→ 誤り。XMLはHTMLの機能追加ではなく、データの記述・交換を目的とした汎用マークアップ言語です。表示性能向上が目的ではありません。 - イ: イ - XMLでは、ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にするために、任意のタグを定義することができる。
→ 正しい。XMLはユーザー定義のタグでデータを自己記述でき、システム間での構造化データ交換に適しています。 - ウ: XMLで用いることができるスタイル言語は、HTMLと同じものである。
→ 誤り。HTMLでは主にCSSを用いますが、XMLではXSL/XSLTで変換や整形を行うのが一般的で、同一とは言えません(CSSもXMLに適用可能な場合はありますが目的と手法が異なります)。 - エ: XMLは、SGMLを基に開発されたHTMLとは異なり、独自の仕様として開発された。
→ 誤り。XMLはSGMLを簡素化して作られた仕様であり、HTMLもSGMLに関連する歴史を持ちます。XMLが「完全に独自」であるという表現は不正確です。
補足コラム
- XMLの代表的な関連技術:DTD/XSD(検証)、XPath(要素選択)、XSLT(変換)、Namespaces(名前空間管理)。
- XMLとHTMLの違いを一行で:HTMLは「表示」を指向、XMLは「データの構造と言語化」を指向。
- 簡単なXML例:
<person> <name>山田太郎</name> <age>30</age> </person>
このようにタグ名は用途に応じて自由に決められ、タグ自体がデータの意味を示します。
FAQ
Q1: XMLはHTMLの後継ですか?
A1: いいえ。用途が異なり、後継ではありません。HTMLはWeb表示、XMLはデータ構造化と交換が目的です。
A1: いいえ。用途が異なり、後継ではありません。HTMLはWeb表示、XMLはデータ構造化と交換が目的です。
Q2: XMLにスタイルは全く関係ないですか?
A2: 関係はありますが、XMLの主目的はデータ構造化です。見た目の整形はXSLTやCSS(場合による)で行いますが、目的は異なります。
A2: 関係はありますが、XMLの主目的はデータ構造化です。見た目の整形はXSLTやCSS(場合による)で行いますが、目的は異なります。
Q3: JSONがある現在でもXMLは必要ですか?
A3: ケースバイケースです。データ検証や名前空間管理、既存の標準(SOAP、XSLTなど)を使う場面ではXMLが有利なことがあります。
A3: ケースバイケースです。データ検証や名前空間管理、既存の標準(SOAP、XSLTなど)を使う場面ではXMLが有利なことがあります。
Q4: 任意のタグ定義は安全ですか?
A4: 定義自体は可能ですが、相互運用性のためにスキーマ(XSDなど)で仕様を共有・検証することが重要です。
A4: 定義自体は可能ですが、相互運用性のためにスキーマ(XSDなど)で仕様を共有・検証することが重要です。
関連キーワード: XML、タグ定義、自己記述、データ交換、XSLT、XSD、DTD、SGML、名前空間、検証

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