基本情報技術者 2012年 秋期 午前(科目A) 問46
問題文
UMLのダイアグラムのうち、インスタンス間の関係を表現するものはどれか。
選択肢
ア:アクティビティ図
イ:オブジェクト図(正解)
ウ:コンポーネント図
エ:ユースケース図
UMLのダイアグラムのうち、インスタンス間の関係を表現するものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:インスタンス(オブジェクト)同士の関係を表すのはオブジェクト図で、具体的なオブジェクトとリンクを示します。
- 根拠:UMLの図は「型(クラス)を示す図」と「実体(オブジェクト)を示す図」に分かれ、オブジェクト図は後者に該当します。
- 差がつくポイント:設計(クラス図)と実行時の状態(オブジェクト図)を混同せず、問題文の「インスタンス」をキーワードに即答できるかが重要です。
正解の理由
正解は イ(オブジェクト図)です。オブジェクト図はUMLの中で「インスタンス(オブジェクト)」を描くための図であり、インスタンス名や属性の具体的値、インスタンス間のリンク(関連の実体化)を表現します。問題文が「インスタンス間の関係」を問いているため、インスタンスそのものとそれらの結びつきを表すオブジェクト図が最適です。
よくある誤解
- 「クラス図と同じもの」と考える誤解:クラス図は型や構造(設計時点)を示すため、実際のインスタンス間の具体的結びつきは表しません。
- 「振る舞い図=インスタンス図」との混同:アクティビティ図やユースケース図は振る舞い・プロセスを示す図であり、インスタンス間の静的関係を直接表現しません。
- 表記(図記法)の違いを見落とすミス:オブジェクト図はオブジェクト名や属性値、リンクで表すため、図中のラベル(インスタンス名や具体値)を手掛かりに判断します。
解法ステップ
- 問題文からキーワードを抽出:「インスタンス」「間の関係」「表現」などを確認します。
- UML図を分類:構造図(クラス図、オブジェクト図、コンポーネント図など)と振る舞い図(ユースケース図、アクティビティ図など)に分けます。
- 「インスタンス」を表す図を選ぶ:インスタンスそのものとその結びつきを表すのはオブジェクト図であると判断します。
- 選択肢と照合:各図の目的(設計/実体/振る舞い)を当てはめ、最も合致するものを選択します。
選択肢別の誤答解説
- ア: アクティビティ図
誤り。アクティビティ図は処理の流れやワークフロー、アクションの遷移を表す振る舞い図であり、特定のインスタンス間の静的関係を示す目的ではありません。 - イ: イ(オブジェクト図)
正解。オブジェクト図は実際のオブジェクト(インスタンス)とその属性値、オブジェクト間のリンクを表現し、インスタンス間の関係を直接示します。 - ウ: コンポーネント図
誤り。コンポーネント図はソフトウェアの物理的なモジュール(コンポーネント)とそのインターフェース、依存関係を示す構造図であり、オブジェクト(インスタンス)の関係を表すものではありません。 - エ: ユースケース図
誤り。ユースケース図はシステムの機能(ユースケース)とアクターの関係、システム境界を示すもので、個々のインスタンス同士の関係表現とは性質が異なります。
補足コラム
UMLは大きく「構造図」と「振る舞い図」に分類されます。構造図の中でもクラス図は「型(設計)」を示し、オブジェクト図は「その型の具体的な実体」を示します。試験問題では「インスタンス」「オブジェクト」「実体」「具体的な値」などの語が出たらオブジェクト図を連想するとよいでしょう。実務ではデバッグや設計レビューで、特定ケースのオブジェクト間のリンクを可視化するためにオブジェクト図が利用されます。
FAQ
Q1: クラス図とオブジェクト図はどちらが重要ですか?
A1: 目的によります。設計や継承・関連を整理するならクラス図、具体的なシナリオや特定時点の状態を示すならオブジェクト図が重要です。試験では問われ方で判断してください。
A1: 目的によります。設計や継承・関連を整理するならクラス図、具体的なシナリオや特定時点の状態を示すならオブジェクト図が重要です。試験では問われ方で判断してください。
Q2: シーケンス図とオブジェクト図の違いは何ですか?
A2: シーケンス図はオブジェクト間のメッセージ送受信という振る舞い(時間軸)を表し、オブジェクト図はインスタンス間の静的なリンクや構成を示します。
A2: シーケンス図はオブジェクト間のメッセージ送受信という振る舞い(時間軸)を表し、オブジェクト図はインスタンス間の静的なリンクや構成を示します。
Q3: オブジェクト図はどのような表記をしますか?
A3: オブジェクト名(クラス名の小文字表記+識別子)や属性の具体値、オブジェクト間のリンク線で関係を表現します。
A3: オブジェクト名(クラス名の小文字表記+識別子)や属性の具体値、オブジェクト間のリンク線で関係を表現します。
関連キーワード: UML、オブジェクト図、クラス図、アクティビティ図、コンポーネント図、ユースケース図、インスタンス、モデル化、ダイアグラム、ソフトウェア設計

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

