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基本情報技術者 2013年 秋期 午前(科目A)29


問題文

関係データベースのデータ構造の説明として、適切なものはどれか。

選択肢

親レコードと子レコードをポインタで結合する。
タグを用いてデータの構造と意味を表す。
データと手続を一体化(カプセル化)してもつ。
データを2次元の表によって表現する。(正解)

関係データベースのデータ構造の説明 +【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:関係データベースはデータを属性を列、タプルを行とする2次元の表(リレーション)で表現するモデルです。
  • 根拠:関係モデルは各表を集合として扱い、スキーマで属性を定義し主キーや外部キーで関連付けを行います。
  • 差がつくポイント:順序が無意味である点、正規化で冗長を排除する点、ポインタで結合しない点を押さえてください。

正解の理由

正解:
関係データベース(リレーショナルデータベース)は「リレーション」と呼ばれる2次元の表(列が属性、行がタプル)で情報を表現します。表は理論的には集合(順序を持たない)として扱われ、スキーマで属性型を規定し、主キーで各タプルを一意に識別します。テーブル同士の関連付けは主キー/外部キーや関係代数・関係演算で行い、ポインタやタグ、オブジェクトのカプセル化といった概念で実装されるものではありません。

よくある誤解

  • 「テーブル内の行の順番に意味がある」と思い込む:関係モデルでは行の順序は無意味で、順序に依存する操作はリレーショナル演算では定義されません。
  • 「外部キーはポインタと同じ」と考える:外部キーは値による参照関係であり、物理的なポインタ(メモリアドレス)とは別物です。
  • 「タグ=関係データベース」と混同する:タグやマークアップはXML/JSONなどの半構造化データの概念であり、リレーショナルモデルの本質ではありません。

解法ステップ

  1. 問題文で尋ねられている「データ構造」が意味する抽象モデル(表、ツリー、オブジェクトなど)を特定する。
  2. 各選択肢が示す概念を既知のデータモデル(リレーショナル、階層型、マークアップ、オブジェクト型)と照合する。
  3. リレーショナルモデルの代表的特徴(2次元表、属性とタプル、集合論ベース、キー)に合致する選択肢を選ぶ。
  4. 他選択肢が別モデルの説明であることを確認して誤答を排除する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 親レコードと子レコードをポインタで結合する。
    → ポインタによる結合は階層型やネットワーク型の説明であり、リレーショナルモデルの説明ではありません。
  • イ: タグを用いてデータの構造と意味を表す。
    → タグはXMLやHTMLなどのマークアップ言語、半構造化データの概念であり、関係モデルとは異なります。
  • ウ: データと手続を一体化(カプセル化)してもつ。
    → これはオブジェクト指向データベースやオブジェクト指向設計の特徴で、リレーショナルモデルの説明ではありません。
  • : データを2次元の表によって表現する。
    → 正解。リレーショナルデータベースは属性=列、タプル=行の2次元表(リレーション)で表現します。

補足コラム

リレーショナルモデルはE. F. Coddが提唱した理論に基づき、関係代数や関係解析を用いてデータを操作します。実装上はRDBMSでインデックスや参照整合性、トランザクション制御などが加わり性能や一貫性を担保しますが、モデルの基本は「表」=リレーションという点にあります。正規化とは、表の分割とキー設計により冗長を排し整合性を高める手法です。

FAQ

Q1: 行の順序は重要ですか?
A1: 基本的に重要ではありません。関係モデルではタプル集合の順序は無意味です。表示順序はRDBMSのクエリ(ORDER BY)で指定します。
Q2: 外部キーはポインタと同じですか?
A2: 概念的には参照を行う点で似ていますが、外部キーは値による論理的参照で、物理的ポインタとは異なります。
Q3: JSONやXMLは関係データベースとどう違いますか?
A3: JSON/XMLは半構造化データで階層的・タグベースの構造を持ち、リレーショナルモデルは固定スキーマの2次元表で表現します。用途や適性が異なります。

関連キーワード: リレーショナルデータベース、リレーション、正規化、主キー、外部キー、タプル、属性、関係代数
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