基本情報技術者 2013年 春期 午前(科目A) 問21
問題文
次の仕様のバックアップシステムにおいて、金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した直後に磁気ディスクが故障した。修理が完了した後、データを復元するのに必要となる時間は何秒か。ここで、増分バックアップは直前に行ったバックアップとの差分だけをバックアップする方式であり、金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した磁気テープは取り付けられた状態であって、リストア時には磁気テープを1本ごとに取り替える必要がある。また、次の仕様に示された以外の時間は無視する。

選択肢
ア:1,250
イ:1,450
ウ:1,750
エ:1,850(正解)
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増分バックアップと復元時間計算【午前解説】
正解の理由
復元対象は直近のフルバックアップ(日曜)と、その後の月〜金の増分(各5GB)です。データ総量はGB(フル)+GB(5日分の増分)=GB。磁気テープからの読み出しは 秒/GB なので読み出し時間は 秒になります。
さらに、読み出すテープは日曜+月〜金の計6本で、各本を読み出すためにテープ交換が必要になり、1本あたり100秒なので交換時間は 秒。したがって合計は 秒となり、正解は エ です。
さらに、読み出すテープは日曜+月〜金の計6本で、各本を読み出すためにテープ交換が必要になり、1本あたり100秒なので交換時間は 秒。したがって合計は 秒となり、正解は エ です。
解法ステップ
- 復元に必要なテープを特定:フル(日曜)+月・火・水・木・金の増分=合計6本。
- データ総量を計算:フル100GB+増分GB×5日=GB。
- 磁気テープからの読み出し時間を計算:.
- テープ取替え時間を計算:.
- 合計時間を算出: → 正解は エ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 1,250
- 根拠になりやすい計算:読み出し時間のみ GB×秒=1250秒。
- 誤りのポイント:テープの取替え時間(物理的なマウント/アンマウント)を完全に無視しています。
-
イ: 1,450
- あり得る誤った計算例:読み出し1250秒に対して取替えを少数回(例えば2回分の200秒)だけ加算した想定。
- 誤りのポイント:どの順序で読んでも各テープは読み出すために1回は搭載されるので、全本分の取替え時間を加える必要があります。
-
ウ: 1,750
- あり得る誤った計算例:読み出し1250秒+取替え5回分(500秒)=1750秒。
- 誤りのポイント:「金曜のテープが最初から取り付けられているので1回分不要」と誤解したケースです。復元順(フル→増分)により最終的に全6本の搭載が必要で、1回分は減りません。
-
エ: 1,850(正解)
- 正しい計算:読み出し1250秒+取替え6回分600秒=1850秒。
- 解説:増分復元はフル→月→火→…→金の順で読み出す必要があり、各本ごとにテープ搭載(取替え)時間を見積もるのが正しい方法です。
よくある誤解
- 「金曜のテープが既に取り付けられているのでテープ交換回数が1回減る」と考える誤り:復元順序の関係で一度取り替えて戻す必要があり、結局全本分の交換が発生します。
- 「テープ交換時間を無視する」ミス:実務でも復元の大半は物理的取替えやロード待ち時間で占められることが多く、必ず加算する必要があります。
- 「増分は差分と同じで直近のフルとの差分だけでよい」と混同する誤り:増分は直前のバックアップとの差分であり、復元時はフル+各増分を全て適用する必要があります。
補足コラム
- 増分バックアップと差分バックアップの違いは、復元時の手間に直接影響します。増分は保存容量に有利ですが、復元時に適用すべきバックアップ数が増えるため復元時間が長くなりやすい点に注意してください。
- テープ装置を用いる場合は自動チェンジャや複数ドライブの導入でテープ交換時間を短縮できます。SLA(復旧時間目標)を満たすためには、バックアップ方式だけでなくハードウェアの運用設計も重要です。
FAQ
Q1: 取り付け済みのテープは「交換」にカウントしないのでは?
A1: 初期状態に取り付けられていても、復元の順序上いったんほかのテープを読み込むと再度取り付け直す必要があるため、読み出す本数分の取替え時間を考慮します。
A1: 初期状態に取り付けられていても、復元の順序上いったんほかのテープを読み込むと再度取り付け直す必要があるため、読み出す本数分の取替え時間を考慮します。
Q2: 金曜の変更分だけでよいのでは?
A2: 増分バックアップは直前のバックアップとの差分を取る方式のため、復元時はフルバックアップとその後の全増分を順に適用する必要があります。金曜のみを適用しても不整合になります。
A2: 増分バックアップは直前のバックアップとの差分を取る方式のため、復元時はフルバックアップとその後の全増分を順に適用する必要があります。金曜のみを適用しても不整合になります。
Q3: 差分バックアップなら復元時間はどう変わる?
A3: 差分はフルとの差分を毎日取るため、復元時はフルと最新の差分だけで済み、テープ本数や読み出し量が減るので復元時間は短くなる傾向があります。
A3: 差分はフルとの差分を毎日取るため、復元時はフルと最新の差分だけで済み、テープ本数や読み出し量が減るので復元時間は短くなる傾向があります。
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