基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A) 問31
問題文
TCP/IPネットワークでDNSが果たす役割はどれか。
選択肢
ア:PCやプリンタなどからのIPアドレス付与の要求に対し、サーバに登録してあるIPアドレスの中から使用されていないIPアドレスを割り当てる。
イ:サーバにあるプログラムを、サーバのIPアドレスを意識することなく、プログラム名の指定だけで呼び出すようにする。
ウ:社内のプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し、インターネットへのアクセスを可能にする。
エ:ドメイン名やホスト名などとIPアドレスとを対応付ける。(正解)
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ドメイン名とIPアドレスの対応【午前解説】
正解の理由
正解: エ
DNS(Domain Name System)は「名前(ドメイン名・ホスト名)↔IPアドレス」を対応付ける仕組みです。ユーザーやアプリケーションがホスト名を指定すると、DNSクライアントがDNSサーバに問い合わせて対応するA(IPv4)やAAAA(IPv6)レコードを取得し、IPアドレスを得て通信を開始します。よって選択肢エが正解です。
DNS(Domain Name System)は「名前(ドメイン名・ホスト名)↔IPアドレス」を対応付ける仕組みです。ユーザーやアプリケーションがホスト名を指定すると、DNSクライアントがDNSサーバに問い合わせて対応するA(IPv4)やAAAA(IPv6)レコードを取得し、IPアドレスを得て通信を開始します。よって選択肢エが正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワード(DNS、TCP/IP、役割)を確認し「名前解決」を連想する。
- 各選択肢の機能をプロトコル/技術と照らし合わせる(DHCP=IP割当、NAT=アドレス変換)。
- DNSの代表的な機能(A/AAAAレコード、ポート53、名前→IP)と選択肢を突き合わせ、該当するものを選ぶ。
- 不要な言葉(プログラムの呼び出しなど)が含まれていないか確認して最終決定する。
選択肢別の誤答解説
- ア:誤り。PCやプリンタへのIPアドレス割当はDHCPサーバの役割です。DHCPは未使用のアドレス範囲から動的割当を行います。
- イ:誤り。サーバ上のプログラムを名前だけで直接呼び出す機能はDNSの本来の役割ではありません。サービス発見やRPCは別の仕組み(例:RPC、サービスディスカバリ)です。SRVレコードはサービスの場所情報を返しますが、プログラム実行は行いません。
- ウ:誤り。プライベートIPとグローバルIPの変換はNAT(ルータやファイアウォール等)が行う機能であり、DNSの役割ではありません。
- エ:正解。DNSはドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付ける名前解決を行います。エ
よくある誤解
- 「IPアドレスの割り当て=DNS」と誤認するケース:IP割当はDHCPの役割で、DNSは割当情報を管理しません(ただし連携は可能)。
- 「インターネット接続を行うのがDNS」と思う誤解:インターネット接続のためのアドレス変換はNATの役割で、DNSは名前解決のみを担います。
- 「DNSがプログラム呼び出しを担う」と考える誤解:DNSはホストやサービス名の解決情報を返すのみで、サーバ上のプログラム実行や呼び出しは行いません(SRVレコードはサービスの場所情報を返すが実行は別)。
補足コラム
DNSは階層型でルート→TLD→権威DNSという構造を持ち、問い合わせは再帰的・反復的に処理されます。代表的なレコードはA(IPv4)、AAAA(IPv6)、CNAME(別名)、MX(メール交換)、PTR(逆引き)などです。問い合わせは通常UDP/53で行われますが、大きな応答やゾーン転送はTCP/53を使います。DNSキャッシュとTTLにより負荷軽減と応答速度向上が図られます。セキュリティ強化策としてDNSSECがあります。
FAQ
Q1: DNSとDHCPは連携しますか?
A1: 連携可能です。DHCPで割り当てたIPを動的DNSに登録して、割当後も名前解決が行えるようにする運用があります(Dynamic DNS)。
A1: 連携可能です。DHCPで割り当てたIPを動的DNSに登録して、割当後も名前解決が行えるようにする運用があります(Dynamic DNS)。
Q2: DNSはどのポートを使いますか?
A2: 主にUDPのポート53を使います。応答サイズが大きい場合やゾーン転送ではTCPのポート53を使います。
A2: 主にUDPのポート53を使います。応答サイズが大きい場合やゾーン転送ではTCPのポート53を使います。
Q3: SRVレコードは「プログラム名で呼び出す」ことを可能にしますか?
A3: SRVはサービス名に対応するホスト名とポート番号を返しますが、実際のプログラム起動やリモート実行はアプリケーション側の処理です。
A3: SRVはサービス名に対応するホスト名とポート番号を返しますが、実際のプログラム起動やリモート実行はアプリケーション側の処理です。
関連キーワード: DNS、名前解決、Aレコード、PTR、CNAME、DNSキャッシュ、ポート53、DHCP、NAT、SRV、DNSSEC

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