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基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A)43


問題文

企業内ネットワークやサーバに侵入するために攻撃者が組み込むものはどれか。

選択肢

シンクライアントエージェント
ストリクトルーティング
ディジタルフォレンジックス
バックドア(正解)

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バックドア攻撃【午前解説】

正解の理由

正解は (バックドア)です。バックドアとは攻撃者が標的のシステムに組み込み、正規の認証やアクセス制御を回避して秘密裏に接続を確立するプログラムや機能を指します。これにより侵入後に持続的に不正アクセスを行い、遠隔操作や情報取得が可能になります。問題文の「侵入するために攻撃者が組み込むもの」という文言は、まさにバックドアの定義と合致します。

解法ステップ

  1. 問題文でキーワード「攻撃者が組み込む」「侵入」を確認する。
  2. 各選択肢の定義を頭の中で短く照合する(シンクライアント、ルーティング、フォレンジックス、バックドア)。
  3. 「侵入」「組み込む」「攻撃者」を満たす概念を選ぶ。バックドアが該当するため選択する。
  4. 念のため他選択肢が持つ用途(運用・調査・ネットワーク制御)を確認して除外する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: シンクライアントエージェント
    • 端末をサーバに依存させるためのクライアントソフトやエージェントであり、攻撃者が侵入のために組み込むものではありません。管理・運用の技術です。
  • イ: ストリクトルーティング
    • IPルーティングオプションの一つ(経路指定)であり、ネットワーク経路制御の概念です。侵入手段や不正アクセスのための「組み込み」ではありません。
  • ウ: ディジタルフォレンジックス
    • 不正アクセス後の証拠収集・解析を行う調査技術で、防御・調査側の技術です。攻撃者が侵入のために利用して「組み込む」ものとは異なります。
  • エ: バックドア(正解)
    • 攻撃者がシステムに潜ませる「隠し入り口」であり、認証回避や遠隔操作、永続化を可能にするため、問題文の条件に合致します。

よくある誤解

  • バックドアとディジタルフォレンジックスを混同する:フォレンジックスは調査技術であり、攻撃者が侵入のために組み込むものではありません。
  • ルーティング用語(ストリクトルーティング)やシンクライアント用ソフトを攻撃手段と誤認する:これらは運用や構成に関する技術で、侵入用の隠し入口とは性質が異なります。
  • 「バックドア=単なるアカウント」と捉える:バックドアにはコードやサービス、ウェブシェルなど多様な形態があり、単純なアカウントだけとは限りません。

補足コラム

バックドアは様々な形で実装されます。典型例はOSやアプリケーションの脆弱性を悪用して挿入される常駐型のマルウェア、ウェブサーバに置かれたウェブシェル、正規プロセスにフックするルートキットなどです。検出にはログの異常、予期しないプロセスやネットワーク接続、ファイル改変の監視(FIM)やEDRによる振る舞い検知が有効です。運用側はパッチ適用、不要サービスの停止、出口方向の通信制御、侵入検知の強化で対策します。

FAQ

Q: バックドアとルートキットは同じですか?
A: 近いが異なる場合が多いです。ルートキットは攻撃者の痕跡隠蔽や権限昇格に特化した技術で、バックドアは主にアクセス経路の維持・遠隔操作のための仕組みです。重なることもあります。
Q: フォレンジックスでバックドアは確実に見つかりますか?
A: 確実ではありません。巧妙なバックドアは痕跡を隠すため検出が難しく、全体的な証拠(ネットワークログ、メモリダンプ、ファイルタイムスタンプなど)を総合的に解析する必要があります。
Q: バックドアを防ぐ最も効果的な対策は?
A: 基礎対策(脆弱性管理、最小権限、不要サービス停止)に加え、出口方向通信の制御、EDR/IDSの導入、定期的なファイル整合性チェックが効果的です。
Q: ウェブシェルはバックドアに含まれますか?
A: はい。ウェブシェルはウェブサーバに設置されるバックドアの一種で、攻撃者がリモートからコマンド実行やファイル操作を行えます。

関連キーワード: バックドア、マルウェア、ウェブシェル、ルートキット、永続化、EDR、侵入検知、ファイル整合性検査
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