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基本情報技術者 2014年 春期 午前(科目A)60


問題文

“システム管理基準”に基づいて、システムの信頼性、安全性、効率性を監査する際に、システムが不正な使用から保護されているかどうかという安全性の検証項目として、最も適切なものはどれか。

選択肢

アクセス管理機能の検証(正解)
フェールソフト機能の検証
フォールトトレラント機能の検証
リカバリ機能の検証

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アクセス管理機能の検証【午前解説】

正解の理由

設問は「不正な使用から保護されているか」という安全性(セキュリティ)に関する検証を求めています。アクセス管理機能の検証は具体的に次を点検します:認証方式の妥当性(パスワード強度・多要素認証)、認可(権限付与と最小権限の適用)、アカウント管理(作成・削除・権限変更の手続き)、アクセスログおよび監査ログの取得と保存、管理者権限の管理やリモートアクセス制御。これらは「不正な使用(←不正ログイン、権限濫用等)」を防止・検出する主要手段であり、よってアクセス管理機能の検証が最も適切です。

解法ステップ

  1. 設問文からキーワードを抽出:「不正な使用から保護」→セキュリティ(安全性)に関連。
  2. 各選択肢の主目的を短く整理:アクセス管理=認証・認可、フェールソフト=安全停止、フォールトトレラント=継続稼働、リカバリ=復旧。
  3. 「不正な使用」を直接扱うのはどれかを照合し、アクセス管理(認証・権限・ログ)が最も合致するものを選択。

選択肢別の誤答解説

  • :アクセス管理機能の検証 — 正解。認証・認可・アカウント管理・ログ監査は不正使用防止に直結します。
  • イ:フェールソフト機能の検証 — 誤り。フェールソフトは故障時に安全な状態へ移行する設計(安全停止や低機能運転)であり、不正使用防止を目的としません。
  • ウ:フォールトトレラント機能の検証 — 誤り。フォールトトレラントは冗長化等でサービスの継続性を確保するもので、可用性の評価項目です。
  • エ:リカバリ機能の検証 — 誤り。リカバリは障害やデータ損失からの回復策を検証するもので、不正アクセスの予防・検出が主目的ではありません。

よくある誤解

  • フェールセーフやフォールトトレラントを「安全性」と混同し、誤って選ぶケース:これらは障害時の動作や継続性を扱い、不正使用の防止とは目的が違います。
  • リカバリ機能で未然防止ができると考える誤解:リカバリは障害やデータ損失からの復旧手段であり、不正アクセスの予防や検出そのものではありません。
  • 「不正な使用」をシステム障害や誤動作の意味だと誤読すること:文脈上は外部または内部の不正アクセスや権限濫用を指します。

補足コラム

監査での「アクセス管理機能の検証」具体チェック項目例:
  • アカウントライフサイクル管理(登録・削除・異動手続きの適切性)
  • 認証方式(パスワードポリシー、多要素認証、シングルサインオンの安全性)
  • 権限割当(ロールベース/最小権限、権限棚卸の頻度)
  • 管理者権限の分離と特権アカウントの監査(セッション監視)
  • アクセスログの取得・時刻同期・保管期間・改ざん防止、SIEM連携の有無
    これらをチェックリスト化して証跡(設定、ポリシー、操作ログ)を取ることが監査での合格ポイントです。

FAQ

Q1: フェールソフトとフォールトトレラントの違いは?
A1: フェールソフトは障害を検知して安全な状態へ移行する方式、フォールトトレラントは障害が起きてもサービスを継続する設計(冗長化)です。目的はどちらも可用性・安全停止であり、不正使用防止ではありません。
Q2: リカバリは安全性検証に全く関係ないですか?
A2: 完全に無関係ではありません。リカバリは障害や侵害後の復旧手段として重要ですが、設問の「不正な使用から保護」という予防・検出の観点では主対象ではありません。
Q3: 監査で特に見落としやすい箇所は?
A3: デフォルトアカウントやサービスアカウントの権限、定期的な権限レビューの実施、有効なログの保存と時刻同期(証跡の信頼性)が見落とされがちです。

関連キーワード: システム管理基準、安全性、アクセス管理、アクセス制御、認証、認可、アカウント管理、ログ監査、フェールソフト、フォールトトレラント、リカバリ
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