基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問23
問題文
図のNANDゲートの組合せ回路で、入力に対する出力の論理式はどれか。ここで、論理式中の・は論理積、+は論理和を表す。

選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
NANDゲートの組合せ回路の論理式【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: 回路は上段2つのNAND出力をさらにNANDしており、出力は です。
- 根拠: 上段2つはそれぞれ と の否定 を作り、最終NANDで否定の否定を合成します。
- 差がつくポイント: 出力の小さな円(バブル)は「出力の否定」を示すこと、De Morgan の法則で と即断できる点に注意。
正解の理由
正解: ウ ()
説明:上段2つのゲートはそれぞれNANDなので出力は と です。これらを入力にする最終ゲートも出力にバブルがあるのでNANDです。したがって
説明:上段2つのゲートはそれぞれNANDなので出力は と です。これらを入力にする最終ゲートも出力にバブルがあるのでNANDです。したがって
De Morgan の法則により右辺は
を適用して
となり、選択肢のウに一致します。
よくある誤解
- 「バブル=入力の否定」と誤解してしまう:図のバブルはゲート出力の否定を示すので、出力側のバブルはNANDを意味します。
- 最終ゲートを単なるANDと見なす誤り:最終ゲートにも出力バブルがあるためANDではなくNANDで、論理式が逆になる点に注意。
- De Morgan を使わずに直感でORとANDを混同する:否定の否定を解除する手順を確実に踏むことが重要です。
解法ステップ
- 上段左:出力 (NAND)と認識する。
- 下段左:出力 (NAND)と認識する。
- 中央(右側)ゲート:入力が で出力にバブルがあるため 。
- を代入して 。
- De Morgan を適用して と簡約する。
選択肢別の誤答解説
- ア: — これは上段がORゲートで、中央がANDの場合に対応する式。与えられた回路はNANDのみなので不適。
- イ: — 全ての入力を単純にORした形で、回路構成(積と否定の組合せ)と一致しません。
- ウ: — 正解。上段のNAND2つの否定を最終NANDで否定し直すと和(論理和)になるため一致。
- エ: — これは全入力のANDで、回路の実際の接続やバブルの有無と矛盾します。
補足コラム
NANDは「万能ゲート」であり、NANDの組合せで任意の論理式を構成できます。今回のように2段のNANDで
が得られるため、NANDを使ってORを実現できます。設問のパターンは「NAND→NANDでOR」になる代表例で、回路図のバブルの位置を見抜く練習に最適です。
FAQ
Q: バブルが入力側についていたらどう読む?
A: 入力側のバブルはその入力値の否定を示します。バブルの位置(入力か出力か)で意味が変わるので注意してください。
A: 入力側のバブルはその入力値の否定を示します。バブルの位置(入力か出力か)で意味が変わるので注意してください。
Q: 最終ゲートにバブルがなければ式はどうなる?
A: 最終ゲートがAND(バブルなし)なら出力は 、すなわち今回の正解の否定になります。
A: 最終ゲートがAND(バブルなし)なら出力は 、すなわち今回の正解の否定になります。
Q: 短時間で回路の結果を判断するコツは?
A: 「まず各ゲートの出力を記号(P,Q)で表す→否定の有無を明示→最後にDe Morganで整理」の手順を習慣化すると速く正確になります。
A: 「まず各ゲートの出力を記号(P,Q)で表す→否定の有無を明示→最後にDe Morganで整理」の手順を習慣化すると速く正確になります。
関連キーワード: NANDゲート、デ・モルガンの法則、ブール代数、論理回路、真理値表、論理和、論理積、論理設計

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