基本情報技術者 2015年 秋期 午前(科目A) 問33
問題文
IPv4にはなく、IPv6で追加・変更された仕様はどれか。
選択肢
ア:アドレス空間として128ビットを割り当てた。(正解)
イ:サブネットマスクの導入によって、アドレス空間の有効利用を図った。
ウ:ネットワークアドレスとサブネットマスクの対によってIPアドレスを表現した。
エ:プライベートアドレスの導入によって、IPアドレスの有効利用を図った。
IPv4にはなく、IPv6で追加・変更された仕様はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:正解は ア — IPv6はアドレス長を128ビットに拡張し、IPv4の32ビット表現と根本的に異なります。
- 根拠:IPv4は32ビットアドレス空間であり、IPv6はビットで膨大なアドレス空間と新機能群を導入しています。
- 差がつくポイント:サブネットやプライベートアドレスはIPv4にも存在するため、問題文で「追加・変更された仕様=128ビット」を見抜くこと。
正解の理由
正解は ア です。IPv6はアドレス長を32ビットから128ビットに拡張する設計変更が行われ、これがIPv6で新たに導入された最も明確な仕様変更です。128ビット化によりアドレス空間の桁違いの拡大が実現され、アドレッシングや自動設定など関連仕様にも影響を与えています。
よくある誤解
- 「サブネットマスクはIPv6で新しく導入された」と誤解する人が多いですが、サブネット化自体はIPv4でも存在します(表記がCIDR/プレフィックス長へ変わった点に注意)。
- 「プライベートアドレスがIPv6で追加された」と考える誤解。IPv6にもULA(Unique Local Address)がありますが、IPv4のRFC1918とは定義や運用意図が異なります。
- 「ネットワークアドレスとサブネットマスクの組で表す」との記述はIPv4の基本表現であり、IPv6ではプレフィックス長(/64 等)で同様の概念を扱いますが“追加”ではありません。
解法ステップ
- 問題文で「IPv4にはなく、IPv6で追加・変更された仕様」を問うている点を確認する。
- 各選択肢がIPv4で既に存在したか、IPv6で新規かを照合する。
- IPv6固有の代表的変更点(128ビット、アドレス表現の/プレフィックス、SLAAC、NDなど)と照合して選択する。
- 正誤確定:128ビット拡張は明確にIPv6固有の変更なので選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: アドレス空間として128ビットを割り当てた。→ 正解。IPv4は32ビット、IPv6は128ビットで、これが仕様上の主要な変更点です。
- イ: サブネットマスクの導入によって、アドレス空間の有効利用を図った。→ 誤り。サブネット化(およびサブネットマスクやCIDR)はIPv4でも行われており、新規導入ではありません。
- ウ: ネットワークアドレスとサブネットマスクの対によってIPアドレスを表現した。→ 誤り。これもIPv4の表現法であり、IPv6ではプレフィックス長で表現しますが「新規導入」には当たりません。
- エ: プライベートアドレスの導入によって、IPアドレスの有効利用を図った。→ 誤り。IPv4のRFC1918に基づくプライベートアドレスは既に存在します。IPv6にはULAといった類似概念がありますが、完全に同一の導入ではありません。
補足コラム
IPv6での主な変更点は128ビットアドレスの採用だけでなく、ヘッダの簡素化、拡張ヘッダによる柔軟性、ARPの代替としてのNeighbor Discovery、ブロードキャストの廃止と多播の活用、アドレス自動設定(SLAAC)やICMPv6の重要度増加などがあります。また、IPv6は設計上NATを不要にする意図がありますが、移行期にはNAT64やトンネリング等の技術が併用されます。IPv6のプライベート相当はULA(fc00::/7)です。
FAQ
Q1: IPv6に「サブネットマスク」はないのですか?
A1: 概念としてのサブネットはありますが表記はプレフィックス長(例:/64)で、IPv4のドット表記のサブネットマスクでは表しません。
A1: 概念としてのサブネットはありますが表記はプレフィックス長(例:/64)で、IPv4のドット表記のサブネットマスクでは表しません。
Q2: IPv6にもプライベートアドレスはありますか?
A2: はい。Unique Local Address(ULA、fc00::/7)があり、IPv4のRFC1918に相当する用途で使われますが運用や範囲の扱いは異なります。
A2: はい。Unique Local Address(ULA、fc00::/7)があり、IPv4のRFC1918に相当する用途で使われますが運用や範囲の扱いは異なります。
Q3: IPv6で128ビットはなぜ必要でしたか?
A3: IPv4の枯渇を解消し、IoTなど多数の機器が直接グローバルアドレスを持てるように大幅な拡張が必要だったためです。
A3: IPv4の枯渇を解消し、IoTなど多数の機器が直接グローバルアドレスを持てるように大幅な拡張が必要だったためです。
Q4: 問題で見分けるコツは?
A4: 「追加・変更された仕様=IPv4には存在しない点」を探し、128ビットなど明確に異なるキーワードを優先して選ぶこと。
A4: 「追加・変更された仕様=IPv4には存在しない点」を探し、128ビットなど明確に異なるキーワードを優先して選ぶこと。
関連キーワード: IPv6, IPv4, 128ビット, アドレス長, サブネット, プレフィックス長, プライベートアドレス, ULA, SLAAC, CIDR, ネイバーディスカバリ, NAT, ICMPv6, 拡張ヘッダ, トンネリング

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