戦国IT - 情報処理技術者試験の過去問対策サイト
ブログお知らせお問い合わせ料金プラン

基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A)47


問題文

E-R図の説明はどれか。

選択肢

オブジェクト指向モデルを表現する図である。
時間や行動などに応じて、状態が変化する状況を表現する図である。
対象とする世界を実体と関連の二つの概念で表現する図である。(正解)
データの流れを視覚的に分かりやすく表現する図である。

🔒 解説は解答すると表示されます

E-R図(実体関連モデル)【午前解説】

正解の理由

正解:
E-R(Entity-Relationship)図は、実体(エンティティ)と実体同士の関連(リレーションシップ)および属性を使って、対象世界のデータ構造と関係を表現する図です。データベース設計の初期段階で概念モデルを示すために用いられ、各実体の属性や主キー、実体間の関係性(1対多、多対多など)が主要な要素となります。選択肢ウはこの定義に合致するため正解です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードに注目:「実体」「関連」「図」などデータモデリングを示す語を探す。
  2. 各選択肢を定義と照らし合わせる。オブジェクト指向→クラス図、状態変化→状態遷移図、データの流れ→DFDと対応付ける。
  3. 「実体と関連の二つの概念で表現する」がE-R図の典型的定義であるため該当する選択肢を選ぶ。
  4. 多重度や属性の記述があるか確認し、概念モデルとの整合性を最終チェックする。

選択肢別の誤答解説

  • ア: オブジェクト指向モデルを表現する図である。
    解説:オブジェクト指向の構造や振る舞いはUMLのクラス図やオブジェクト図が表現します。E-R図は主にデータ(実体と関係)に焦点を当てるため不正解です。
  • イ: 時間や行動などに応じて、状態が変化する状況を表現する図である。
    解説:状態遷移図(ステートチャート)や状態遷移表が該当します。状態変化の表現はE-R図の目的ではないため不正解です。
  • ウ: 対象とする世界を実体と関連の二つの概念で表現する図である。
    解説:こちらが正解です。実体(エンティティ)、関連(リレーションシップ)、属性で構成される概念モデルを示します。
  • エ: データの流れを視覚的に分かりやすく表現する図である。
    解説:データフロー図(DFD)が該当します。プロセス間のデータの流れや入出力を示す図でありE-R図とは用途が異なります。

よくある誤解

  • E-R図をオブジェクト指向のクラス図と同一視する誤り:クラス図は操作(メソッド)や継承など振る舞いの側面も表す点が異なります。
  • E-R図が処理の流れや状態遷移を示すと考える誤り:処理や状態の変化はDFDや状態遷移図(ステートチャート)の役割です。
  • 多重度や属性の扱いを軽視するミス:多重度や属性(主キー/外部キー)を正確に扱わないと正規化や実装で問題が生じます。

補足コラム

E-R図は1976年のPeter Chenの提唱に由来し、Chen記法(楕円で属性、長方形で実体、菱形で関連)やCrow's Foot記法(関係の多重度を記号で示す)など表記法があります。実務では概念モデルから論理モデル(テーブル設計)へ、さらに物理モデル(インデックスや実装詳細)へと落とし込む過程でE-R図が基礎資料になります。多対多の関係は中間テーブル(連関エンティティ)に変換することを忘れないでください。

FAQ

Q1:E-R図とUMLクラス図はどう使い分ければよいですか?
A1:E-R図はデータモデル(スキーマ)設計に特化し、属性やキー、実体間の関係を明確化します。クラス図はシステムの静的構造や振る舞い(メソッド、継承、インターフェース)も表現するため、設計目的に応じて使い分けます。
Q2:E-R図で多重度はどう表現しますか?
A2:Chen記法では関係の記述で示し、Crow's Foot記法では足の形(カラスの足)や線の記号で「1」「多」を表現します。論理モデルでは主キー・外部キーの関係に変換されます。
Q3:属性の種類(複合属性、多値属性)はどう表現しますか?
A3:Chen記法では複合属性は枝分かれした楕円、多値属性は二重楕円で示します。設計段階で多値属性は別エンティティに分解することが多いです。

関連キーワード: E-R図、エンティティ、リレーション(関連)、属性、正規化、データモデリング、Chen記法、Crow's foot、多重度、DFD、UMLクラス図
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国ITクイズ機能

\ せっかくなら /

基本情報技術者
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する

すぐに利用可能!

©︎2026 情報処理技術者試験対策アプリ

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について