基本情報技術者 2016年 春期 午前(科目A) 問38
問題文
スパイウェアに該当するものはどれか。
選択肢
ア:Webサイトへの不正な入力を排除するために、Webサイトの入力フォームの入力データから、HTMLタグ、JavaScript、SQL文などを検出し、それらを他の文字列に置き換えるプログラム
イ:サーバへの侵入口となり得る脆弱なポートを探すために、攻撃者のPCからサーバのTCPポートに順番にアクセスするプログラム
ウ:利用者の意図に反してPCにインストールされ、利用者の個人情報やアクセス履歴などの情報を収集するプログラム(正解)
エ:利用者のパスワードを調べるために、サーバにアクセスし、辞書に載っている単語を総当たりで試すプログラム
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スパイウェアの定義と特徴【午前解説】
正解の理由
選択肢のうち、ウが正解です。スパイウェアは利用者の同意なく端末に侵入・常駐し、個人情報や閲覧履歴、端末の動作情報などを収集して外部へ送信するマルウェアの一種です。ウの記述は「利用者の意図に反してインストールされる」「個人情報やアクセス履歴を収集する」という点でスパイウェアの定義に合致します。他の選択肢はセキュリティ対策や攻撃手法を説明しており、スパイウェアの定義に該当しません。
解法ステップ
- 問題文からキーワードを抽出:「利用者の意図に反して」「インストール」「個人情報」「収集」など。
- キーワードをマルウェアの定義に照らす:情報窃取か否か、密かに常駐するかを判断する。
- 各選択肢をカテゴリで分類する:防御ツール、攻撃ツール、感染型マルウェア、情報窃取型マルウェア。
- 最も定義に合致する選択肢を選ぶ:今回は情報窃取かつ利用者の意図に反するウを選択。
選択肢別の誤答解説
- ア: Webサイトの入力フォームの入力データからHTMLやJavaScript、SQLを検出して置き換えるプログラムは入力検査(サニタイズ)やフィルタ処理であり、セキュリティ対策であってマルウェアではありません。
- イ: 攻撃者のPCからサーバのTCPポートへ順にアクセスするプログラムはポートスキャンの説明で、脆弱性探索や偵察に用いられるツールでありスパイウェアとは異なります。
- ウ: 利用者の意図に反してPCにインストールされ、個人情報やアクセス履歴を収集するプログラムはスパイウェアの典型であり正解です。
- エ: サーバに対して辞書に載っている単語を試すプログラムは辞書攻撃(ブルートフォース系)で、パスワードを試す攻撃手法であってスパイウェアではありません。
よくある誤解
- 「マルウェア=スパイウェア」と考える誤解:すべてのマルウェアがスパイウェアではなく、機能(感染拡散、破壊、暗号化、情報窃取)で分類されます。
- 「目に見えないだけでスパイウェア」と混同する誤解:単に不可視なプログラムでも、情報を収集・送信しなければスパイウェアとは呼びません。
- 「ブラウザの広告やクッキー=スパイウェア」と思う誤解:広告やクッキーは追跡要素を持つことがあるが、ユーザーの同意や用途によりスパイウェアとは区別されます。
補足コラム
スパイウェアの具体例としてはキーロガー(入力されたキーを記録)、トラッキングソフト(閲覧履歴やクリック履歴の監視)、スクリーンキャプチャやファイル走査による情報窃取などがあります。検出はシグネチャベースのアンチウイルスだけでなく、振る舞い検知(不審な通信やプロセスの挙動)も重要です。対策としては定期的なウイルス対策ソフトの更新、不要なソフトのインストール回避、アプリ権限の最小化、ファイアウォールやネットワーク監視が有効です。
FAQ
Q: スパイウェアとアドウェアの違いは何ですか?
A: アドウェアは広告表示が主目的であり、ユーザーの同意がある場合もあります。スパイウェアは通常無断で情報を収集し外部送信する点で悪質性が高いです。
A: アドウェアは広告表示が主目的であり、ユーザーの同意がある場合もあります。スパイウェアは通常無断で情報を収集し外部送信する点で悪質性が高いです。
Q: キーロガーはスパイウェアですか?
A: はい。利用者の操作を密かに記録し送信する目的であればキーロガーはスパイウェアに該当します。
A: はい。利用者の操作を密かに記録し送信する目的であればキーロガーはスパイウェアに該当します。
Q: ブラウザのCookieはスパイウェアですか?
A: いいえ。Cookie自体はデータ保存の仕組みで、追跡機能を持つものもありますが、スパイウェアとは用途と同意の有無で区別されます。
A: いいえ。Cookie自体はデータ保存の仕組みで、追跡機能を持つものもありますが、スパイウェアとは用途と同意の有無で区別されます。
Q: スパイウェアに感染したらどうすれば良いですか?
A: ネットワークから切断し、信頼できるアンチマルウェアツールでスキャン・駆除、必要ならOS再インストールやパスワード変更を検討してください。
A: ネットワークから切断し、信頼できるアンチマルウェアツールでスキャン・駆除、必要ならOS再インストールやパスワード変更を検討してください。
関連キーワード: スパイウェア、マルウェア、情報窃取、キーロガー、トラッキング、アンチウイルス、振る舞い検知、ポートスキャン、辞書攻撃、入力検査

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