基本情報技術者 2017年 秋期 午前(科目A) 問03
問題文
フィードバック制御の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:あらかじめ定められた順序で制御を行う。
イ:外乱の影響が出力に現れる前に制御を行う。
ウ:出力結果と目標値とを比較して、一致するように制御を行う。(正解)
エ:出力結果を使用せず制御を行う。
フィードバック制御の説明【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: フィードバック制御は出力と目標値を常時比較し、誤差に応じて制御作用を調整して目標に一致させる方式です。
- 根拠: 出力をセンサで計測→目標値と比較して誤差を算出→誤差に基づき制御器が操作量を決定する閉ループ構造に基づきます。
- 差がつくポイント: 解答時は「比較」「目標値」「出力」の語が含まれるかを確認し、順序制御や予測(先行)制御と混同しないようにします。
正解の理由
正解は ウ です。フィードバック制御は出力結果を実際に計測して目標値と比較し、その差(誤差)を用いて制御入力を調整する方式です。誤差がある限り制御は継続され、外乱やモデル誤差があっても追従することを目的とします。選択肢の説明文がまさにこの動作を簡潔に表しているため ウ が正解です。
よくある誤解
- 「外乱の影響が出力に現れる前に制御を行う(イ)」はフィードフォワード(先行)制御の説明で、フィードバックとは異なる点を見落としやすい。
- 「出力を使用せず制御を行う(エ)」は開ループ制御の説明で、センサ計測や比較というキーワードがないため誤答になりやすい。
- 「あらかじめ定められた順序で制御を行う(ア)」はシーケンス制御の概念で、動的な誤差修正が行われない点を誤認しやすい。
解法ステップ
- 問題文のキーワード(比較、目標値、出力、誤差)を探す。
- 各選択肢が「出力を参照するか」「参照しないか」で分類する。
- フィードバックは「出力を参照して目標と比較する」方式であるため、その条件を満たす選択肢を選ぶ。
- 他の選択肢が示す「先行制御」「開ループ」「シーケンス制御」を排除する。
選択肢別の誤答解説
- ア: あらかじめ定められた順序で制御を行う。
- 説明: シーケンス(順序)制御の説明であり、出力との比較や誤差訂正を伴わないためフィードバックではない。
- イ: 外乱の影響が出力に現れる前に制御を行う。
- 説明: これはフィードフォワード(先行)制御の特徴で、外乱を予測して事前に操作する方式。出力との比較を行わない点でフィードバックとは異なる。
- ウ: 出力結果と目標値とを比較して、一致するように制御を行う。
- 説明: 出力を測定して目標と比較し、誤差に基づいて制御量を調整する閉ループの定義に一致するため正解。
- エ: 出力結果を使用せず制御を行う。
- 説明: 典型的な開ループ制御で、外乱やモデル誤差に対する自己補正機能がないためフィードバックではない。
補足コラム
フィードバック制御は日常・産業の広範な応用があり、例としてサーモスタット(室温制御)や車のクルーズコントロールが挙げられます。数式で表すと、目標値 と出力 の誤差を とし、制御入力 を誤差の関数として与えます。例えば PID 制御器では
のように比例・積分・微分成分で誤差を補正します。フィードバックは安定性や追従性を改善できますが、設計誤りで振動や不安定化を招く点に注意が必要です。
FAQ
Q: フィードバックとフィードフォワードはどちらが良いですか?
A: 目的により併用されることが多いです。フィードバックは外乱に対する頑健性、フィードフォワードは応答の応急改善に有利です。両者を組み合わせることで性能向上が期待できます。
A: 目的により併用されることが多いです。フィードバックは外乱に対する頑健性、フィードフォワードは応答の応急改善に有利です。両者を組み合わせることで性能向上が期待できます。
Q: フィードバック制御は常に出力を遅らせるのですか?
A: センサや制御器の遅延は存在しますが、設計次第で遅延の影響を最小化できます。遅延が大きい場合は補償設計が必要です。
A: センサや制御器の遅延は存在しますが、設計次第で遅延の影響を最小化できます。遅延が大きい場合は補償設計が必要です。
Q: 本番の問題で見分けるコツは?
A: 「比較」「誤差」「目標値」「出力を用いる」などの語句をチェックし、それらを含む選択肢を選んでください。
A: 「比較」「誤差」「目標値」「出力を用いる」などの語句をチェックし、それらを含む選択肢を選んでください。
関連キーワード: 制御工学、フィードバック制御、閉ループ制御、開ループ制御、フィードフォワード制御、PID制御、外乱、誤差解析、センサ計測、安定性解析

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