基本情報技術者 2017年 春期 午前(科目A) 問03
問題文
XとYの否定論理積X NAND Yは、NOT(X AND Y)として定義される。X OR YをNANDだけを使って表した論理式はどれか。
選択肢
ア:((X NAND Y) NAND X) NAND Y
イ:(X NAND X) NAND (Y NAND Y)(正解)
ウ:(X NAND X) NAND (Y NAND Y)
エ:X NAND (Y NAND (X NAND Y))
🔒 解説は解答すると表示されます
NANDによる論理和の表現【午前解説】
正解の理由
選択肢イは次の変形で X OR Y になります。まず定義より
、同様に 。
したがって
。
デ・モルガンの法則を用いることで OR を NAND のみで表現でき、これが正解の理由です。
解法ステップ
- NAND の定義を書き出す:.
- 各候補式で自己NANDがあればそれが に相当することを置き換える。
- デ・モルガンの法則を適用して OR に簡約できるか確認する。
- 明らかに NOT X や NOT Y になる式は OR にならないので除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ((X NAND Y) NAND X) NAND Y
- 簡約すると になります。理由: と置くと中段が になり、最終的に全体は に帰着します。よって OR ではありません。
- イ: (X NAND X) NAND (Y NAND Y) → 正解
- を用いれば に等しいため正解です。
- ウ: (X NAND X) NAND (Y NAND Y)
- 表記はイと同一で論理的には同じ式です。問題の正答として指定されているのはイですが、ウが同一であれば理論上同値になります(表記重複に留意)。
- エ: X NAND (Y NAND (X NAND Y))
- これを簡約すると になります。中間部分を計算すると 、さらに全体の NAND により最終は に帰着します。よって OR ではありません。
よくある誤解
- 「NANDを使えばどんな並びでも同じ結果になる」と考える誤り。順序や括弧で結果は大きく変わります。
- 自己NANDがNOTになることを忘れて直接置き換えるミス。 が である点を確認してください。
- 選択肢の表記ミス(同一の式が複数ある)に気づかず、混乱してしまうケース。問題文と選択肢を正確に比較しましょう。
補足コラム
NANDは「機能的完全性」を持つため、任意の論理式をNANDのみで構成できます。基本変換は次の通りです。
- NOT:
- AND: (NANDを2回使う)
- OR: (本問の変換)
電子回路設計でもNANDゲートは安価で高速なため、しばしば基本要素として用いられます。
FAQ
Q1: なぜ X NAND X が NOT X になるのですか?
A1: 定義から であり、 なので になります。
A1: 定義から であり、 なので になります。
Q2: 同じ式が複数の選択肢にある場合はどう判断すればよいですか?
A2: 表記が同一なら論理的に同値です。問題で正答が特定の選択肢に指定されている場合は、その指示に従いますが、実際の採点では同値のものも正答扱いになることがあります。
A2: 表記が同一なら論理的に同値です。問題で正答が特定の選択肢に指定されている場合は、その指示に従いますが、実際の採点では同値のものも正答扱いになることがあります。
Q3: AND を NAND だけで表すには?
A3: と変換します。
A3: と変換します。
関連キーワード: NAND、否定論理積、デ・モルガンの法則、ブール代数、論理回路、機能的完全性、真理値表、論理簡約

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

