基本情報技術者 2017年 春期 午前(科目A) 問45
問題文
Webサーバの検査におけるポートスキャナの利用目的はどれか。
選択肢
ア:Webサーバで稼働しているサービスを列挙して、不要なサービスが稼働していないことを確認する。(正解)
イ:Webサーバの利用者IDの管理状況を運用者に確認して、情報セキュリティポリシーからの逸脱がないことを調べる。
ウ:Webサーバへのアクセス履歴を解析して、不正利用を検出する。
エ:正規の利用者IDでログインし、Webサーバのコンテンツを直接確認して、コンテンツの脆弱性を検出する。
🔒 解説は解答すると表示されます
ポートスキャナによるサービス列挙【午前解説】
正解の理由
正解は ア です。ポートスキャナはネットワーク上のホストに対して特定のポートへ接続や応答要求を送り、応答があるポートを列挙します。応答からどのサービス(HTTP、SSH、FTPなど)が稼働しているかを推測できるため、不要なサービスや想定外のサービスが動いていないかを確認する目的に合致します。ポートスキャンは認証情報を必要としない外部からの探索手法であり、検査・診断の初期段階で広く使われます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「ポートスキャナ」「列挙」「Webサーバで稼働しているサービス」など。
- ツールの機能を確認:ポートスキャナはポートの開閉やサービス推定を行う点を思い出す。
- 各選択肢を照合:認証やログ解析、コンテンツ直接確認などポートスキャナと異なる手法を除外する。
- 最も機能に一致する選択肢を選ぶ(不要なサービスの確認がポートスキャナの典型的目的)。
選択肢別の誤答解説
- ア: Webサーバで稼働しているサービスを列挙して、不要なサービスが稼働していないことを確認する。
→ 正解。ポートスキャナは開放ポートとそこで動くサービスを列挙する機能を持つため、不要サービスの検出に使う。 - イ: Webサーバの利用者IDの管理状況を運用者に確認して、情報セキュリティポリシーからの逸脱がないことを調べる。
→ 誤り。これは運用手続きやアカウント管理の確認であり、ポートスキャナの機能外です。 - ウ: Webサーバへのアクセス履歴を解析して、不正利用を検出する。
→ 誤り。アクセス履歴解析はログ解析やSIEMの領域で、ポートスキャンとは異なる手法です。 - エ: 正規の利用者IDでログインし、Webサーバのコンテンツを直接確認して、コンテンツの脆弱性を検出する。
→ 誤り。これは認証後の手動検査や認証済み脆弱性診断であり、ポートスキャナの役割ではありません。
よくある誤解
- 「ポートスキャンで利用者IDやアカウント管理状態が分かる」→誤りです。アカウント管理はサーバ内部の情報であり、ポートスキャンでは取得できません。
- 「ポートスキャンはアクセス履歴解析や不正利用検出と同義」→誤りです。アクセス履歴解析はログ解析であり用途と手法が異なります。
- 「ポートスキャンで脆弱性を確実に検出できる」→部分的にのみ正しい。ポートスキャンは脆弱性の手がかり(サービス・バージョン)を得るが、脆弱性の有無は追加検査が必要です。
補足コラム
- 代表的なポートスキャナとしては Nmap があり、単純なポート到達性調査からサービス検出、バージョン推定、スクリプトによる簡易診断まで行えます。例:
# TCP SYN スキャンで一般的なポートを調べる nmap -sS -p 1-1024 example.com # サービス検出とバージョン推定 nmap -sV example.com - ポートスキャンはネットワーク検査の第一段階であり、発見したサービスに対してさらに脆弱性スキャンや認証済みテストを行って詳細評価します。
- 法的・倫理的配慮が必要です。許可のないスキャンは不正アクセスや妨害行為とみなされる場合があるため、事前承認を得ることが必須です。
- 「開いているポート=脆弱性」ではありません。開放ポートは攻撃対象になり得るという意味で優先度を付ける指標となるだけです。
FAQ
Q: ポートスキャナはサーバ内部のファイルやアカウント情報を取得できますか?
A: いいえ。ポートスキャナはネットワークレベルで開放ポートやサービスの情報を得るのみで、内部ファイルやアカウント情報の取得には別途認証や侵入が必要です。
A: いいえ。ポートスキャナはネットワークレベルで開放ポートやサービスの情報を得るのみで、内部ファイルやアカウント情報の取得には別途認証や侵入が必要です。
Q: ポートスキャンだけで脆弱性診断は完了しますか?
A: いいえ。ポートスキャンは脆弱性診断の入り口であり、実際の脆弱性検出にはサービスのバージョン確認や専用スキャナ、手動検査が必要です。
A: いいえ。ポートスキャンは脆弱性診断の入り口であり、実際の脆弱性検出にはサービスのバージョン確認や専用スキャナ、手動検査が必要です。
Q: ポートスキャンは違法ですか?
A: 許可なく第三者のシステムをスキャンすることは問題となる場合があります。必ず所有者や管理者の許可を得て実施してください。
A: 許可なく第三者のシステムをスキャンすることは問題となる場合があります。必ず所有者や管理者の許可を得て実施してください。
関連キーワード: ポートスキャン、ポートスキャナ、Nmap、サービス検出、脆弱性診断、ネットワークセキュリティ

\ せっかくなら /
基本情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

