基本情報技術者 2018年 春期 午前(科目A) 問53
問題文
システム開発において、工数(人月)と期間(月)の関係が次の近似式で示されるとき、工数が4,096人月のときの期間は何か月か。
期間 = 2.5 × 工数
選択肢
ア:16
イ:40(正解)
ウ:64
エ:160
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工数と期間のべき則【午前解説】
正解の理由
与式は期間 が工数 の立方根に比例することを示しています。工数 に対して
を適用すると、 となり、(月)です。したがって正しい選択肢は イ(40)です。
解法ステップ
- 式を書き出す:
- 与えられた工数を代入: →
- 立方根を計算: なので
- 乗算して期間を求める: (月)
(電卓を使う場合は を直接計算して同じ結果が得られます。)
選択肢別の誤答解説
- ア: 16
立方根の値のみ()を答としてしまった誤り。係数の を掛け忘れているため不正解。 - イ: 40
正しい計算手順に従った結果です(立方根 16 に係数 2.5 を乗じる)。 - ウ: 64
おそらく立方根ではなく平方根や別の誤った根()を使ったミス。立方根と平方根を取り違えないこと。 - エ: 160
係数 と何らかの誤った根(例えば に 10 を掛けた等)の組合せ、あるいは計算ミス。正しいは 40 であり大幅に大きすぎます。
よくある誤解
- 工数(人月)と人数を混同する
- 「工数を増やせば期間が短くなる」と誤解しがちですが、ここでの工数はプロジェクトに必要な総作業量(人月)です。総作業量が増えれば期間はむしろ増加します。人数を増やす(同じ総工数をより多くの人で分担する)と期間は短くなりますが、コミュニケーションや教育コストのため並行して短縮効果は逓減します(人を増やせば無限に短縮できるわけではない)。
- 指数 を「3で割る」と取り違える
- は「立方根」を意味します。 のように割り算してしまうミスに注意してください。
- 係数の見落とし
- 式にかける定数(ここでは 2.5)を忘れると答えが大きくずれます。式の全体を忠実に扱うこと。
補足コラム
- 工数(人月)と人数の関係を整理すると、次の2つの視点が重要です。
- 総工数 が与えられ、そのまま人員を増やして期間を短縮したい場合(作業を分担するケース):理想的には期間 ( は人数)で短縮できますが、現実にはコミュニケーションや結合テストのオーバーヘッドが加わり「人数を増やすほど得られる短縮効果は逓減」します(Brooksの法則など)。
- 本問題のように「総工数 と期間 の関係」が既にべき則で与えられている場合: は の増加とともに増える(ただし増加率は のように緩やか)。ここで「工数を増やすと期間が短くなる」という表現は誤りです。常に「工数(総作業量)」と「人数(同じ工数を分担する人の数)」を区別してください。
FAQ
Q1: 立方根がすぐに分からないときは?
A1: 因数分解(素因数分解)で と見つけられれば簡単に求まります。電卓でも を計算すればよいです。
A1: 因数分解(素因数分解)で と見つけられれば簡単に求まります。電卓でも を計算すればよいです。
Q2: 与式の単位はどう扱う?
A2: 工数は人月、期間は月です。係数 2.5 は単位調整済みの定数で、入出力の単位(人月→月)を整合させます。
A2: 工数は人月、期間は月です。係数 2.5 は単位調整済みの定数で、入出力の単位(人月→月)を整合させます。
Q3: 人数を増やせば常に期間は短くなる?
A3: 理想的な等分担では短くなりますが、現実はコミュニケーションコストや教育負担があるため短縮効果は逓減し、場合によっては逆効果になることもあります(小さなタスクや後期段階での追加は特に非効率)。
A3: 理想的な等分担では短くなりますが、現実はコミュニケーションコストや教育負担があるため短縮効果は逓減し、場合によっては逆効果になることもあります(小さなタスクや後期段階での追加は特に非効率)。
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