基本情報技術者 2019年 秋期 午前(科目A) 問37
問題文
WPA3はどれか。
選択肢
ア:HTTP通信の暗号化規格
イ:TCP/IP通信の暗号化規格
ウ:Webサーバで使用するディジタル証明書の規格
エ:無線LANのセキュリティ規格(正解)
WPA3はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:WPA3は無線LAN(Wi‑Fi)向けのセキュリティ規格であり、無線通信の認証・暗号化方式を定める規格で正解はエです。
- 根拠:WPA3はWi‑Fi Allianceが策定した後継規格で、SAEによる辞書攻撃耐性や転送前方秘匿性など無線固有の要件に対応します。
- 差がつくポイント:HTTPはアプリ層、TCP/IPはネットワーク層、Webサーバ証明書はX.509なので「無線LANのセキュリティ」がWPA3の正しい位置づけです。
正解の理由
WPA3は無線LAN(Wi‑Fi)機器が使うセキュリティ規格で、アクセスポイントと端末間の認証・暗号化方式を定めます。WPA2の後継としてWi‑Fi Allianceが策定し、個人向けにSAE(Simultaneous Authentication of Equals)を導入してオフライン辞書攻撃の耐性や暗号強度を向上させています。したがって選択肢の中で「無線LANのセキュリティ規格」であるエが正解です。
よくある誤解
- 「HTTPの暗号化」と混同する:HTTPの暗号化はTLS/HTTPSによるものであり、WPA3とは層が異なります。
- 「TCP/IP全体の暗号化」と思う:IP層の暗号化はIPsecなど別規格で、WPA3は無線リンク層の規格です。
- 「証明書規格」と誤認する:Webサーバの証明書はX.509形式が一般的で、これは認証局と証明書管理の話題です。
解法ステップ
- 各選択肢がどの層や用途に関する規格かを把握する(HTTP→アプリ層、TCP/IP→ネットワーク層、証明書→PKI、無線LAN→リンク層)。
- WPA3が「Wi‑Fi(無線LAN)」に関連する名称であることを思い出す。
- 層・用途の照合で「無線LANのセキュリティ規格」が一致する選択肢を採る。
選択肢別の誤答解説
- ア: HTTP通信の暗号化規格
HTTPを暗号化するのはTLS/SSL(HTTPS)であり、WPA3とは目的層が異なります。したがって誤りです。 - イ: TCP/IP通信の暗号化規格
TCP/IPレイヤの暗号化はIPsec等が該当します。WPA3は無線リンクの規格なので該当しません。 - ウ: Webサーバで使用するディジタル証明書の規格
Webサーバの証明書は主にX.509等のPKI規格で、WPA3は証明書規格ではないため誤りです。 - エ: 無線LANのセキュリティ規格
正解。WPA3はWi‑Fi Allianceによる無線LAN向けの認証・暗号化規格で、WPA2の後継です。
補足コラム
WPA3の主な特徴:
- Personalモード(家庭向け)ではSAEを採用し、事前共有鍵のやり取りをSAEで行うことでオフライン辞書攻撃耐性が向上します。
- Enterpriseモードではより強力な暗号スイート(192ビットセキュリティスイート)を提供します。
- OWE(Opportunistic Wireless Encryption)はオープンネットワーク向けに暗号化を提供する拡張です。
- WPA2との移行期にはWPA2/WPA3混在モードが提供されることがあり、互換性とセキュリティのバランスが課題になります。
FAQ
Q1. WPA3で使われる暗号アルゴリズムは?
A1. AESを基盤とする暗号スイートが一般的で、SAEによりキー交換と認証が行われます。Enterpriseではより強力な暗号が指定可能です。
A1. AESを基盤とする暗号スイートが一般的で、SAEによりキー交換と認証が行われます。Enterpriseではより強力な暗号が指定可能です。
Q2. WPA2の端末でもWPA3アクセスポイントに接続できる?
A2. 混在モードが有効な場合は可能ですが、完全なWPA3機能(SAEなど)は対応端末でないと利用できません。
A2. 混在モードが有効な場合は可能ですが、完全なWPA3機能(SAEなど)は対応端末でないと利用できません。
Q3. 公衆Wi‑FiでWPA3が普及しているか?
A3. 徐々に普及していますが、既存機器との互換性や導入コストのため完全普及には時間がかかります。
A3. 徐々に普及していますが、既存機器との互換性や導入コストのため完全普及には時間がかかります。
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