基本情報技術者 2023年 科目A 問08
問題文
IPv4ネットワークにおいて、ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。
選択肢
ア:BOOTP
イ:DHCP
ウ:MIB
エ:ping(正解)
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ネットワーク疎通確認手段【午前解説】
正解の理由
ネットワークの疎通確認に直接使われるのは、ICMP(Internet Control Message Protocol)のエコー機能を利用するコマンドである エ(ping)です。ping は、対象ホストに ICMP エコー要求(Echo Request)を送り、応答として ICMP エコー応答(Echo Reply)が戻るかを見て到達性を確認します。これにより、経路上のルータやホストまでパケットが届くかどうかを素早く判定できます。
解法ステップ
- 「疎通確認」の目的を明確にする(到達性の確認=ネットワーク層での応答を得ること)。
- 各選択肢の役割を整理する。
- BOOTP / DHCP:IPアドレスや設定を割り当てる仕組み(管理・設定用途)。
- MIB:SNMPで参照する管理情報のデータベース(監視・管理用途)。
- ping:ICMP を用いて到達性を確認するコマンド(疎通確認用途)。
- 層とプロトコルを照らし合わせ、ネットワーク疎通確認に直接該当するものを選ぶ(ICMP を使う エ)。
簡単な ping の実行例:
# Linux/macOS/Windows 共通の基本
ping 192.0.2.1
選択肢別の誤答解説
-
ア: BOOTP
BOOTP は古いブートプロトコルで、ネットワークブート時に IP アドレスやブートローダ情報を配布するためのプロトコルです。疎通確認を目的としたコマンドではありません。 -
イ: DHCP
DHCP は動的ホスト構成プロトコルで、クライアントに IP アドレスやゲートウェイ、DNS などを割り当てます。通信の「確認」を行う機能は持ちません。 -
ウ: MIB
MIB(Management Information Base)は SNMP が参照する構造化データ群で、監視・管理情報の格納先です。疎通を試すための送信/応答メカニズムではありません。 -
エ: ping
ping は ICMP エコー要求/応答を利用して到達性を確認するツールです。ネットワークレイヤで直接疎通確認を行うため、本問の目的に合致します。
よくある誤解
-
ping は常に「到達=サービス稼働」を意味すると思い込みがち
実際には ICMP 応答があっても、目的のアプリケーション(HTTP や DB)が動作しているとは限りません。逆に ICMP がファイアウォールで遮断されているため ping が通らなくても、TCP ベースのサービスは利用可能な場合があります。 -
DHCP や BOOTP を使えば接続確認できると誤解する
これらは設定/割当の仕組みであり、到達性を試すための即時応答機能は提供しません。 -
MIB を見ればホストが "生きている" と判断できると誤解する
MIB は管理情報の参照先で、SNMP の設定やアクセス権が必要です。SNMP が設定されていなければ使えませんし、即時の到達確認手段とは異なります。
補足コラム
- ping は ICMP を使うため、ネットワーク機器やサーバで ICMP 応答を無効にしている環境が多く見られます。運用時は ping がブロックされている可能性を常に考慮してください。
- ping の代替として TCP 接続試行(例えば
telnet host portやnc)でアプリケーション層の疎通を確認する手法も有効です。 - traceroute(tracert)は経路と経路上での応答遅延を確認するために使われ、ping と組み合わせて問題箇所の切り分けに役立ちます。
FAQ
Q1: ping に応答がなくても通信できることはありますか?
A1: はい。ICMP が遮断されているため ping が通らなくても、TCP/UDP の通信は許可されている場合があります。
A1: はい。ICMP が遮断されているため ping が通らなくても、TCP/UDP の通信は許可されている場合があります。
Q2: ping はどの OSI 層のプロトコルですか?
A2: ICMP はネットワーク層(第3層)で動作する制御プロトコルです。IPv4 に組み込まれたメッセージ機能として扱われます。
A2: ICMP はネットワーク層(第3層)で動作する制御プロトコルです。IPv4 に組み込まれたメッセージ機能として扱われます。
Q3: ping と traceroute の違いは何ですか?
A3: ping は到達可否と往復遅延を計測する単純な疎通確認ツール、traceroute は経路上の各ホップを特定して遅延や経路の分岐を確認するツールです。
A3: ping は到達可否と往復遅延を計測する単純な疎通確認ツール、traceroute は経路上の各ホップを特定して遅延や経路の分岐を確認するツールです。
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