基本情報技術者 2023年 科目A 問12
問題文
アジャイル開発手法のスクラムにおいて、開発チームの全員が1人ずつ“昨日やったこと”、“今日やること”、“障害になっていること”などを話し、全員でプロジェクトの状況を共有するイベントはどれか。
選択肢
ア:スプリントプランニング
イ:スプリントレビュー
ウ:デイリースクラム(正解)
エ:レトロスペクティブ
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デイリースクラム【午前解説】
正解の理由
デイリースクラムは、開発チームが毎日短時間で作業の同期を行うためのイベントです。各メンバーが「昨日やったこと」「今日やること」「障害(インピーディメント)」を順に共有し、次の24時間の活動計画をそろえることを目的としています。設問で求められる「全員が1人ずつ報告して状況を共有する毎日のイベント」に該当するため、正解は ウ です。
解法ステップ
- 設問のキーワードを抽出する:「昨日やったこと」「今日やること」「障害」「全員が1人ずつ」「毎日」など。
- スクラムイベントの目的と照合する:
- スプリント計画 → スプリント開始時に計画を立てる(毎日ではない)。
- スプリントレビュー → スプリント終了時の成果物のデモとフィードバック。
- レトロスペクティブ → プロセス改善を行う振り返り(毎日ではない)。
- デイリースクラム → 日次で短時間に進捗と障害を共有する。
- 最も一致するイベントを選ぶ(ウ)。
選択肢別の誤答解説
- ア: スプリントプランニング
- スプリントの開始時にスプリントの目標やバックログを計画するイベントで、毎日行うものではありません。設問の「昨日/今日/障害を日次で共有する」という性質とは異なります。
- イ: スプリントレビュー
- スプリント終了時に成果物を利害関係者に示しフィードバックを得る場です。デモや成果の確認が主目的で、日次の短い共有ではありません。
- ウ: デイリースクラム
- 正解。開発チームが毎日短時間(通常15分)で進捗と障害を共有するためのイベントです。
- エ: レトロスペクティブ
- スプリントの振り返りを行い、プロセス改善策を導く場です。頻度はスプリントごと(毎日ではない)で、短い日次共有とは目的が異なります。
よくある誤解
- デイリースクラムは「上司への進捗報告」だと思う
- 実際は開発チーム内部の同期が目的で、管理者への報告会ではありません。問題解決や議論は別途行います。
- 誰でも発言しなくてよいと考える
- 開発チームの各メンバーが能動的に共有することが期待されます。受け身にならず短く要点を伝えます。
- 長時間かけて問題解決してよいと思う
- デイリースクラムは通常15分に時間箱が設定されており、詳細議論は後で分けて行います。
補足コラム
- 時間箱(タイムボックス):デイリースクラムは通常15分に制限されています。これは会議の効率化と日常的なリズム作りのためです。
- 参加者:主に開発チーム(Development Team)が主役です。スクラムマスターやプロダクトオーナーは参加できますが、発言は開発チームの同期を妨げないようにします。
- フォーマット:伝統的な「3つの質問(昨日/今日/障害)」が広く用いられますが、チームの状況に応じて「達成したインクリメント、今日のゴール、リスク」など目的に合った短い報告形式にしても構いません。
- リモート環境:物理的に立って(スタンドアップ)短時間で行う習慣から「スタンドアップミーティング」とも呼ばれます。リモートではビデオやスプリントボードで代替します。
FAQ
Q: 誰が必須で参加すべきですか?
A: 開発チームのメンバーが必須です。スクラムマスターやプロダクトオーナーは参加可ですが、主役は開発チームです。
A: 開発チームのメンバーが必須です。スクラムマスターやプロダクトオーナーは参加可ですが、主役は開発チームです。
Q: 何分ぐらいで終えるべきですか?
A: 通常は15分の時間箱が推奨されます。長引かせず、必要な詳細は終了後に別に整理します。
A: 通常は15分の時間箱が推奨されます。長引かせず、必要な詳細は終了後に別に整理します。
Q: 毎日必ず同じ時間に行う必要がありますか?
A: 毎日行うことが重要ですが、チームの都合に合わせて固定時間にするのが効率的です。タイムゾーンが異なる場合は、実務に合わせた同期方法(非同期の更新など)を検討します。
A: 毎日行うことが重要ですが、チームの都合に合わせて固定時間にするのが効率的です。タイムゾーンが異なる場合は、実務に合わせた同期方法(非同期の更新など)を検討します。
Q: デイリースクラムで詳細な問題解決をしても良いですか?
A: 基本的には避けます。問題が明らかになったら、関係者だけで別途ディスカッションを行います。
A: 基本的には避けます。問題が明らかになったら、関係者だけで別途ディスカッションを行います。
関連キーワード: スクラム、デイリースクラム、デイリースタンドアップ、スプリント、スクラムマスター、プロダクトオーナー、インピーディメント

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