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基本情報技術者 2023年 科目A18


問題文

イノベータ理論では、消費者を新製品の購入時期によって、イノベータ、アーリーアダプタ、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードの五つに分類する。アーリーアダプタの説明として、適切なものはどれか。

選択肢

新しい製品及び新技術の採用には懐疑的で、周囲の大多数が採用している場面を見てから採用する層
新商品、サービスなどを、リスクを恐れず最も早い段階で受容する層
新商品、サービスなどを早期に受け入れ、消費者に大きな影響を与える層であり、流行に敏感で、自ら情報収集を行い判断する層(正解)
世の中の動きに関心が薄く、流行が一般化してからそれを採用することが多い層であり、場合によっては不採用を貫く、最も保守的な層

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アーリーアダプタの特徴【午前解説】

正解の理由

選択肢は、アーリーアダプタが持つ典型的な性質を端的に表しています。アーリーアダプタは新商品・サービスを「早期に受け入れる」一方で、単に無鉄砲に飛びつくイノベータ(革新者)とは異なり、情報収集を行い周囲に対する影響力(意見形成力)を持つ層です。流行に敏感で、他の消費者が採用する際の参照対象となるため「消費者に大きな影響を与える」という表現も適切です。以上の点から、選択肢が最も当てはまります。

解法ステップ

  1. 「重要キーワード」を見つける:各選択肢の語句(早期、最も早い、懐疑的、影響を与える、保守的、流行に敏感 等)を抽出する。
  2. 定義と照合する:イノベータ理論(Diffusion of Innovations)の各層の典型的特徴を頭の中で確認する(イノベータ=先駆者・リスクテイカー、アーリーアダプタ=情報志向で意見形成者、アーリーマジョリティ=慎重だが採用が早め、レイトマジョリティ=遅れて採用、ラガード=最も保守的)。
  3. 排除法で絞る:選択肢の語句が「意見形成力」「流行に敏感」「情報収集」と一致するものを選ぶ。誤答は語句の過度な極端さ(最も早い、最も保守的など)で除外する。
  4. 最終確認:該当選択肢が「早期受容かつ他者に影響を与える」という二点を満たすか確認する。
(参考割合:イノベータ 、アーリーアダプタ 、アーリーマジョリティ 、レイトマジョリティ 、ラガード

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「新しい製品及び新技術の採用には懐疑的で、周囲の大多数が採用している場面を見てから採用する層」
    → これはレイトマジョリティやラガード寄りの説明です。懐疑的で多数派を確認してから採用する点がアーリーアダプタと異なります。よって誤りです。
  • イ: 「新商品、サービスなどを、リスクを恐れず最も早い段階で受容する層」
    → これはイノベータ(革新者)の特徴です。リスク許容度が最も高く「最も早い段階」で採用する点がイノベータに合致します。従ってアーリーアダプタとは異なります。
  • ウ: 「新商品、サービスなどを早期に受け入れ、消費者に大きな影響を与える層であり、流行に敏感で、自ら情報収集を行い判断する層」
    → アーリーアダプタの典型像を正しく表現しています。早期採用+意見形成力+情報志向という組合せが決め手です。
  • エ: 「世の中の動きに関心が薄く、流行が一般化してからそれを採用することが多い層であり、場合によっては不採用を貫く、最も保守的な層」
    → これはラガード(遅滞採用者)の説明です。保守性が強く、一般化を待つ点でアーリーアダプタと真逆です。

よくある誤解

  • イノベータとアーリーアダプタを混同する:両者とも早期採用ですが、イノベータは技術志向でリスクを厭わない一方、アーリーアダプタは影響力があり他者の判断基準となる点が異なります。
  • 「早期=最も早い」と捉える誤り:設問で「早期」とあっても「最も早い」はイノベータの特性です。語のニュアンスに注意します。
  • 意見形成力を見落とす:アーリーアダプタは単に早く買うだけでなく、他者に採用を促す役割を持つことが多い点を忘れがちです。

補足コラム

イノベータ理論(Diffusion of Innovations)はエヴェレット・ロジャースが提唱したモデルで、製品や技術が社会に広がる過程を説明します。マーケティング実務ではアーリーアダプタを「初期市場での鍵となる顧客」と位置付け、彼らに響くメッセージ(利便性や実証データ、専門性の提示)を重視してアプローチします。技術製品分野ではジェフリー・ムーアの「Crossing the Chasm(溝を越える)」が有名で、アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間の戦略的ギャップに着目しています。
短い受験対策メモ:
  • 問題文に「影響」「流行」「情報収集」などの語があればアーリーアダプタを疑う。
  • 「最も早い」「リスクを恐れない」はイノベータ、「最も保守的」「一般化してから採用」はラガードを示唆する。

FAQ

Q: イノベータとアーリーアダプタの決定的な違いは何ですか?
A: イノベータは技術や新奇性を最優先にしリスク許容度が高い「先駆者」、アーリーアダプタは情報収集を行って早期に採用し、他者への影響力(意見形成力)が強い点が決定的な違いです。
Q: アーリーアダプタは必ずしも少数ですか?
A: はい。ロジャースのモデルでは人口比で約13.5%とされ、少数ながら市場の拡大に重要な役割を担います。
Q: 試験で迷ったときの即席チェックポイントは?
A: 「影響力(他者に波及させるか)」「情報収集の有無」「採用のタイミング(最も早いか早期か保守的か)」の三点で選択肢を比較してください。

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