基本情報技術者 2023年 科目A 問20
問題文
ボリュームライセンス契約の説明はどれか。
選択肢
ア:企業などソフトウェアの大量購入者向けに、インストールできる台数をあらかじめ取り決め、ソフトウェアの使用を認める契約(正解)
イ:使用場所を限定した契約であり、特定の施設の中であれば台数や人数に制限なく使用が許される契約
ウ:ソフトウェアをインターネットからダウンロードしたとき画面に表示される契約内容に同意するを選択することによって、使用が許される契約
エ:標準の使用許諾条件を定め、その範囲で一定量のパッケージの包装を解いたときに、権利者と購入者との間に使用許諾契約が自動的に成立したとみなす契約
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ボリュームライセンス契約【午前解説】
正解の理由
企業や組織がソフトウェアを多数導入する際に採用される契約形態で、あらかじめ許可されるインストール台数(または利用者数)を取り決め、その範囲で使用を認める点が本設問の肝です。これを端的に表しているのが選択肢アの説明です。大量購入に対する一括契約・台数管理・ライセンスキーや契約番号による適用などが典型的な特徴で、ボリュームライセンスの定義と一致します。
解法ステップ
- 問題文で問われている「契約の特徴」を抽出する(大量購入向けか、場所限定か、同意方式か、包装開封で成立か等)。
- 各選択肢のキーワードとライセンス形態を照らし合わせる。
- 「大量購入」「台数を取り決め」→ ボリュームライセンス
- 「特定施設内で無制限」→ サイトライセンス
- 「ダウンロード時に画面で同意」→ クリックラップ(click‑wrap)
- 「包装を解いたときに成立」→ シュリンクラップ(shrink‑wrap)
- 用語の典型例(企業向け一括契約=ボリューム、場所限定=サイト等)で判定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正しい。企業や団体向けに大量導入を前提とし、インストール可能な台数や利用者数を契約で定め、範囲内で使用を許可する契約形態(例:Microsoftのボリュームライセンス、エンタープライズ契約)。
- イ: 誤り。特定の施設内だけで使用を許す説明は「サイトライセンス(ロケーションライセンス)」に該当する。台数無制限を保証するわけではないが、施設単位での利用許可を示す点がボリュームライセンスと異なる。
- ウ: 誤り。ダウンロード時に画面で同意する方式は「クリックラップ(click‑wrap)」と呼ばれる利用許諾の成立方法で、契約対象や台数の定め方とは別の話題である。
- エ: 誤り。パッケージの包装を開けることで同意が成立するという説明は「シュリンクラップ(shrink‑wrap)ライセンス」に相当し、ボリュームライセンスの定義とは異なる。
よくある誤解
- 「ボリュームライセンス=無制限に使える」と考える誤解。実際は契約で定めた台数や条件で管理されることが多いです。
- 「サイトライセンスとボリュームライセンスを同一視する」こと。似て非なる概念で、適用単位(台数指定か場所指定か)で区別されます。
- 「ダウンロード時の同意(クリックラップ)とライセンス形態を混同する」こと。クリックラップは同意の手続き様式であり、ボリュームかサイトかとは別軸です。
補足コラム
- ボリュームライセンスの課金・管理方式には「ユーザー単位」「デバイス単位」「同時接続(concurrent)」など複数があり、契約によってカウント方法が変わります。
- 企業はソフトウェア資産管理(SAM)を導入して、インストール台数やライセンスの適正性を継続的に監査・管理します。ライセンス違反があれば追徴金や是正購入が求められることがあります。
- 最近はサブスクリプション型のボリューム契約(クラウドベースのユーザーライセンス等)も増えており、更新・保守・アップデートの取り扱いが契約で細かく定められる点に注意が必要です。
FAQ
Q: ボリュームライセンスで台数の数え方はどうなるのか?
A: 契約によります。代表的なのは「インストールされているデバイス数」「個別ユーザー数」「同時接続数」のいずれか。契約書の定義を確認してください。
A: 契約によります。代表的なのは「インストールされているデバイス数」「個別ユーザー数」「同時接続数」のいずれか。契約書の定義を確認してください。
Q: サイトライセンスと比べてどんなメリットがあるか?
A: ボリュームライセンスは企業全体のライセンスを一括で管理でき、単価割引や中央管理(キー発行・配布)が受けられる点がメリットです。場所に限定されない柔軟性もあります。
A: ボリュームライセンスは企業全体のライセンスを一括で管理でき、単価割引や中央管理(キー発行・配布)が受けられる点がメリットです。場所に限定されない柔軟性もあります。
Q: 台数を超過したときはどうなる?
A: 追加購入が必要になる、または監査で指摘されペナルティが発生する可能性があります。事前に余裕を持った契約やSAMによる把握が重要です。
A: 追加購入が必要になる、または監査で指摘されペナルティが発生する可能性があります。事前に余裕を持った契約やSAMによる把握が重要です。
関連キーワード: ボリュームライセンス、サイトライセンス、クリックラップ、シュリンクラップ、CAL、ソフトウェア資産管理

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