基本情報技術者 2024年 科目A 問12
問題文
アジャイル開発手法の一つであるスクラムで定義され、スプリントで実施するイベントのうち、毎日決まった時間に決まった場所で行い、開発チームの全員が前回からの進捗状況や今後の作業計画を共有するものはどれか。
選択肢
ア:スプリントプランニング
イ:スプリントレトロスペクティブ
ウ:スプリントレビュー
エ:デイリースクラム(正解)
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デイリースクラム【午前解説】
正解の理由
設問が示す「毎日・決まった時間・決まった場所で行い、開発チーム全員が前回からの進捗や今後の作業計画を共有する」イベントは、スクラムで日次に行う短時間のミーティングに該当します。スクラムガイドで定義されるこのイベントはデイリースクラムであり、選択肢のうちエ(デイリースクラム)が該当します。デイリースクラムは開発チーム(Developers)向けの時間枠付き(タイムボックス)イベントで、通常 分程度に制限され、進捗確認と当日の作業計画の同期が目的です。
解法ステップ
- 問題文からキーワードを拾う:「毎日」「決まった時間」「決まった場所」「開発チーム全員」「前回からの進捗」「今後の作業計画」。
- スクラムの主要イベントを思い出す:スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブ。
- 各イベントの目的・頻度で照合する:
- スプリントプランニング:スプリント開始時に全体計画を作る(頻度=スプリント開始時)。
- デイリースクラム:日次で行い、進捗と当日の計画を共有する。
- スプリントレビュー:スプリント終了時に成果物をレビューする。
- スプリントレトロスペクティブ:プロセス改善を議論する(スプリント終了時)。
- 日次・短時間・開発チーム向けの条件に一致するものを選ぶ → エ(デイリースクラム)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: スプリントプランニング
スプリントの開始時に行うイベントで、スプリントの目標設定やバックログの選択・作業見積りを行います。頻度はスプリントごとで「毎日」ではありません。 -
イ: スプリントレトロスペクティブ
スプリント終了後にチームのプロセスや協働方法を振り返り改善点を決める会議です。目的がプロセス改善であり、日次ではありません。 -
ウ: スプリントレビュー
スプリントの成果物をステークホルダーに見せてフィードバックを得るイベントです。成果の展示と検収が主目的で、これもスプリント終了時に行います。 -
エ: デイリースクラム(正答)
日次で行う、開発チームが進捗と当日の計画を共有する短時間のイベントです。設問の条件と一致します。
よくある誤解
- デイリースクラムは「進捗報告会」ではない:上司への報告や詳細な問題解決の場ではなく、チームが素早く同期するための場です。問題は別途フォローアップで解決します。
- デイリースクラムは必ず三つの質問を使うべきではない:よく知られる「昨日やったこと/今日やること/障害」は有用なフォーマットですが、スクラムガイドは固定の質問セットを必須とはしていません。チームに合ったやり方で短く行うことが重要です。
- 参加者は開発チーム中心:スクラムマスターやプロダクトオーナーは参加できるが、実務的に話す主役は開発チーム(Developers)です。外部の聴衆がいる場合もありますが、会議の主目的はチーム内の同期です。
補足コラム
- 時間枠(タイムボックス)は通常 分。スプリントの長さにかかわらず日次で行い、短く集中することが効果を高めます。
- 決まった場所と時間を設定することでリズムが生まれ、遅延やすれ違いを減らせます。リモートワーク時は「同じ仮想場所(定時のビデオ会議リンク)」を用いるのが実務上の工夫です。
- デイリースクラムで出た課題や議論は、その場で長引かせずに別のフォローアップミーティングに移すことが推奨されます(タイムボックス厳守のため)。
FAQ
Q. スクラムマスターは必ず発言するべきですか?
A. 必須ではありません。スクラムマスターはファシリテーションや障害除去の支援を行いますが、日々のタスク報告は開発チームが行います。
A. 必須ではありません。スクラムマスターはファシリテーションや障害除去の支援を行いますが、日々のタスク報告は開発チームが行います。
Q. プロダクトオーナーは出席していいですか?
A. 参加しても問題ありませんが、主に聞き手になることが多いです。プロダクトオーナーが議題を独占しないよう注意します。
A. 参加しても問題ありませんが、主に聞き手になることが多いです。プロダクトオーナーが議題を独占しないよう注意します。
Q. 会議が 分を超えそうな場合は?
A. 長引く議題はタイムボックスの外で議論するために短いフォローアップを別に設けます。デイリースクラム自体は原則短時間で終えること。
A. 長引く議題はタイムボックスの外で議論するために短いフォローアップを別に設けます。デイリースクラム自体は原則短時間で終えること。
Q. 毎日同じ時間にできない場合は?
A. 可能な限り定時化するのが望ましいですが、チームの事情に合わせてリズムを作ることが重要です。コミュニケーションの頻度を維持することを優先してください。
A. 可能な限り定時化するのが望ましいですが、チームの事情に合わせてリズムを作ることが重要です。コミュニケーションの頻度を維持することを優先してください。
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