基本情報技術者 2026年 科目A 問09
問題文
2要素認証に該当する組みはどれか。
選択肢
ア:クライアント証明書、ハードウェアトークン
イ:静脈認証、指紋認証
ウ:パスワード認証、静脈認証(正解)
エ:パスワード認証、秘密の質問の答え
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二要素認証【午前解説】
正解の理由
二要素認証とは、異なる「要素(factor)」を組み合わせて認証する仕組みです。要素は大きく「知識要素(知っているもの)」「所持要素(持っているもの)」「生体要素(本人の身体的特徴)」に分類されます。選択肢の中で、パスワード認証(知識要素)と静脈認証(生体要素)を組み合わせているのが ウ であり、異なる2種類の要素を用いているため二要素認証に該当します。
解法ステップ
- 各認証方法を「知識/所持/生体」のどれに分類するか確認する。
- 例:パスワードは知識、指紋や静脈は生体、ハードウェアトークンやクライアント証明書の秘密鍵は所持。
- 同じ要素に属するもの同士の組み合わせは二要素にならない(例:知識+知識は不可)。
- 異なる要素が含まれていれば二要素認証と判断する。
- 選択肢ごとに上記分類を当てはめ、異なる要素が含まれるものを正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: クライアント証明書、ハードウェアトークン
- 両方とも「所持要素(持っているもの)」に該当します。クライアント証明書は端末やスマートカードに格納された秘密鍵、ハードウェアトークンは物理的なトークンでどちらも「所持」に依存するため、同一要素の組み合わせで二要素とはならない。
- イ: 静脈認証、指紋認証
- 両方とも「生体要素(身体的特徴)」に分類されます。別々の生体情報でも要素の種類は同じなので、二要素には該当しません(多種類の生体認証は多要素ではなく単一要素の強化)。
- ウ: パスワード認証、静脈認証
- パスワードが「知識要素」、静脈認証が「生体要素」であり、異なる2つの要素を用いているため二要素認証に該当します(したがって正解は ウ)。
- エ: パスワード認証、秘密の質問の答え
- どちらも「知識要素」に当たるため、知識+知識であり二要素認証にはならない。秘密の質問は強度も低く推奨されない。
よくある誤解
- 「異なる生体認証を組み合わせれば二要素になる」:生体+生体は同一の要素(生体)なので二要素にはならない。
- 「クライアント証明書は必ず別要素になる」:クライアント証明書は通常所持要素だが、もし証明書の使用にパスワード(PIN)を要求すれば所持+知識の組合せにできる。単純に証明書とハードウェアトークンを組むだけでは所持+所持である点に注意。
補足コラム
多要素認証(MFA)は二要素認証を含む広い概念で、2つ以上の異なる要素を組み合わせることで認証の安全性を高めます。実運用でよく使われる組み合わせ例:
- パスワード(知識)+ワンタイムパスワード(トークン/所持)
- パスワード(知識)+指紋(生体) ← 二要素の代表例
- ハードウェアトークン(所持)+PIN(知識) ← トークンの盗難対策になる
ただし、SMSワンタイムコードは利便性が高い反面、SIMスワップ攻撃などのリスクがあるため重要なシステムではハードウェアトークンやFIDO2のような強固な方式が推奨されます。
FAQ
Q. 「指紋+顔認証」は二要素ですか?
A. いいえ。どちらも生体要素なので単一要素のままです。
A. いいえ。どちらも生体要素なので単一要素のままです。
Q. クライアント証明書と秘密鍵を端末に保存している場合は何要素?
A. 基本的には所持要素ですが、使う際にPIN/パスワードが必要であれば所持+知識の組み合わせになります。
A. 基本的には所持要素ですが、使う際にPIN/パスワードが必要であれば所持+知識の組み合わせになります。
Q. 秘密の質問は二要素に使えますか?
A. いいえ。秘密の質問は知識要素であり、同じ知識要素同士の組合せでは二要素になりません。情報漏洩や推測されやすい点から推奨度も低いです。
A. いいえ。秘密の質問は知識要素であり、同じ知識要素同士の組合せでは二要素になりません。情報漏洩や推測されやすい点から推奨度も低いです。
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