情報セキュリティマネジメント 2016年 春期 午前(科目A) 問02
問題文
情報セキュリティ対策のクリアデスクに該当するものはどれか。
選択肢
ア:PCのデスクトップ上のフォルダなどを整理する。
イ:PCを使用中に離席した場合、一定時間経過すると、パスワードで画面ロックされたスクリーンセーバに切り替わる設定にしておく。
ウ:帰宅時、書類やノートPCを机の上に出したままにせず、施錠できる机の引出しなどに保管する。(正解)
エ:机の上に置いたノートPCを、セキュリティワイヤで机に固定する。
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クリアデスク【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
選択肢ウが正解なのは、クリアデスクが「勤務終了時や席を離れる際に机の上に機密情報や持ち出し可能な機器を放置しない運用」を指すからです。書類やノートPCを施錠できる引出しなどに保管する行為は、机上を空にして情報漏えいや盗難のリスクを下げるための典型的な対策です。クリアデスクは物理的な情報漏えい対策であり、見られる・持ち去られるリスクを減らす点で最も直接的に当てはまります。
(補足)クリアデスクという用語:クリアデスク(机上を整理し、外部から見えたり持ち去られたりする恐れのある物を施錠保管する運用)と理解してください。
解法ステップ
- 「クリアデスク」が何を目的にするかを確認する:机上の情報(紙・端末)が外部に見えたり、持ち去られたりするのを防ぐこと。
- 各選択肢がその目的に合うかを照らし合わせる:
- 机自体を空にして保管する行為は目的に合致するか。
- 画面ロックや整理整頓は目的にどの程度直接的か。
- 物理的固定(ワイヤ)は盗難抑止だが「机を空にする」要件に合致するか。
- 最も直接的に「机上を空にして保管する」ものを選ぶ。これがウです。
選択肢別の誤答解説
- ア: PCのデスクトップ上のフォルダ整理
- PC上のファイル整理は「デジタルの整理」であり、机上(紙・端末)を片付けて情報露出を防ぐクリアデスクの本義からはずれます。デスクトップと机上を混同しないようにしましょう。
- イ: 離席時にパスワードで画面ロックされる設定
- スクリーンロック(パスワードで操作を制限する機能)は重要な対策です。だがこれは「クリアスクリーン」に近く、画面上の情報保護が主目的で、机上の書類や端末そのものを片付ける行為とは別です。
- ウ: 書類やノートPCを施錠できる引出しなどに保管する
- 机上を空にして機密資産を施錠保管するという点で、クリアデスクの定義そのものに一致します。
- エ: ノートPCをセキュリティワイヤで固定する
- セキュリティワイヤは盗難防止には有効ですが、机上を空にして情報を見えなくする「クリアデスク」の要件(机上に残さない)とは目的が異なります。固定したままにすることは「置いたまま」状態を解決しません。
よくある誤解
- クリアデスク = 画面ロック
- 画面ロックは重要ですが、クリアデスクは「物理的な机上整理」を指します。両方必要ですが別の対策です。
- セキュリティワイヤはクリアデスクの代替になると思う
- ワイヤは持ち去り抑止にはなるが、見られるリスクや机上に情報を残す問題は解決しません。
- 机上を片付ければ十分と考える
- 施錠保管や廃棄・持ち出し管理、共有スペースの扱いなど運用ルールも必要です。単なる見た目の整理だけでは不十分です。
補足コラム
- クリアデスクは「クリアデスク・クリアスクリーン」ポリシーの一部です。クリアスクリーンは画面の情報保護(スクリーンロックやディスプレイの覗き見対策)を指します。運用としては「退社時に全員が机の上を空にする」「重要書類は施錠保管」「机上に置いて良い物のルール化」といったチェックリストを導入すると効果的です。
- 職場での運用イメージ:毎日退社前に引出しに資料をしまう、集中ワーク用の個人ロッカーを用意する、来客時は個人筐体や書類をロッカーへ移す。リーダーが巡回して簡単なチェックを行うと定着します。
- 補助対策:機器の盗難が懸念される場合はセキュリティワイヤやロック可能な格納庫を併用。ノートPCは暗号化(ディスク暗号化)や資産管理を行うと、万が一の盗難時の被害を小さくできます。
(用語説明)スクリーンセーバ/スクリーンロック:一定時間操作がないと画面を暗くしてパスワード入力で復帰させる機能。セキュリティワイヤ:ノートPCなどを机に物理的に固定するための盗難防止装置。
FAQ
Q1: 机の上の「メモ」はどうすればいいですか?
A1: 機密性があるメモは施錠できる引出しに保管します。短時間の作業メモでも退席時にはしまうルールにすると漏えいを防げます。
A1: 機密性があるメモは施錠できる引出しに保管します。短時間の作業メモでも退席時にはしまうルールにすると漏えいを防げます。
Q2: 共有デスク(フリーアドレス)でもクリアデスクは必要ですか?
A2: 必要です。むしろ所有物をその場に置かない運用(ロッカー利用、個人保管)を徹底することが重要です。
A2: 必要です。むしろ所有物をその場に置かない運用(ロッカー利用、個人保管)を徹底することが重要です。
Q3: 毎回施錠するのが面倒です。運用コストを下げるには?
A3: 小型ロック付きボックスや個人ロッカーの導入、電子ロックと連携した簡単な手順にするなど、手間を軽減する工夫を検討します。組織のルール化と習慣化が鍵です。
A3: 小型ロック付きボックスや個人ロッカーの導入、電子ロックと連携した簡単な手順にするなど、手間を軽減する工夫を検討します。組織のルール化と習慣化が鍵です。
Q4: セキュリティワイヤだけで十分ですか?
A4: いいえ。ワイヤは盗難抑止の一手段であり、クリアデスクの目的(見られる・触れられるリスクを無くす)を満たすものではありません。ワイヤと施錠保管は補完関係です。
A4: いいえ。ワイヤは盗難抑止の一手段であり、クリアデスクの目的(見られる・触れられるリスクを無くす)を満たすものではありません。ワイヤと施錠保管は補完関係です。
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