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情報セキュリティマネジメント 2016年 春期 午前(科目A)47


問題文

利用者が、インターネットを経由してサービスプロバイダのシステムに接続し、サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。

選択肢

ERP
SaaS(正解)
SCM
XBRL

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SaaS(クラウド型サービス)【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

SaaS(Software as a Service:ソフトウェアをサービスとして提供する形態)は、利用者がインターネットを通じて事業者(サービスプロバイダ)のシステム上で動くアプリケーションを、そのままオンラインで使う提供モデルを指します。利用者はソフトウェアのインストールやサーバ運用を行わず、必要な機能だけをウェブや専用クライアント経由で利用します。これが問われている条件に該当するため、が正解です。
(補足)SaaS は「ソフトを買って自分で動かす」代わりに「インターネット経由で借りて使う」イメージです。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:「インターネット経由」「サービスプロバイダのシステムに接続」「アプリケーションの機能をオンラインで利用」。
  2. それらが一致する選択肢を確認する。
  3. 「提供形態(どのように提供されるか)」を問う語句なので、サービスの提供モデル(SaaS、PaaS、IaaS 等)を優先して検討する。
  4. 選択肢の中でアプリケーションをオンラインでそのまま使うモデルは SaaS であると判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ERP(Enterprise Resource Planning:基幹業務を統合するパッケージ・システム)
    • ERP は業務パッケージの種類であり、提供形態(オンプレミス/クラウド/SaaS)とは別軸です。クラウドで提供される ERP もありますが、ERP 自体は「何をするか(業務統合)」を示す言葉で、この問題が問う「提供形態」には直接当たりません。
  • イ: SaaS(Software as a Service:ソフトウェアをサービスとして提供)
    • 正解。アプリケーションをサービスとしてインターネット経由で利用するモデルそのものです。が該当します。
  • ウ: SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)
    • SCM は物流や調達などの「業務領域・機能」を指す言葉で、これも提供形態ではありません。SCM を実現するシステムが SaaS で提供されることはありますが、用語自体はサービスの提供方法ではありません。
  • エ: XBRL(eXtensible Business Reporting Language:企業財務情報などを交換するためのXMLベースの標準形式)
    • XBRL はデータフォーマット(報告書の表現方法)であり、ソフトウェア提供形態とは無関係です。インターネット経由で利用することを示す用語ではありません。

よくある誤解

  1. 「SaaS = 特定の業務パッケージ(ERPなど)」と混同する
    • 実務ではERPがSaaSとして提供されるケースも多く、用語を取り違えやすい点です。用語の軸(機能領域 vs 提供形態)を分けて考えましょう。
  2. 「SaaSならセキュリティ対策は全部業者任せ」と考える誤解
    • 多くの場合、SaaSは共有責任モデルになっており、業者がインフラやアプリ本体を守る一方で、利用者側もアカウント管理・アクセス制御・データ分類などを行う必要があります。

補足コラム

  • SaaS のメリットと注意点(職場での運用イメージ)
    • メリット:短期間で利用開始できる、初期投資が少ない、保守は提供者側が行うため社内運用負担が減る。
    • 注意点:データの保存場所(国やリージョン)、サービス停止時の業務継続(バックアップ・出口戦略)、アクセス管理(ID管理、二要素認証)などは自社で設計・運用する必要があります。契約時には SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)やデータ処理に関する条項を確認してください。
  • SaaS と PaaS / IaaS の違い(簡単まとめ)
    • IaaS(Infrastructure as a Service:仮想サーバやストレージを提供)→ インフラを貸す。利用者がOSやミドルウェアを管理。
    • PaaS(Platform as a Service:アプリ実行環境を提供)→ 開発・実行基盤を貸す。アプリの構築は利用者。
    • SaaS → 完成したアプリをそのまま利用する。管理負担が最も小さい。
  • セキュリティ面の実務対応例(総務・人事でもできること)
    • 利用者のアカウント発行・権限管理のルール化、機密データを扱う場合の利用可否判定、ログ取得や監査証跡の確認、委託先のセキュリティ評価(質問票や監査結果の確認)など。

FAQ

Q1: メールサービス(Gmail や Exchange Online)は SaaS ですか?
A1: はい。ユーザがインターネット経由で提供者のアプリケーションを利用するため、SaaS に該当します。
Q2: 社内サーバにインストールして使うシステムも SaaS ですか?
A2: いいえ。社内サーバ上で自社運用する場合はオンプレミス(自社設置)であり、SaaS ではありません。SaaS は提供者側のシステムで動くことが前提です。
Q3: SaaS 利用時の主な契約ポイントは何ですか?
A3: データの所在、SLA(稼働率・復旧時間)、バックアップと出口戦略(サービス終了時のデータ引き取り方法)、責任分界点(共有責任モデル)などを確認します。

関連キーワード: SaaS, クラウドコンピューティング, ERP, SCM, XBRL, PaaS, IaaS, SLA, 共有責任モデル, データ保護
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