情報セキュリティマネジメント 2023年 科目A 問12
問題文
品質管理において、結果と原因との関連を整理して、魚の骨のような図にまとめたものはどれか。
選択肢
ア:管理図
イ:特性要因図(正解)
ウ:パレート図
エ:ヒストグラム
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特性要因図【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
特性要因図(Ishikawa diagram、cause-and-effect diagram:結果と原因を魚の骨のように整理する図)は、ある「結果(特性)」に対して考えられる「要因(原因)」を枝分かれで整理する手法です。問題文で示す「結果と原因との関連を整理して、魚の骨のような図にまとめたもの」という特徴にぴったり当てはまるため、選択肢のうちイが正解です。
初出でない他の図の説明:
- 管理図(control chart:時間順に測定値をプロットして工程の安定性を監視する図)は「時系列の変動監視」が目的です。
- パレート図(Pareto chart:要因の寄与度を大きい順に並べ、重要な要因を見つける棒グラフと累積線) は「どの要因が大きな影響かを順位付け」します。
- ヒストグラム(histogram:データの度数分布を棒グラフで示す図)は「ばらつきや分布形状の確認」が目的です。
以上から、魚の骨の形で原因を体系化するものは特性要因図(イ)です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「魚の骨」「結果と原因」「整理」などのフレーズを見つける。
- 選択肢の目的を短く思い出す:
- 管理図 → 工程の変動監視(時系列)
- 特性要因図 → 原因と結果の関係を図示(魚の骨)
- パレート図 → 要因の大きさを順位付け
- ヒストグラム → データの分布を見る
- 魚の骨=特性要因図と結びつけ、該当する選択肢(イ)を選ぶ。
短時間で解くコツは、「図の目的」を把握することです。形(魚の骨)をイメージできれば即答できます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 管理図
誤りの理由:管理図は上限・下限や中心線を引いて工程が安定かどうかを判断するための図です。原因を洗い出すための「魚の骨」ではありません。社内で「いつ」「どの程度」異常が発生したかを見るのに使います。 -
イ: 特性要因図
正しい理由:原因(要因)を主要カテゴリから細かな枝へと展開して、結果に影響する因果関係を視覚的に整理します。ブレインストーミングと組み合わせて原因探索を行う場面で有効です。 -
ウ: パレート図
誤りの理由:パレート図は「どの要因が頻度や損失に大きく寄与しているか」を棒グラフで示します。重要な要因の優先順位付けには便利ですが、原因を魚の骨状に整理する図ではありません。多くの場合、パレート図で主要因を見つけた後に、特性要因図で深掘りします。 -
エ: ヒストグラム
誤りの理由:ヒストグラムはデータの分布(ばらつき)を示すだけで、原因の構造化には向きません。例えば処理時間の分布や測定値の偏りを確認する用途です。
よくある誤解
- 魚の骨=パレート図と混同する
理由:どちらも品質改善でよく使われるため混同しやすいですが、目的が異なります(原因整理 vs 要因の大小の把握)。 - 「ヒストグラムで原因がわかる」と思う
理由:ヒストグラムは分布を見るツールで、原因そのものを列挙・構造化するものではありません。分布に応じて追加調査が必要です。 - 管理図は原因特定に使えると誤解する
理由:管理図は異常の検出や工程の変動監視に優れますが、検出後に「なぜ起きたか」を整理するのは特性要因図の役目になります。
補足コラム
- 起源と基本形:特性要因図は日本の石川馨(Ishikawa Kaoru)が提唱したため「Ishikawa図」や「魚骨図」とも呼ばれます。中心線が「特性(結果)」で、そこから原因を大きなカテゴリ→小さな要因へと骨のように伸ばします。
- カテゴリ例(製造業でよく使われる6M):Machine(機械)、Method(方法)、Material(材料)、Man(人)、Measurement(測定)、Mother nature/Environment(環境)。業務やサービス業では「人・プロセス・システム・外部要因」などに置き換えます。
- 現場での運用イメージ:インシデント後の原因究明会議で、関係者がブレインストーミングした要因を特性要因図に書き出します。書き出したら重要度や発生頻度を検討し、対策を優先します。パレート図や管理図と組み合わせると効果的です。
- 情報セキュリティでの活用例:データ漏えいの原因分析に使えます。例えば「アクセス権の誤設定」「脆弱な設定」「人的ミス」「委託先管理の不備」などをカテゴリ化して原因を整理し、再発防止策を設計します。
FAQ
Q: 特性要因図は定量的な分析に使えますか?
A: 基本は定性的(原因の整理)ですが、後で各要因の発生頻度や影響度を数値化して優先順位をつけると定量的な改善策につながります。パレート図などと併用するのがおすすめです。
A: 基本は定性的(原因の整理)ですが、後で各要因の発生頻度や影響度を数値化して優先順位をつけると定量的な改善策につながります。パレート図などと併用するのがおすすめです。
Q: 「魚の骨」を作るときの進め方は?
A: 1) 結果(問題)を明確にする、2) 大カテゴリーを決める(例:人・方法・機械・材料など)、3) ブレインストーミングで要因を洗い出す、4) 各要因をさらに細分化する、5) 重要度を評価して対策へつなげる、の順で進めます。
A: 1) 結果(問題)を明確にする、2) 大カテゴリーを決める(例:人・方法・機械・材料など)、3) ブレインストーミングで要因を洗い出す、4) 各要因をさらに細分化する、5) 重要度を評価して対策へつなげる、の順で進めます。
Q: 情報セキュリティのインシデント分析でも使えますか?
A: はい。技術的要因だけでなく人的要因や組織的要因を整理できるため、再発防止策を検討する場で非常に有効です。
A: はい。技術的要因だけでなく人的要因や組織的要因を整理できるため、再発防止策を検討する場で非常に有効です。
関連キーワード: 特性要因図、魚骨図、Ishikawa図、原因分析、品質管理、パレート図、管理図、ヒストグラム、6M、インシデント分析

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