情報セキュリティマネジメント 2026年 科目A 問03
問題文
DMZはどれか。
選択肢
ア:インターネットと内部ネットワークとの間に設置されるネットワーク(正解)
イ:外部から持ち込んだPCがマルウェアなどに感染していないかどうかを社内ネットワークに接続する前にチェックするための、社内ネットワークとは隔離された専用のネットワーク
ウ:通信内容を監視し、あらかじめ設定された不正な通信パターンと一致した場合に通信を遮断するネットワーク
エ:不正通信を検知する際に利用するためにセキュリティベンダーから入手するシグネチャ情報
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DMZ(非武装地帯)【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
DMZは英語の Demilitarized Zone(非武装地帯)を由来とし、インターネットと社内の内部ネットワーク(イントラネット)との間に置かれる「外部公開用の中間ネットワーク」です。公開サーバ(例:Webサーバ、メールサーバ、DNSサーバなど)をここに配置して、万が一公開サーバが侵害されても内部ネットワークへの直接侵入を防ぐ目的があります。したがって選択肢ア「インターネットと内部ネットワークとの間に設置されるネットワーク」が正しい説明です。
(補足)ファイアウォール(不正アクセスを制御する装置)を用いてインターネット側と内部側の通信を制御し、DMZへのアクセスも細かく制限します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「インターネット」「内部ネットワーク」「間に設置」など。これがDMZの典型的表現です。
- 各選択肢の役割を簡単に分類する:公開領域(DMZ)、検疫用ネットワーク(隔離)、通信遮断の仕組み(IPS/IDS)、データ(シグネチャ)など。
- DMZの定義(公開サービスを外部から隔離して配置する領域)に合致するものを選ぶ。これでアに決まります。
選択肢別の誤答解説
-
ア(正解)
インターネットと内部ネットワークの間に置かれ、公開サービスを配置して内部を守る中間ネットワーク。DMZの教科書的定義です。 -
イ
これは「検疫ネットワーク(quarantine network)」や「キャプティブポータル(端末を検査・隔離する仕組み)」の説明です。外部から持ち込んだPCのマルウェアチェックや、企業ポリシー適合性チェックのために使う隔離領域であり、DMZとは用途が異なります。 -
ウ
「通信内容を監視し、あらかじめ設定された不正な通信パターンと一致した場合に通信を遮断する」はIPS(Intrusion Prevention System:不正侵入防止システム)の説明です。ネットワーク機能の一つであり、DMZというネットワーク区分そのものではありません。 -
エ
これは「シグネチャ情報(攻撃パターンのデータ)」の説明です。IDS/IPSやセキュリティ製品が不正通信を検知・遮断するために参照するデータで、ネットワークそのものではありません。
よくある誤解
- 「DMZはただの物理的な隔離領域と思い込む」
実際には物理でも論理(VLANなど)でも構成でき、目的は公開サービスのリスクを内部から切り離すことです。重要なのは配置と通信ルールです。 - 「DMZに置けばセキュリティ対策は完了と考える」
DMZは防御層の一部です。公開サーバの脆弱性対策、ログ監視、バックアップ、アクセス制御など運用も必要です。 - 「IPSやシグネチャはDMZと同じ意味だと誤解する」
IPS(機能)やシグネチャ(データ)は防御の道具で、DMZ(ネットワーク区分)とは別物です。
補足コラム
- DMZに置く典型的なもの:Webサーバ、メールサーバ、DNSサーバ、プロキシサーバ(外部向け)。内部データベースは通常DMZに置かず、内部に置いてDMZからのアクセスは厳しく制限します。
- 構成例:
- 二重ファイアウォール方式(外部ファイアウォールと内部ファイアウォールの間にDMZ)…セキュリティが高い。
- 単一ファイアウォールで3つのゾーン(外部/DMZ/内部)を作る方式…設備コストを抑える場合に使われる。
- 運用のポイント:公開サーバは最小権限で動かし、パッチ適用やログ監視を自動化すること。万が一侵害された場合に備えて内部への接続ルールと監査ログを整備します。
FAQ
Q. DMZに置くべきでないものは何ですか?
A. 内部の機密データを直接扱うデータベースや社員の個人情報を保管するサーバは避けます。DMZは公開リスクを受けるため、機密性の高いものは内部ネットワークに置き、アクセスは最小限にします。
A. 内部の機密データを直接扱うデータベースや社員の個人情報を保管するサーバは避けます。DMZは公開リスクを受けるため、機密性の高いものは内部ネットワークに置き、アクセスは最小限にします。
Q. DMZはクラウド環境でも使えますか?
A. はい。クラウド上でも「パブリックサブネット(外部向け)とプライベートサブネット(内部向け)の間に公開用リソースを置く」などの形で同様の概念が使われます。
A. はい。クラウド上でも「パブリックサブネット(外部向け)とプライベートサブネット(内部向け)の間に公開用リソースを置く」などの形で同様の概念が使われます。
Q. DMZとVPNの関係は?
A. VPN(Virtual Private Network:仮想専用線)は安全なリモート接続の仕組みです。外部利用者が安全に内部リソースを使う場合、DMZではなくVPN経由で内部に接続させることが多いです。
A. VPN(Virtual Private Network:仮想専用線)は安全なリモート接続の仕組みです。外部利用者が安全に内部リソースを使う場合、DMZではなくVPN経由で内部に接続させることが多いです。
関連キーワード: DMZ、非武装地帯、検疫ネットワーク、IPS、シグネチャ、ファイアウォール、公開サーバ、ネットワークゾーニング

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