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ITパスポート 2009年 秋期 34


問題文

プロジェクトを管理する上で、プロジェクトマネージャが考慮すべき制約条件の組合せとして、適切なものはどれか。

選択肢

対象範囲、納期、予算(正解)
対象範囲、納期、リスク
対象範囲、予算、リスク
納期、予算、リスク

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プロジェクトを管理する上で、プロジェクトマネージャが考慮すべき制約条件の組合せ【ITパスポート 解説】

正解の理由

プロジェクトの「三大制約」は、対象範囲(スコープ)、納期(時間)、予算(コスト)です。
  • 対象範囲(スコープ:プロジェクトで何を作るか・どこまで行うかの範囲)
  • 納期(時間:いつまでに完了させるかの期限)
  • 予算(コスト:使えるお金や資源の上限)
これらは相互に影響します。たとえば、範囲を広げれば(機能を増やす)、納期を延ばすか予算を増やすかの選択が必要になります。プロジェクトマネージャはこのトレードオフを管理する責任があるため、アが正解です。

解法ステップ

  1. 問題文で「プロジェクトを管理する上で、プロジェクトマネージャが考慮すべき制約条件」とある点に注目する。
  2. 思い出すべきは「プロジェクトの三大制約(英: Triple Constraint)」という基本知識。
  3. 各選択肢と三大制約(対象範囲=スコープ、納期=時間、予算=コスト)が一致するか確認する。
  4. 三大制約がそろっている選択肢が正解(ア)。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 正解。対象範囲、納期、予算の3つはプロジェクト管理の基本的な制約です。
  • イ: 誤り。リスク(将来起きうる不確実な出来事)は重要ですが、三大制約の一つではありません。リスク管理は別の管理領域です。
  • ウ: 誤り。予算と対象範囲は入っていますが、納期(時間)が抜けています。時間管理は必須です。
  • エ: 誤り。納期と予算とリスクであり、対象範囲(スコープ)がありません。何を作るかが定義されていなければ管理できません。

よくある誤解

  1. 「リスクが制約だ」と考える誤解
    • リスクは重要ですが「制約(絶対的な制限)」ではなく、発生すれば影響を与える不確実性です。制約はプロジェクトが最初から持つ限界(時間・コスト・範囲)を指します。
  2. 「品質が三大制約に入る」と思う誤解
    • 品質は三大制約に影響を受ける成果物の属性です。品質を上げると、通常は時間やコストが増えるため、管理対象として重要ですが、基本的には三大制約の結果として扱われます。

補足コラム

  • 三大制約は教科書的な基本概念です。実務では「品質(Quality)」や「リソース(人・設備)」を含めた複数の観点で管理します。
  • 例:ウェブサイト制作のプロジェクトで、機能(範囲)を増やす→開発時間が長くなる(納期延長)か外注や人手増加で費用が増える(予算増)。これが制約間のトレードオフです。
  • 「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」はプロジェクト管理の知識体系の一つで、ここでもこれらの制約の概念が扱われています。

FAQ

Q1. リスクは全く無視してよいですか?
A1. いいえ。リスクはプロジェクト成功に大きく影響します。三大制約とは別にリスク管理を行い、発生時の対応や事前対策を準備します。
Q2. 品質はどのように扱えばよいですか?
A2. 品質は成果物の要件です。品質を維持・向上するために、範囲・時間・予算の調整や品質管理活動(レビュー・テスト)を行います。
Q3. 「対象範囲」と「要件(要求)」は同じですか?
A3. 近い概念ですが違います。要件は何が必要かの細かな仕様、対象範囲はプロジェクトで扱う範囲や境界(何を含めるか・除外するか)を指します。

関連キーワード: プロジェクトマネージャ、スコープ(対象範囲)、納期管理、予算管理、リスク(不確実性)、三大制約、品質管理、PMBOK
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