ITパスポート 2009年 秋期 問43
問題文
新しい業務ソフトウェアの開発が完了し、実環境へ導入することになった。当該ソフトウェアの導入時に必要な作業として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:業務実施状況監視やパッチ処理投入などに必要な運用コストの見積り
イ:ディスク容量など、必要なハードウェア資源の確保(正解)
ウ:当該ソフトウェアで実現する機能の決定
エ:当該ソフトウェアの開発工数の見積り
🔒 解説は解答すると表示されます
ソフトウェアの実環境導入時に必要な作業【ITパスポート 解説】
正解の理由
「ディスク容量など、必要なハードウェア資源の確保」は、実際にソフトウェアを本番で動かす(実環境へ導入する)際に必須の作業です。
理由をやさしく説明します。ハードウェア資源とは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、メモリ(RAM:作業用の記憶領域)、ディスク(データを保存する装置)、ネットワーク帯域などのことです。これらが足りないとソフトが正しく動きません。導入時には、事前に必要な容量や性能を確保しておく必要があります。クラウド環境でも同様で、仮想的なサーバやストレージの割当てを行います。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを把握する:「実環境へ導入」=本番環境で稼働させる段階での作業を問う。
- 各選択肢を「導入時に行うべきか」を基準に分類する。
- 導入時に直接必要:ハードウェア準備、設定、データ移行、初期稼働確認など。
- 開発前や計画段階で行うべきもの:要件決定、開発工数見積り、運用コストの事前見積りは計画段階。
- 該当する選択肢を選ぶ:本番稼働に直接関係する「ハードウェア資源の確保」が該当するため、イ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 業務実施状況監視やパッチ処理投入などに必要な運用コストの見積り
- 誤り。運用コストの見積り(運用にかかる費用の予測)はプロジェクトの計画段階で行う作業です。導入直前や導入時に「行うべき作業」ではなく、事前に決めておくものです。
- 用語説明:パッチ(ソフトウェアの不具合修正や機能改善のための更新プログラム)。
- イ: ディスク容量など、必要なハードウェア資源の確保
- 正しい。導入時には実際の稼働に必要な資源を確保し、サーバの準備やストレージ割当てを行います。クラウドの場合はインスタンスのサイズやディスク容量を設定します。
- 用語説明:ハードウェア資源(コンピュータが動くための物理的・論理的な資源の総称)。
- ウ: 当該ソフトウェアで実現する機能の決定
- 誤り。機能の決定は要件定義または設計段階の作業です。導入時点では、既に決まっている機能を本番で動かすことが目的です。
- エ: 当該ソフトウェアの開発工数の見積り
- 誤り。開発工数(どれだけの時間や人数が必要かの見積り)は開発前の工程で行う作業です。導入時に見積るものではありません。
よくある誤解
- 「運用に関する作業=導入時にやる」と考える誤解
- 監視設定やパッチ適用の準備は導入前後に行うことはありますが、運用コストの「見積り」は事前計画の仕事です。導入時に初めて考えると予算不足や運用体制の不足を招きます。
- 「クラウドなら何も準備しなくて良い」という誤解
- クラウド(インターネット経由で提供されるコンピュータ資源)でも、必要なスペックやストレージ容量を選び割当てる作業は必要です。自動的に最適化されるわけではありません。
補足コラム
導入時チェックリスト(代表的な項目)
- ハードウェア資源の割当て(CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク)
- ソフトウェアのインストールと初期設定(ミドルウェアの設定含む)
- データ移行(既存データの移行や整合性確認)
- 接続・アクセス確認(ユーザが利用できるかのテスト)
- 障害時のロールバック手順(問題があった場合に元に戻す方法)
- セキュリティ設定(アクセス制御、暗号化、バックアップ)
- ステージング環境との整合性確認(開発/検証環境と本番環境の差を確認)
ポイント:導入作業は単に「ソフトを置く」だけでなく、安定稼働のための周辺準備(容量、設定、バックアップ等)を含みます。
FAQ
Q1: 導入時にモニタ(監視)を最初から入れるべきですか?
A1: はい。監視(サービスの状態を自動でチェックする仕組み)は早めに導入しておくと、問題発生を迅速に検知できます。ただし監視設定自体は「運用」要素なので、監視対象や閾値は事前に計画しておきます。
A1: はい。監視(サービスの状態を自動でチェックする仕組み)は早めに導入しておくと、問題発生を迅速に検知できます。ただし監視設定自体は「運用」要素なので、監視対象や閾値は事前に計画しておきます。
Q2: クラウドならディスク容量やCPUは後から変更できますか?
A2: 多くのクラウドでは後から変更可能ですが、変更に伴う停止時間やコストが発生する場合があります。導入時に想定利用量を把握しておくことが重要です。
A2: 多くのクラウドでは後から変更可能ですが、変更に伴う停止時間やコストが発生する場合があります。導入時に想定利用量を把握しておくことが重要です。
Q3: 導入作業で絶対に必要なものは何ですか?
A3: 最低限、動作環境(ハードウェア資源)とデータ整備、アクセス権設定、バックアップ・ロールバック手順は必須です。
A3: 最低限、動作環境(ハードウェア資源)とデータ整備、アクセス権設定、バックアップ・ロールバック手順は必須です。
関連キーワード: 導入作業, デプロイメント, キャパシティプランニング, ハードウェア資源, パッチ管理, データ移行, 本番環境

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

