ITパスポート 2009年 春期 問34
問題文
プロジェクトを立ち上げるときに、最初に行うことはどれか。
選択肢
ア:進捗管理
イ:スケジュール立案
ウ:プロジェクト目標の明確化(正解)
エ:予算立案
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プロジェクトを立ち上げるときに、最初に行うことはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
最初に行うべきは、プロジェクト目標の明確化です。ここで言うプロジェクト(期間と目的を持つ業務のまとまり)の目標とは、何を達成するか、誰に価値を提供するか、いつまでに完了するか、という「目的と成功基準」を指します。選択肢の中では ウ がこれに当たります。
理由は単純です。目標がはっきりしていないと、スケジュール立案(いつ何をするか計画すること)、予算立案(費用を見積り割り当てる作業)、進捗管理(進み具合を確認し調整すること)といった後続の作業が正しい方向を向きません。目標が土台であり、土台が定まって初めて具体的な計画や管理が意味を持ちます。
解法ステップ
- 問題文を読む:何を問われているかを確認します(「最初に行うこと」)。
- 各選択肢の意味を整理:
- 進捗管理:進行状況を監視・調整する作業
- スケジュール立案:作業の順序と期限を決める作業
- プロジェクト目標の明確化:何を達成するかを決める作業
- 予算立案:費用の計画を作る作業
- 順序を考える:どれが「最初」に必要かを考えると、まず目的(目標)を決め、その後にスケジュールや予算を作り、実行中に進捗管理をするのが自然です。
- 正答選択:目的(目標)を明確にする ウ を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 進捗管理
進捗管理(進行状況を監視・調整すること)は重要ですが、実際の「実行段階」で行う作業です。何を進めるか(目標)が決まっていないと、管理の基準がありません。 -
イ: スケジュール立案
スケジュール立案は「いつ何をするか」を決めますが、何を達成するか(目標)が先に必要です。目標が不明確だと、スケジュールは意味のないものになります。 -
ウ: プロジェクト目標の明確化
目標を定めることで、スコープ(作業範囲)や成功基準、優先順位が明らかになります。これによりスケジュール、予算、進捗管理が適切に設計できます。したがって最初に行うべきです。 -
エ: 予算立案
予算立案は費用を確保・割当てる作業です。目標やスコープが決まらないと必要な経費を正しく見積もれません。優先度は目標設定の後です。
よくある誤解
-
「まずスケジュールを作ろう」
→ スケジュールは重要ですが、目標が不明だとスケジュールは空振りになります。まずは何を達成するかを決めましょう。 -
「とにかく予算を先に決めるべき」
→ 予算を決めても、その使い道(スコープ)が決まっていないと無駄な支出や不足が発生します。目標→内容→予算の順が合理的です。 -
「進捗管理があれば大丈夫」
→ 進捗管理は「軌道修正の手段」です。目標と基準がないと、何をどう修正すればよいか分かりません。
補足コラム
目標を明確にする際は、SMARTという考え方が役に立ちます。SMARTは英語の頭文字で、覚えやすい目標の条件です。
- Specific(具体的): 曖昧でなく具体的に
- Measurable(測定可能): 成果を数や指標で確認できる
- Achievable(達成可能): 現実的に達成できる
- Relevant(関連性がある): 組織や顧客にとって意味がある
- Time-bound(期限がある): いつまでに達成するか
例:会社のWebサイトを「3か月で公開し、公開後6か月で問い合わせ数を20%増やす」というように、具体的で測れる形にします。
また、目標を明確化するときはステークホルダー(利害関係者:プロジェクトに影響を受ける人や組織)を洗い出して、誰の期待を満たすのかを確認することも重要です。
FAQ
Q1: 目標はどれくらい詳細に決めればよいですか?
A1: 最初は「達成すべき成果と期限、成功の判断基準」を明確にします。詳細はWBS(Work Breakdown Structure:作業分解図)やスケジュール作成の段階で詰めていきます。
A1: 最初は「達成すべき成果と期限、成功の判断基準」を明確にします。詳細はWBS(Work Breakdown Structure:作業分解図)やスケジュール作成の段階で詰めていきます。
Q2: 目標が途中で変わったらどうする?
A2: 変更はあり得ます。重要なのは変更の理由を明確にし、ステークホルダーと合意を取り、スコープ・予算・スケジュールを再調整することです。
A2: 変更はあり得ます。重要なのは変更の理由を明確にし、ステークホルダーと合意を取り、スコープ・予算・スケジュールを再調整することです。
Q3: 小さな作業でも目標は必要ですか?
A3: はい。規模に関係なく「何をもって完了とするか」を決めることは無駄になりません。規模が小さいほどシンプルな目標で構いません。
A3: はい。規模に関係なく「何をもって完了とするか」を決めることは無駄になりません。規模が小さいほどシンプルな目標で構いません。
関連キーワード: プロジェクトマネジメント、スコープ管理、ステークホルダー、SMART目標、WBS、ガントチャート、進捗管理、予算管理、スケジュール管理

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