ITパスポート 2009年 春期 問35
問題文
サービスデスクの主要な業務内容はどれか。
選択肢
ア:ITサービスレベルを評価するため、システムの利用状況を調査、分析する。
イ:アプリケーションソフトウェアの品質を向上させるため、バグ発生の原因を追究する。
ウ:次期システムを企画するため、システム化要望をヒアリングする。
エ:利用者の利便性を向上させるため、トラブルなどの問合せに対応する。(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
サービスデスクの主要な業務内容はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢のうち、エが正解です。サービスデスクは「利用者(ユーザ)の問合せ対応」を主な仕事にします。具体的には、システムやアプリの使い方やトラブル(故障やエラー)の連絡を受け、一次対応(初期対応)を行って解決したり、解決できない場合は専門部署へエスカレーション(転送)して対応を進めます。利用者の利便性を保つことが最優先の業務だからです。
※用語説明:インシデント(incident:故障や障害など、通常のサービスが中断する事象)、SLA(Service Level Agreement:サービス提供の約束事・対応時間などの目標値)
解法ステップ
- 問題文のキーワードを見る:「サービスデスク」「主要な業務内容」。
- 各選択肢の文を「サービスデスクの役割か?」でチェックする。
- 「問合せに対応」「利用者の利便性向上」はサービスデスクの典型業務と一致する。
- よって、問合せ対応を示す選択肢(エ)を選ぶ。
短い判断基準:ユーザーからの問合せ対応=サービスデスク。システム分析や企画、バグ原因追究は別部署が担当することが多いです。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「ITサービスレベルを評価するため、システムの利用状況を調査、分析する。」
- これは運用監視や運用管理の仕事に近いです。システムの稼働率やログ分析は運用チームやSRE(Site Reliability Engineering:可用性を高める技術チーム)などが担当します。サービスデスクは直接の監視より、ユーザ問合せへ対応する一次窓口が中心です。
-
イ: 「アプリケーションソフトウェアの品質を向上させるため、バグ発生の原因を追究する。」
- これは品質保証(QA:Quality Assurance)や開発チームの仕事です。バグの原因究明や修正は開発側・テスト担当が行います。サービスデスクはバグの報告を受けて、情報を開発に伝える役割はありますが、原因追究自体が主業務ではありません。
-
ウ: 「次期システムを企画するため、システム化要望をヒアリングする。」
- これは要件定義やシステム企画を行う業務です。業務分析やシステム化ニーズの整理は、システム部門やシステム企画担当、システムコンサルが担当します。サービスデスクは日常の問合せから得られるユーザの声を伝達できる立場ですが、企画が主な仕事ではありません。
-
エ: 「利用者の利便性を向上させるため、トラブルなどの問合せに対応する。」
- これがサービスデスクの基本業務です。問合せ受付、一次対応、解決・記録、必要時のエスカレーションなどを通して、利用者の利便性を高めます。
よくある誤解
-
「サービスデスクはすべての技術的問題を直す部署だ」
- 誤りです。サービスデスクは一次対応と問題の切り分け、必要な部署への橋渡しが中心で、深い技術調査や修正は専門部署が担当します。
-
「ヘルプデスクとサービスデスクは完全に同じだ」
- 似ていますがニュアンスが異なります。ヘルプデスク(help desk:困りごとの助け)=主に障害対応や問合せ対応。サービスデスクはそれに加えてサービス改善や問い合わせの業務的な管理まで含める場合が多い、という違いがあります。
補足コラム
- ITIL(Information Technology Infrastructure Library:IT運用のベストプラクティス集)では、サービスデスクを「ユーザとITの接点」と定義しています。問い合わせを一元管理し、適切な情報を提供することでサービスポートフォリオ全体の品質向上に寄与します。
- 日常のイメージ:会社のパソコンが起動しない。まずは電話やチャットでサービスデスクに連絡します。担当が状況を聞いて簡単な手順で解決できればその場で完了。難しければ技術担当へつなぎます。これがサービスデスクの典型的な流れです。
FAQ
Q1: サービスデスクとシステム運用はどう違いますか?
A1: サービスデスクは人(ユーザ)との窓口業務が中心です。システム運用はサーバやネットワークの監視・保守など、システム側を管理する仕事です。
A1: サービスデスクは人(ユーザ)との窓口業務が中心です。システム運用はサーバやネットワークの監視・保守など、システム側を管理する仕事です。
Q2: 「一次対応」で解決できないときはどうなる?
A2: 問題の内容を記録して、専門部署や二次サポートにエスカレーション(引き継ぎ)します。解決までの進捗をユーザに連絡するのもサービスデスクの役割です。
A2: 問題の内容を記録して、専門部署や二次サポートにエスカレーション(引き継ぎ)します。解決までの進捗をユーザに連絡するのもサービスデスクの役割です。
Q3: サービスデスクで必要なスキルは?
A3: コミュニケーション力、基本的なIT知識、問題を正しく聞き取る力、優先順位を判断する力(例:業務に差し支える障害を優先する)などが重要です。
A3: コミュニケーション力、基本的なIT知識、問題を正しく聞き取る力、優先順位を判断する力(例:業務に差し支える障害を優先する)などが重要です。
関連キーワード: サービスデスク、ヘルプデスク、インシデント管理、一次対応、エスカレーション、運用監視、SLA、QA、要件定義

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

