ITパスポート 2009年 春期 問39
問題文
ITサービスにおいて、合意したサービス時間中に実際にサービスをどれくらい利用できるかを表す用語はどれか。
選択肢
ア:応答性
イ:可用性(正解)
ウ:完全性
エ:機密性
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サービス時間中に実際にサービスをどれくらい利用できるかを表す用語【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問の正解は イ の「可用性」です。
可用性(英: availability)は、合意したサービス時間(例えば24時間中の運営時間やSLA=Service Level Agreement:サービス提供条件の約束)に対して、実際にそのサービスが利用できる割合を示す指標です。日常で言えば「約束した時間にサービスがちゃんと使えるか」を表します。可用性は通常パーセンテージ(例:99.9%)で表され、SLAで約束されることが多いです。
可用性(英: availability)は、合意したサービス時間(例えば24時間中の運営時間やSLA=Service Level Agreement:サービス提供条件の約束)に対して、実際にそのサービスが利用できる割合を示す指標です。日常で言えば「約束した時間にサービスがちゃんと使えるか」を表します。可用性は通常パーセンテージ(例:99.9%)で表され、SLAで約束されることが多いです。
解法ステップ
- 問題文で注目するキーワードは「合意したサービス時間中に実際にサービスをどれくらい利用できるか」。ここから「利用できる割合・時間」を問うていると分かります。
- 選択肢の意味を一つずつ簡単に確認する。
- 応答性:サービスからの返事の速さ(レスポンスタイム)。
- 可用性:サービスが稼働していて利用可能な割合。
- 完全性:データや処理が欠けずに正しく保たれていること(整合性に近い意味)。
- 機密性:情報が許可された人だけに見えること(情報の秘匿)。
- 「利用できる割合」を最も直接表すのは「可用性」であるため、イ を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア: 応答性
応答性(レスポンス)は「要求を送ってから返事が来るまでの速さ」です。例えばウェブページの表示時間やAPIの応答時間です。利用可能かどうか(使えるか/使えないか)を表す指標ではありません。 - イ: 可用性
サービスが使える状態にある割合です。SLAで「可用率99.9%」のように表現され、ダウンタイム(使えない時間)と密接に関係します。 - ウ: 完全性
完全性はデータが欠けたり改ざんされたりしていないこと。金融データが途中で欠落していないかといった観点で重要ですが、「利用できる割合」を表すものではありません。 - エ: 機密性
機密性は情報が不正に閲覧されないことを指します(例:パスワードや個人情報の保護)。サービスの稼働状況や利用可能時間とは別の概念です。
よくある誤解
- 応答性と可用性を混同する
「遅いけど動いている」と「まったく使えない」は違います。応答性は速さ、可用性は使える/使えないの割合です。どちらもサービス品質の要素ですが意味が異なります。 - 可用性=信頼性(または完全性)ではない
可用性は「使える時間の割合」。信頼性(reliability)は「故障しにくさ」や「正しく動き続ける能力」を含む広い概念で、完全性は「データの正しさ」です。混同しないようにしましょう。 - 「高い可用性=問題なし」ではない
可用性が高くても、応答性が極端に悪ければユーザー体験は悪化します。指標は複数を組み合わせて評価します。
補足コラム
- 可用率(可用性の数値化)
可用性は一般に可用率で表します。基本式は次の通りです:
例えば、1か月(30日=720時間)で合計ダウン(停止)時間が36時間なら、可用率は となります。 - MTBF と MTTR(用語説明)
- MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)— 故障と故障の間の平均稼働時間。
- MTTR(Mean Time To Repair:平均修復時間)— 故障が発生してから復旧するまでの平均時間。
可用性はこれらを使って と表せます。高い可用性を目指すには、MTBFを長くする(故障しにくくする)かMTTRを短くする(早く復旧する)ことが有効です。
- 可用性向上の一般手段(実務でよく使う)
冗長化(サーバを複数用意する)、フェイルオーバー(障害時に自動で切り替える)、監視・アラート体制の強化、迅速な復旧手順の整備など。
FAQ
Q1: 「可用性99.9%」はどれくらいのダウンタイムですか?
A1: 年間(365日)で計算すると、100%−99.9%=0.1%のダウンタイム。時間にすると約8.76時間の停止に相当します。月間だと約43.2分程度です。具体的には用途に合わせて計算してください。
A1: 年間(365日)で計算すると、100%−99.9%=0.1%のダウンタイム。時間にすると約8.76時間の停止に相当します。月間だと約43.2分程度です。具体的には用途に合わせて計算してください。
Q2: SLAに可用性が書かれていたら、それはサービスが必ずその値を満たすという意味ですか?
A2: SLAは「約束(契約)」ですが、実際は例外(計画的メンテナンスなど)や補償条件が定められていることが多いです。契約内容を確認しましょう。
A2: SLAは「約束(契約)」ですが、実際は例外(計画的メンテナンスなど)や補償条件が定められていることが多いです。契約内容を確認しましょう。
Q3: 可用性を上げるとコストはどうなりますか?
A3: 一般に可用性を高める(冗長化や監視強化、予備機の準備など)ほどコストは増えます。必要な可用性レベルとコストのバランスを検討することが重要です。
A3: 一般に可用性を高める(冗長化や監視強化、予備機の準備など)ほどコストは増えます。必要な可用性レベルとコストのバランスを検討することが重要です。
関連キーワード: 可用性、可用率、SLA、MTBF、MTTR、応答性、冗長化、ダウンタイム、機密性、完全性

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