ITパスポート 2010年 秋期 問72
問題文
図1のA1地点からC2地点へ行くとき、通過する地点が最も少なくてすむ最短経路は、図2のように数えることによって3通りあることが分かる。A1地点から、C2地点を経由して、D4地点へ行く最短経路は何通りあるか。

選択肢
ア:6
イ:9(正解)
ウ:12
エ:20
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図の格子上の最短経路の数を数える問題【ITパスポート 解説】
正解の理由
図は 3×3 の小正方形が並ぶ格子(縦横にそれぞれ 3 マス)です。
格子の左下(A1)から右上の外側(D4)へ最短で行くには「右へ 3 回」かつ「上へ 3 回」の合計 6 回の移動が必要です。
6 回のうちどの 3 回を「右」に使うかを選べば経路が決まるので、全最短経路の数は組合せで です(これは選択肢エの 20 に該当します)。
格子の左下(A1)から右上の外側(D4)へ最短で行くには「右へ 3 回」かつ「上へ 3 回」の合計 6 回の移動が必要です。
6 回のうちどの 3 回を「右」に使うかを選べば経路が決まるので、全最短経路の数は組合せで です(これは選択肢エの 20 に該当します)。
ただし問題は「A1 から C2 を経由して D4 へ行く最短経路は何通りか?」と問われています。最短経路で C2 を通る経路は、A1→C2 の最短経路の数と C2→D4 の最短経路の数を掛け合わせた数になります(中継点で経路を分けて考えられるため)。図2から A1→C2 の最短経路は 3 通りと与えられています。C2→D4 も、A1→C2 と同じだけの移動量(右 3 回・上 3 回 のちょうど半分に相当)を要する対称の位置関係にあるため、やはり最短経路は 3 通りです。したがって経路数は
で、正解は イ(9)です。
解法ステップ
- グリッド全体の構造を確認する(3×3 の小正方形 → 枠の格子点は 4×4)。
- A1(左下)から D4(右上外)までの最短移動回数を数える:
- 必要な「右」移動 = 3 回、必要な「上」移動 = 3 回 → 合計 6 回。
- 全最短経路の総数は (右に行く 3 回の位置を選ぶ組合せ)。
- 問題は C2 を必ず経由する経路の数なので、分割して考える:
- 図2で A1→C2 は 3 通り(図に示されている)。
- C2→D4 は対称的に考えて 3 通り(上と右の移動の組合せが同じ)。
- 積の法則により総数は 。
選択肢別の誤答解説
- ア: 6
おそらく のように誤って移動回数を数えた結果です。今回の移動は合計 6 回(右 3、上 3)なので は当てはまりません。 - イ: 9
正解。A1→C2 が 3 通り、C2→D4 も 3 通りなので 3×3=9。 - ウ: 12
12 は部分的には正しそうに見えますが、例えば「A1→C2 が 3 通り、C2→D4 を 4 通りと誤認した」などの誤算が考えられます。対称性により C2→D4 は 3 通りです。 - エ: 20
これは A1→D4 の「全ての最短経路の数」 を答えてしまったケースです。問題は「C2 を経由して」の条件付きなので 20 は求める数ではありません。
よくある誤解
- 「全体の最短経路(20通り)=条件付きの最短経路」と混同する
- 問題は必ず C2 を通る経路の数を聞いています。全体の数 20 と答えてしまうミスが多いです。
- 中継点を通る経路は足し算で求めると思い込む
- 経路を区切れる場合は「A→B の通り × B→C の通り」で掛け算します(積の法則)。足す必要はありません。
- C2→D4 の通り数を図2の数と混同して誤る
- 図2は A1 から各点への最短経路数を示していますが、対称性を用いると C2→D4 も同じ数になることを確認してください。
補足コラム
- 格子上の「最短経路を数える」問題は組合せ(コンビネーション)で解くのが基本です。
- 右に m 回、上に n 回動く必要があるとき、最短経路の数は で求まります。これは「m+n 回のうち m 回を右にする位置を選ぶ」考え方です。
- 図形的に見るとパスの数はパスが通る格子点ごとに足し合わせる(パスの合流点では足す)ことで求められます。これはパスの重ね合わせがパスカスの三角形(パスの数が二項係数の形)に一致するからです。
FAQ
Q1. なぜ A1→C2 と C2→D4 を掛けるのですか?
A1. A1→C2 の各最短経路に対して、C2→D4 の各最短経路をつなげると異なる A1→D4(C2 経由)の最短経路になります。選択の独立性により総数は掛け算になります(積の法則)。
A1. A1→C2 の各最短経路に対して、C2→D4 の各最短経路をつなげると異なる A1→D4(C2 経由)の最短経路になります。選択の独立性により総数は掛け算になります(積の法則)。
Q2. 「最短経路」を満たすための条件は?
A2. 無駄な戻り(右の後に左、上の後に下)をしないことです。格子上では「右」「上」だけを使う経路が最短になります。
A2. 無駄な戻り(右の後に左、上の後に下)をしないことです。格子上では「右」「上」だけを使う経路が最短になります。
Q3. 図2を使わずに解けますか?
A3. 図2は A1→各点の通りを示しているので便利ですが、対称性と組合せだけでも解けます。今回のように中央点がちょうど全工程の半分にあたる場合は、左右対称で通りは同じになります。
A3. 図2は A1→各点の通りを示しているので便利ですが、対称性と組合せだけでも解けます。今回のように中央点がちょうど全工程の半分にあたる場合は、左右対称で通りは同じになります。
関連キーワード: 格子経路、組合せ、二項係数、最短経路、パスの数え方

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