ITパスポート 2010年 春期 問57
問題文
図に示すあるシステムの運転状況において、区間Aにおける平均故障間隔(MTBF)は何時間か。

選択肢
ア:20
イ:110
ウ:200(正解)
エ:220
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区間Aにおける平均故障間隔(MTBF)は何時間か【ITパスポート 解説】
正解の理由
MTBF(平均故障間隔、Mean Time Between Failures:故障と故障の間の平均稼働時間)は、ある区間内の「稼働時間の合計」を「その区間内で発生した故障回数」で割って求めます。図の区間Aに含まれる稼働ブロックは 300時間、200時間、100時間 の合計で 600時間です。区間Aで発生している故障(=修理ブロック)は 10時間、20時間、30時間 の3回分なので、故障回数は3回です。よって MTBF = 600 ÷ 3 = 200 時間となり、選択肢の中では ウ が正しい値になります。
解法ステップ
-
MTBF の定義を確認する
- MTBF = 区間内の稼働時間の合計 ÷ 区間内の故障回数(=発生した修理の回数)。
- 注意:修理時間(ダウン時間)は MTBF の分子には含めない。
-
問題図から区間Aに含まれるブロックを特定する
- 稼働中:300時間、200時間、100時間 → 合計 = 300 + 200 + 100 = 600 時間
- 故障修理中(=故障回数の数え方の基準):10時間、20時間、30時間 → 故障回数 = 3 回
-
計算する
- MTBF = 600 ÷ 3 = 200 時間
-
結果の確認
- 計算は稼働時間のみを合計し、故障が発生した回数で割ることを守る。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 20
- これは(10 + 20 + 30)÷ 3 = 20 のように、修理時間の平均(MTTR:平均修復時間、Mean Time To Repair)を求めた値です。MTTR と MTBF を取り違えた誤りです。MTTR は修復の平均時間で、MTBF とは別の指標です。
-
イ: 110
- 660 ÷ 6 = 110 のように、稼働時間と修理時間の合計(660時間)を「区間内のブロック数(稼働+修理)6個」で割ってしまった結果に相当します。これは「ブロック1個あたりの平均時間」を求めた計算で、MTBF の定義に合いません。
-
ウ: 200
- 正しい。稼働時間合計600時間を故障回数3回で割った値です(600 ÷ 3 = 200)。
-
エ: 220
- 660 ÷ 3 = 220 のように、稼働時間+修理時間の合計(1サイクルあたりの平均周期)を故障回数で割った値です。これは「平均サイクル長(稼働時間 + 修理時間)」であり、MTBF(稼働時間のみの平均)とは異なります。平均サイクル長 = MTBF + MTTR に該当します。
よくある誤解
-
MTBF に修理時間を含める
- 間違いやすい点です。MTBF は「故障から次の故障までの平均稼働時間」です。修理時間(ダウン時間)は含めません。修理時間の平均は MTTR と呼び、別に管理します。
-
故障回数の数え方を誤る
- 区間の端で稼働や修理が途中になっている場合、発生した故障イベントが区間内に含まれるかを正しく判断する必要があります。区間内で「実際に故障(修理)が始まった・発生した」回数を数えます。
補足コラム
- MTBF、MTTR、可用性の関係
- MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間) = (10 + 20 + 30) ÷ 3 = 20 時間
- 平均サイクル長(MTBF + MTTR) = 200 + 20 = 220 時間(これは選択肢エに相当)
- 可用性(Availability)は一般に MTBF ÷ (MTBF + MTTR) で表します。今回の例では 200 ÷ 220 ≒ 0.909 → 約 90.9% の可用性です。可用性は「期待できる稼働割合」を示す指標です。
FAQ
Q1: 区間がブロックの途中で始まっている場合はどう数える?
A1: 区間内に含まれる「その時点から区間終了時までの稼働時間」を合計します。故障回数は、その区間の中で実際に故障(修理)が始まった回数を数えます。区間開始前に既に発生していた故障は数えません。
A1: 区間内に含まれる「その時点から区間終了時までの稼働時間」を合計します。故障回数は、その区間の中で実際に故障(修理)が始まった回数を数えます。区間開始前に既に発生していた故障は数えません。
Q2: MTBF と MTTF の違いは?
A2: MTTF(Mean Time To Failure:平均故障時間)は「修理できない機器(非修復型)」に使われることが多く、故障するまでの平均時間を指します。MTBF は修理可能な機器の「故障と故障の間の平均稼働時間」を意味します。用語は文脈で使い分けられます。
A2: MTTF(Mean Time To Failure:平均故障時間)は「修理できない機器(非修復型)」に使われることが多く、故障するまでの平均時間を指します。MTBF は修理可能な機器の「故障と故障の間の平均稼働時間」を意味します。用語は文脈で使い分けられます。
Q3: 複数台の機器でのMTBFの扱いは?
A3: 機器群全体のMTBFを求める場合、合計稼働時間(全台の稼働時間合計)を合計故障回数(全台で発生した故障の合計)で割ります。
A3: 機器群全体のMTBFを求める場合、合計稼働時間(全台の稼働時間合計)を合計故障回数(全台で発生した故障の合計)で割ります。
関連キーワード: MTBF、MTTR、可用性、平均故障間隔、平均修復時間、稼働率、故障率

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