ITパスポート 2010年 春期 問59
問題文
Webで使用されるCookieに関する記述として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:HTMLによる文章のレイアウトを、細かく指定できるフォーマット規格である。
イ:HTTPに暗号化の機能を追加したプロトコルである。
ウ:Webサーバと外部プログラムが連携し、動的にWebページを生成する仕組みである。
エ:アクセスしてきたブラウザに、Webサーバからの情報を一時的に保存する仕組みである。(正解)
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Webで使用されるCookieに関する記述【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で、Web サイトが「アクセスしてきたブラウザに、Webサーバからの情報を一時的に保存する仕組み」を説明しているのが エ です。Cookie(クッキー)は、Webサーバ(サービスを提供するコンピュータ)が、利用者のブラウザ(Webページを見るためのソフト)に小さなデータを保存させる仕組みです。これにより、ログイン状態の維持やサイトの設定の保存、訪問履歴の記録などができます。問題文の表現と一致するため、エが正解です。
(補足)「一時的に保存する仕組み」とありますが、Cookie には「セッションクッキー(ブラウザを閉じると消える)」と「永続クッキー(有効期限が設定され、一定期間保存される)」があり、用途に応じて使い分けられます。
解法ステップ
- 各選択肢のキーワードを確認する。技術名や役割を思い出す。
- 用語の定義と選択肢の表現を照らし合わせる。
- HTML(HyperText Markup Language:文書の構造や見出し・段落などを作る言語) → レイアウトを細かく指定するのは主に CSS(Cascading Style Sheets:見た目を整えるための言語)。そのためアは不適切。
- HTTP(HyperText Transfer Protocol:Webで情報をやり取りする通信ルール)に暗号化を加えたプロトコルは HTTPS(HTTP Secure) → イは HTTPS の説明であり Cookie とは違う。
- Webサーバと外部プログラムが連携して動的にページを作るのは CGI やサーバサイドスクリプトの仕組み → ウは「動的生成」の説明。
- ブラウザにサーバから情報を保存する仕組みは Cookie の説明 → エが該当。
- 最も表現が合致するものを選ぶ(エ)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「HTMLによる文章のレイアウトを、細かく指定できるフォーマット規格である。」
誤り。HTML は文書の構造(見出し、段落、リンクなど)を記述するための言語です。文書の細かい見た目(色・配置・余白など)を指定するのは CSS(Cascading Style Sheets:スタイル指定する言語)です。 -
イ: 「HTTPに暗号化の機能を追加したプロトコルである。」
誤り。これは HTTPS(HTTP Secure または HTTP over TLS/SSL:HTTP に暗号化を加えたもの)の説明で、Cookie 自体の説明ではありません。Cookie はデータ保存の仕組みです。 -
ウ: 「Webサーバと外部プログラムが連携し、動的にWebページを生成する仕組みである。」
誤り。これは CGI(Common Gateway Interface:Webサーバと外部プログラムを繋ぐ仕組み)やサーバサイドスクリプト(PHP、Python、Ruby 等)による動的ページ生成の説明です。Cookie はクライアント側(ブラウザ)にデータを保存する仕組みです。 -
エ: 「アクセスしてきたブラウザに、Webサーバからの情報を一時的に保存する仕組みである。」
正解。Cookie はサーバがブラウザに送る小さなデータで、ブラウザ側に保存して後のリクエストで送信することで状態管理などに使われます。よって表現と一致します。
よくある誤解
-
「Cookie はパソコンに保存されるファイルで、ウイルスのように勝手に動く」
→ 誤解です。Cookie は小さなテキストデータで、プログラム実行の機能は持ちません。ウイルスとは違います。ただしプライバシー(行動追跡)に関する懸念はあります。 -
「Cookie は必ず一時的(ブラウザを閉じたら消える)である」
→ 誤解です。セッションクッキー(ブラウザ終了で削除)と永続クッキー(有効期限あり)の両方があります。用途によって使い分けられます。 -
「Cookie はどのサイトからでも読み書きできる」
→ 誤解です。ブラウザはセキュリティのため、Cookie に domain(ドメイン)や path のルールを適用し、別のサイトが勝手に読み取れないようにしています。
補足コラム
-
Cookie の主な用途
- セッション管理(ログイン状態の保持)
- ユーザ設定の保存(言語や表示設定など)
- トラッキング(サイト訪問履歴を分析して広告表示などに利用)
-
技術的ポイント(覚えておくと便利)
- Cookie は一般に数キロバイト(約4KB)程度の小さなデータです。大量データの保存には向きません。
- セキュリティに関する属性:Secure(HTTPS 接続時のみ送信)、HttpOnly(JavaScript から読み書きできない)などがあります。これらは安全性向上のために使われます。
- Cookie と Web Storage(ローカルストレージ、セッションストレージ)の違い:Web Storage はより大きなデータをブラウザに保存できますが、Cookie はリクエスト時に自動でサーバへ送られる点が異なります。
FAQ
Q1: Cookie はどこで見られますか?
A1: ブラウザの設定画面で確認・削除できます。保存場所はブラウザごとに異なりますが、一般ユーザーはブラウザの「設定」→「プライバシー」などから操作可能です。
A1: ブラウザの設定画面で確認・削除できます。保存場所はブラウザごとに異なりますが、一般ユーザーはブラウザの「設定」→「プライバシー」などから操作可能です。
Q2: Cookie は危険ですか?
A2: Cookie 自体はプログラムではなく危険なものではありません。ただし第三者による追跡に使われることがあり、プライバシーの問題があります。必要に応じて削除やブロック設定ができます。
A2: Cookie 自体はプログラムではなく危険なものではありません。ただし第三者による追跡に使われることがあり、プライバシーの問題があります。必要に応じて削除やブロック設定ができます。
Q3: Cookie とログインの関係は?
A3: ログイン状態の維持に Cookie が使われます。サーバはログイン情報に対応するセッションID を Cookie に入れてブラウザに渡し、次回アクセス時に同じセッションID を送って本人確認をします。
A3: ログイン状態の維持に Cookie が使われます。サーバはログイン情報に対応するセッションID を Cookie に入れてブラウザに渡し、次回アクセス時に同じセッションID を送って本人確認をします。
Q4: Cookie と HTTPS は関係ありますか?
A4: はい。Secure 属性をつけた Cookie は HTTPS(暗号化された通信)でのみ送信され、盗聴のリスクを下げます。HTTPS 自体は HTTP に暗号化を追加したプロトコルです。
A4: はい。Secure 属性をつけた Cookie は HTTPS(暗号化された通信)でのみ送信され、盗聴のリスクを下げます。HTTPS 自体は HTTP に暗号化を追加したプロトコルです。
関連キーワード: Cookie、クッキー、HTTP、HTTPS、HTML、CSS、セッションクッキー、永続クッキー、セッション管理、トラッキング、HttpOnly、Secure、Webストレージ、CGI、サーバサイドスクリプト、ブラウザ設定

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