ITパスポート 2010年 春期 問69
問題文
二つの集合とについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、は、との共通部分(積集合)、は、又はの少なくとも一方に属する部分(和集合)を表す。
選択肢
ア:は、でない集合の部分集合である。
イ:は、の部分集合である。(正解)
ウ:は、の部分集合である。
エ:は、の部分集合である。
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二つの集合の関係について【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で常に成立するのは イ の「は、の部分集合である。」です。理由は次の通りです。
集合の「部分集合(subset)」とは、ある集合 のすべての要素が別の集合 に含まれているとき、 と書きます。(積集合、両方に共通する要素)は「要素が に属している AND に属している」集合です。したがって、もし ならば必ず です。これは「 のどの要素も に含まれる」ことを意味し、定義どおり部分集合となります。
言い換えると、論理で「AかつB」ならば「A」である、という意味です。これが常に成り立つため、イが正解です。
解法ステップ
-
記号の意味を確認する
- : と の両方に入る要素(積集合)
- : または の少なくとも一方に入る要素(和集合)
- 部分集合 : 任意の に対して が成り立つこと
-
各選択肢を「要素 が入るときどうなるか」で考える(要素論法)
- ならば か? → はい(よって部分集合)
- 他の選択肢は逆向きや逆の包含を主張しているか確認し、成り立たない具体例を探す
-
必要なら反例を示す(反例が一つあれば「常に成立しない」ことが分かる)
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「は、でない集合の部分集合である。」
ここで「でない集合」が の補集合()を意味すると解釈すると間違いです。 の要素は に属するため、( に属さない要素)には入らないのが普通です。反例: のとき は の要素ではない。 -
ウ: 「は、の部分集合である。」
和集合 は通常、積集合 より要素が多い(または同じ)ため、逆の包含が成り立ちます。反例: のとき 、。 が空集合の部分集合でないため誤り。 -
エ: 「は、の部分集合である。」
これは と言っていますが、一般には成り立ちません。成り立つのは特別な場合(例えば のとき)だけです。反例: のとき だが 。
よくある誤解
-
「和集合と積集合の向き(どちらが大きいか)を取り違える」
- 覚え方:積集合は両方に共通するので小さい(狭い集合)、和集合はどちらかに入ればよいので大きい(広い集合)。
-
「部分集合と要素の違いを混同する」
- 表現が「x ∈ A」と「A ⊆ B」を混同しやすい。前者は「個々の要素の所属」、後者は「集合全体の包含関係」。
-
「否定語(〜でない)が何を指すか曖昧に解釈する」
- 選択肢にある「Aでない集合」が補集合を指すのか単に別の集合を指すのか不明瞭な場合、文脈で確かめる必要があります。通常は補集合を意味すると解釈すると誤りになります。
補足コラム
セットの包含関係は日常の「条件」に似ています。たとえば「社内のエンジニアかつリーダー」という集合は「社内のエンジニア」という集合に必ず含まれます(リーダーであることを付け足した条件なので)。同様に、論理の表現では「AND(かつ)」が積集合、 「OR(または)」が和集合に対応します。覚えやすい対応:AND → ∩(小さく狭い)、OR → ∪(広がる)。
また、記号としては次が便利です。
- は常に成り立つ
- も常に成り立つ
- 、 も常に成り立つ
条件付きで成り立つケース:
- ならば (つまり が に含まれるとき)
- ならば
FAQ
Q. 「部分集合」と「真部分集合」はどう違いますか?
A. 部分集合()は のすべての要素が にあることを指します。真部分集合()はそれに加え (等しくない)ことを意味します。
A. 部分集合()は のすべての要素が にあることを指します。真部分集合()はそれに加え (等しくない)ことを意味します。
Q. どうやって速く正解を見抜くコツは?
A. 「要素を一つ取って考える」方法が早いです。例えば「x が A∩B に入るなら A に入るか?」と問えば、直感的に答えが出ます。和集合なら「A に入らない要素が B にあるか」を考えてみると反例が見つかります。
A. 「要素を一つ取って考える」方法が早いです。例えば「x が A∩B に入るなら A に入るか?」と問えば、直感的に答えが出ます。和集合なら「A に入らない要素が B にあるか」を考えてみると反例が見つかります。
Q. Venn図(ベン図)は使えますか?
A. 使えます。二つの丸を書いて重なる部分が積集合、両方の丸全体が和集合です。視覚的に包含関係が分かりやすくなります。
A. 使えます。二つの丸を書いて重なる部分が積集合、両方の丸全体が和集合です。視覚的に包含関係が分かりやすくなります。
関連キーワード: 集合、積集合、和集合、部分集合、ベン図、論理演算

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