ITパスポート 2010年 春期 問71
問題文
クライアントPCのブラウザからの接続要求に対し、Webサーバが電子証明書などを送信し、クライアントPC側でWebサーバを認証するために用いられるものはどれか。
選択肢
ア:ISP
イ:PNG
ウ:S/MIME
エ:SSL(正解)
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クライアントPCのブラウザからの接続要求に対し、Webサーバが電子証明書などを送信し、クライアントPC側でWebサーバを認証するために用いられるものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢のエ「SSL(Secure Sockets Layer:データを暗号化して安全にやり取りするための方式)」が正解です。WebブラウザでHTTPS接続するとき、サーバは電子証明書(サーバの公開鍵と身元情報を結び付けたデータ)を送ります。ブラウザはその証明書を受け取り、発行元の認証局(CA:Certificate Authority)まで辿って正当性を確認します。これにより「このWebサイトは本物のサーバか」を検証できるため、サーバ認証に使われるのがSSL/TLSです。
※補足:現在はSSLの改良版であるTLS(Transport Layer Security)が実際に使われることが多いですが、問題文ではSSLを指す選択肢が正解となります。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを拾う:電子証明書、ブラウザ、Webサーバ、認証。
- 「電子証明書を送ってサーバを認証する機能」が関係する技術を思い浮かべる。これは通信の暗号化とサーバ認証を行うプロトコル。
- 選択肢を確認:
- ISP、PNG、S/MIMEは用途が異なる(下で詳述)。
- SSL/TLS はサーバ証明書を利用して認証するので該当。
- よってエが正しいと判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ISP(Internet Service Provider:インターネット接続を提供する事業者)
- 意味は「ネット回線や接続サービスを提供する会社」です。接続の窓口であって、電子証明書を使ってWebサーバを認証する技術ではありません。
-
イ: PNG(Portable Network Graphics:画像ファイル形式の一つ)
- 画像の保存形式です。セキュリティや認証の仕組みとは無関係です。
-
ウ: S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions:メールの暗号化・署名方式)
- 電子メールの暗号化や送信者認証に使う仕組みです。WebブラウザがWebサーバの証明書を検証する用途では通常用いられません。
-
エ: SSL(Secure Sockets Layer)
- Webブラウザとサーバ間で証明書をやり取りし、サーバ認証と暗号化を行います。したがって問題文の要件に合致します。
よくある誤解
-
「SSL と TLS の違いがわからない」
- 実務では TLS が現在の標準です。SSLは歴史的な名称で、問題ではSSLが選択肢になっていますが、意味としてはTLSを含むと考えて差し支えありません。
-
「証明書があれば通信はすべて安全」
- 証明書はサーバの身元確認には使えますが、証明書が有効かどうか(期限切れ、不正署名、ホスト名不一致)をブラウザがチェックします。自己署名証明書や期限切れの証明書は安全とは言えません。
-
「S/MIME もWebで使われる」
- S/MIMEはメール用の標準です。メールでは証明書を使いますが、Webのサーバ認証にはSSL/TLSが使われます。
補足コラム
- HTTPS の表示(ブラウザの鍵マーク)は、SSL/TLS による証明書検証と暗号化の結果を示します。鍵マークをクリックすると証明書の発行者や有効期間を確認できます。
- 証明書を発行する「認証局(CA)」には商用のものと、無料で発行する Let's Encrypt のようなサービスがあります。信頼されるCAの一覧はOSやブラウザに組み込まれています。
- サーバ認証とは別に、クライアント証明書を使って「クライアント側(ユーザー)を認証」することも可能です(企業の厳格な環境で使われることがあります)。
FAQ
Q1: SSLとTLSはどちらを覚えればよいですか?
A1: 実務では TLS が主流です。試験では「SSL」という語が出ることがありますが、意味するところは同じく「Webの暗号化と認証の仕組み」です。
A1: 実務では TLS が主流です。試験では「SSL」という語が出ることがありますが、意味するところは同じく「Webの暗号化と認証の仕組み」です。
Q2: 証明書が無効だとどうなる?
A2: ブラウザは警告を出します。接続はできても「安全でない可能性」があるため、ページ利用を中止するのが原則です。
A2: ブラウザは警告を出します。接続はできても「安全でない可能性」があるため、ページ利用を中止するのが原則です。
Q3: 電子証明書は誰が発行する?
A3: 認証局(CA:Certificate Authority)が発行します。企業内で自己署名証明書を使うこともありますが、外部公開のサイトは信頼されたCAの証明書を使うことが一般的です。
A3: 認証局(CA:Certificate Authority)が発行します。企業内で自己署名証明書を使うこともありますが、外部公開のサイトは信頼されたCAの証明書を使うことが一般的です。
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