ITパスポート 2011年 秋期 問01
問題文
情報システム部員の技術スキル習得に関する施策のうち、OJTに該当するものはどれか。
選択肢
ア:参画しているプロジェクトにおいて、モデル化のスキルを習得するため、一部の業務プロセスのモデル化を担当した。(正解)
イ:数年後のキャリアや将来像を描き、そのために必要となるスキルの洗い出しや習得のための計画を自主的に策定した。
ウ:セキュリティに関するスキルを習得するため、専門性の高い社外のセミナーに参加した。
エ:本年度の業務目標の一つとして、今後必要なスキルの習得を通信教育によって行うことを、上司と合意した。
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情報システム部員の技術スキル習得に関する施策のうち、OJTに該当するものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
- OJT(On-the-Job Training:職場内で実務を通じて行う研修)は、実際の業務に参加しながら、仕事を通して技能や知識を身につける方法です。
- アは「参画しているプロジェクトにおいて…業務プロセスのモデル化を担当した」とあり、実際の業務(プロジェクト)に参加して業務を行いながらスキルを習得しています。これが典型的なOJTの形です。
解法ステップ
- 問題文で「職場で実際の業務を通じて学ぶか」を探す。
- キーワード:参画、担当、業務、プロジェクト、実務、現場での指導 など
- 見つかった選択肢が「職場での実務を通じて学ぶ」ならOJT。
- 「外部のセミナー」「通信教育」「自主的な計画作成」など、職場外や座学的な学習はOJTではなくOff-JT(Off-the-Job Training:職場外で行う研修)や自己学習に分類する。
- 上の判断をもとに正答を選ぶ。
この問題では、アだけが「実務に参加して担当した」と明確に書かれているためOJTと判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 正解
参画中のプロジェクトで実際にモデル化を「担当」して学んでいます。職場の実務を通じた訓練、すなわちOJTです。 -
イ: 誤り
「数年後のキャリアや将来像を描き、必要なスキルの洗い出しや計画を自主的に策定」するのは自己啓発やキャリア自律の行動です。計画は職場での学習支援につながることはありますが、これ自体はOJT(実務で学ぶ行為)ではありません。 -
ウ: 誤り
「社外のセミナーに参加」は職場外での研修で、Off-JTにあたります。専門的で有効ですが、OJTではありません。 -
エ: 誤り
「通信教育」は場所的・時間的に職務から切り離された学習方法で、これもOff-JTまたは自己学習に分類されます。上司と合意しても、実務を通じる学習(OJT)とは異なります。
よくある誤解
-
「上司と合意してやる=OJT」と考える誤解
- 上司の承認があっても、学習の方法が実務を通じたものかどうかで判断します。通信教育や外部セミナーは合意済みでもOJTではありません。
-
「社内で行う研修=OJT」と思う誤解
- 社内で行う集合研修(座学型)は社内研修でもOff-JTに分類されます。OJTは「日常業務に直接組み込まれた学び」です。
-
「仕事に少し関わるだけでOJT」と考える誤解
- 単に業務を観察するだけ(シャドウイング)と、実務を担当して経験・フィードバックを受けることは違います。OJTは実践・実務での体験が中心です。
補足コラム
OJTの具体例(情報システム部でよくあるもの)
- ペアプログラミングで先輩と一緒にコードを書き、レビューを受けながら学ぶ。
- 仕様書作成を実際の案件で担当し、上司や先輩から指導とフィードバックを受ける。
- インシデント対応を現場で実際に行い、トラブル対応力を磨く。
OJTのメリット・デメリット
- メリット:実務に直結するスキルが早く身につく。学んだことを即時に活用できる。
- デメリット:教える側の能力に依存する。体系的に学ぶには別途補助(Off-JTや教材)も必要。
試験対策のコツ:問題で「実務に参加・担当・現場で」といった語があればOJTを疑う。逆に「セミナー」「通信教育」「自主策定」などが書かれていればOJTではないと判断します。
FAQ
Q1. OJTは必ず上司や先輩が教える必要がありますか?
A1. ほとんどの場合、先輩や上司の指導・フィードバックが伴いますが、同僚との共同作業やメンター制度など、必ずしも上司だけとは限りません。重要なのは「実務を通じて学ぶ」点です。
A1. ほとんどの場合、先輩や上司の指導・フィードバックが伴いますが、同僚との共同作業やメンター制度など、必ずしも上司だけとは限りません。重要なのは「実務を通じて学ぶ」点です。
Q2. eラーニング(社内システムで動画を見る)はOJTですか?
A2. 一般にはOff-JT(職場外での学習)に分類されます。ただし、学んだ内容をすぐ実務で試し、指導者のフィードバックを受ける形で組み合わせればOJTの一部として活用できます。
A2. 一般にはOff-JT(職場外での学習)に分類されます。ただし、学んだ内容をすぐ実務で試し、指導者のフィードバックを受ける形で組み合わせればOJTの一部として活用できます。
Q3. OJTとOff-JT、どちらが良いですか?
A3. 目的によります。実務に直結する技能はOJTが有効。理論や幅広い基礎知識はOff-JT(講義や通信教育)が向きます。両者を組み合わせるのが効果的です。
A3. 目的によります。実務に直結する技能はOJTが有効。理論や幅広い基礎知識はOff-JT(講義や通信教育)が向きます。両者を組み合わせるのが効果的です。
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