ITパスポート 2011年 秋期 問02
問題文
CIOの役割として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:客観的な立場から、自社の業務に問題がないか、ITの統制が有効に機能しているかなどを監査する。
イ:経営戦略を実現するための情報戦略の立案及び実施を主導する。(正解)
ウ:経営戦略を実現するための人事制度を構築し、勤務の実態を把握するなど管理・運営全般を掌握する。
エ:自社の資金効率の向上、及び財務会計の正確性を維持する。
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CIOの役割として、最も適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)は、組織のIT(情報技術)を戦略的に使って会社の目標を達成する責任者です。経営戦略とITを結びつける「情報戦略(どのように情報やシステムを使って事業の成果を上げるか)」を立て、実行を主導する役割が中心です。そのため「経営戦略を実現するための情報戦略の立案及び実施を主導する」というイが最も適切です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「CIOの役割」→ 組織のトップに近い「責任者」の仕事内容を問う。
- CIOの意味を思い出す:CIOはChief Information Officer(最高情報責任者)。「情報」「戦略」「経営」と結びつく役割。
- 選択肢を照合:経営戦略と情報(IT)をつなぐ記述を選ぶ。IT以外(監査・人事・財務)に関するものは別の役割(内部監査、CHRO、CFO)に当たるので除外する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 客観的な立場から、自社の業務に問題がないか、ITの統制が有効に機能しているかなどを監査する。
→ これは「内部監査」や「監査役」に近い役割です。CIOは監査を行う立場ではなく、情報戦略を策定・実行する側です。 -
イ: 経営戦略を実現するための情報戦略の立案及び実施を主導する。
→ 正解。CIOの典型的な責務を端的に表しています。 -
ウ: 経営戦略を実現するための人事制度を構築し、勤務の実態を把握するなど管理・運営全般を掌握する。
→ これはCHRO(Chief Human Resources Officer:最高人事責任者)や人事部の仕事です。CIOは人事制度そのものを構築・管理する役割ではありません。 -
エ: 自社の資金効率の向上、及び財務会計の正確性を維持する。
→ これはCFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)や経理・財務部の役割です。CIOの主業務ではありません。
よくある誤解
-
「CIOはシステム管理者(現場のIT担当)と同じ」と考える誤解
- 実際は役割が異なります。システム管理者は日々の運用や障害対応を担当します。CIOは経営視点でIT投資や情報戦略を決める立場です。
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「CIOとCTOは同じ」と混同する誤解
- CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)は技術の研究・製品化や技術戦略に重きを置く場合が多いです。一方、CIOは社内の業務や経営目標にITをどう活かすかに注力します(役割は会社によって重なり得ますが基本的な向き先が違います)。
-
「CIOが会社の監査や人事、財務すべてを監督する」と考える誤解
- 各領域には専門の責任者(内部監査、CHRO、CFOなど)が存在します。CIOは情報戦略に集中します。
補足コラム
- CIOの仕事の具体例
- 業務システム(例:販売管理システム、ERP)や社内ITの全体像を設計し、どこに投資すべきかを決める。
- クラウド導入、デジタルトランスフォーメーション(DX:デジタルトランスフォーメーションは企業活動をデジタル技術で変革すること)の推進。
- 情報ガバナンス(情報の使い方や管理のルールづくり)や、セキュリティ方針の策定でCISO(Chief Information Security Officer:最高情報セキュリティ責任者)と協働する。
- 用語の覚え方のコツ
- CIO = Information(情報)に責任を持つ人。経営×情報で覚えると良いです。
- CTO = Technology(技術)に責任。製品や技術革新にフォーカス。
FAQ
Q1: CIOは必ず技術者出身でないと務まらないですか?
A1: 必ずしも技術者出身である必要はありません。経営視点でITを活用できることが重要です。ただし基本的なIT理解は必要です。
A1: 必ずしも技術者出身である必要はありません。経営視点でITを活用できることが重要です。ただし基本的なIT理解は必要です。
Q2: 小さい会社にもCIOはいますか?
A2: 小規模企業では専任CIOがいない場合が多く、IT責任者が他の役職を兼務することがあります。役割は会社の規模や戦略で変わります。
A2: 小規模企業では専任CIOがいない場合が多く、IT責任者が他の役職を兼務することがあります。役割は会社の規模や戦略で変わります。
Q3: CIOとCIOの英語の意味は?(語源メモ)
A3: CIO = Chief(最高の) Information(情報) Officer(責任者)。「会社で情報に責任を持つ最高位の人」です。
A3: CIO = Chief(最高の) Information(情報) Officer(責任者)。「会社で情報に責任を持つ最高位の人」です。
関連キーワード: CIO、CFO、CHRO、CTO、CISO、情報戦略、ITガバナンス、内部監査、デジタルトランスフォーメーション、IT投資、業務システム、情報セキュリティ

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