ITパスポート 2011年 秋期 問14
問題文
パレート図の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:作業を矢線で、作業の始点/終点を丸印で示して、それらを順次左から右へとつなぎ、作業の開始から終了までの流れを表現した図
イ:二次元データの値を縦軸と横軸の座標値としてプロットした図
ウ:分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し、重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図(正解)
エ:放射状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形の図
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パレート図の説明として、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
パレート図(Pareto chart:重要度や頻度の高い項目を見つけるためのグラフ)は、項目を件数の多い順に並べた棒グラフ(棒グラフ:カテゴリごとの値を棒で表す図)と、その棒の上に総件数に対する比率の累積和(累積和:順に足していった合計のこと)を折れ線グラフ(折れ線グラフ:点を線で結んで変化を表す図)で重ねた図で表します。選択肢ウがまさにこの定義に一致します。
解法ステップ
- 問題文で「パレート図」とあるので、まずパレート図の特徴を思い出す。
- 「件数の多い順に並べた棒グラフ」と「累積比率の折れ線」を組み合わせた図、というのがキーワード。
- 各選択肢のキーワードをチェックする。
- 「多い順」「棒グラフ」「累積和」「折れ線」の語がすべて含まれているかを確認する。
- 含まれている選択肢を選ぶ。ウはすべての要素が含まれているため正解。
短くまとめると、「多い順の棒+累積比率の折れ線」があればパレート図、と覚えます。
選択肢別の誤答解説
- ア: 作業を矢線で示し、始点/終点を丸印で結ぶ図。
→ これは「PERT図」や「アローダイアグラム」などの工程図・フローチャートに近く、パレート図とは無関係です。 - イ: 二次元データの値を縦軸と横軸の座標値としてプロットした図。
→ これは「散布図(scatter plot)」です。項目ごとの頻度を多い順に並べる仕組みも累積比率もありません。 - ウ: 分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し、重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図。
→ これが正解。パレート図の定義そのものです。 - エ: 放射状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形の図。
→ これは「レーダーチャート(radar chart)」または「蜘蛛(スパイダー)チャート」で、項目別のバランスを見るための図です。累積比率を示す目的とは違います。
よくある誤解
- 「パレート図は単なる棒グラフの別名」
- 誤り。棒グラフだけではなく、累積比率を示す折れ線を重ねる点が重要です。累積比率で「どの程度の影響が上位の項目に集中しているか」を一目で判断できます。
- 「累積比率がなくてもパレート図と呼べる」
- 誤り。累積比率(総件数に対する累積の比率)を併せて示す点がパレート図の特徴で、これがないとパレート図とは言えません。
- 「パレート図=80:20の法則を表す図」
- 80:20(パレートの法則)は関連概念ですが、必ずしもデータが80:20になるわけではありません。パレート図は、実際のデータがどのように偏っているかを可視化するツールです。
補足コラム
- パレート図の活用例:製造業の不良原因分析で「不良の原因を多い順に並べ、上位の少数原因に対策を集中する(例:上位20%の原因で全不良の80%を占める)」という意思決定に使います。これは「ABC分析」と組み合わせて使われることもあります。
- 小さな実例(イメージしやすく):
- 項目A: 50件、項目B: 30件、項目C: 20件(合計100件)
- 件数順の棒は A(50)、B(30)、C(20)。
- 累積比率は A=50%、A+B=80%、A+B+C=100%。
- 折れ線は 50%、80%、100% を結びます。これを見ると「AとBで全体の80%を占める」と判断できます。
- 用語メモ:
- パレート図(Pareto chart):項目の大小順の棒+累積比率の折れ線で、重要な少数項目を見つける図。
- 累積和(cumulative sum):順に値を足していった合計。
- 折れ線グラフ(line graph):点を線で結んで変化を示す図。
FAQ
Q1. パレート図とヒストグラムの違いは何ですか?
A1. ヒストグラムは連続データの分布(度数分布)を見るために階級ごとに棒を描く図です。パレート図はカテゴリごとの件数を多い順に並べ、累積比率を重ねる点が異なります。
A1. ヒストグラムは連続データの分布(度数分布)を見るために階級ごとに棒を描く図です。パレート図はカテゴリごとの件数を多い順に並べ、累積比率を重ねる点が異なります。
Q2. 必ず累積比率は%で示さないといけませんか?
A2. %で示すことが一般的で視認性が高いです。絶対数の累積(件数の累計)でも構いませんが、総件数に占める割合を示すことで比較しやすくなります。
A2. %で示すことが一般的で視認性が高いです。絶対数の累積(件数の累計)でも構いませんが、総件数に占める割合を示すことで比較しやすくなります。
Q3. パレート図はどんな場面で使うと効果的ですか?
A3. 問題の原因特定や改善優先順位付け、売上やクレームの分析など、「どの項目に手を入れれば効果が大きいか」を判断したいときに有効です。
A3. 問題の原因特定や改善優先順位付け、売上やクレームの分析など、「どの項目に手を入れれば効果が大きいか」を判断したいときに有効です。
関連キーワード: パレート図、Paretoチャート、棒グラフ、累積比率、パレートの法則、ABC分析、ヒストグラム、折れ線グラフ

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