ITパスポート 2011年 秋期 問13
問題文
外部のストレージサービスの利用を検討している。可用性の観点でサービスを評価する項目として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:緊急のメンテナンスに伴うサービスの計画外の停止時間(正解)
イ:サービス利用の際のユーザインタフェースの分かりやすさ
ウ:保管データや利用者に対するアクセス権の設定の自由度
エ:利用するストレージの単位容量当たりの費用
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外部ストレージサービスの可用性評価【ITパスポート 解説】
正解の理由
「可用性(availability:サービスが利用できる状態の割合)」を評価する項目は、サービスが停止する時間に関する指標が該当します。選択肢アの「緊急のメンテナンスに伴うサービスの計画外の停止時間」は、まさに可用性を直接下げる要因です。
可用性は「利用者が求めるときにサービスやデータにアクセスできるか」を示すため、計画外の停止(想定外のダウンタイム)は重要な評価ポイントになります。
可用性は「利用者が求めるときにサービスやデータにアクセスできるか」を示すため、計画外の停止(想定外のダウンタイム)は重要な評価ポイントになります。
(補足用語)SLA(Service Level Agreement:サービス品質を保証する契約書)は可用性の目標値や許容される停止時間を示します。可用性評価では SLA の数値や実績(稼働率)を確認します。
解法ステップ
- 「可用性」が何を指すかを確認する。
- 可用性 = 利用可能である時間の割合(例:稼働率、ダウンタイム)。
- 各選択肢がどの観点に当たるか分類する。
- 可用性(稼働・停止)/使いやすさ(ユーザインタフェース)/セキュリティ(アクセス制御)/費用(コスト)。
- 可用性に直接関係する項目を選ぶ。
- 計画外の停止時間は可用性に直結するため選択。
これだけで「ア」が適切と判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 緊急のメンテナンスに伴うサービスの計画外の停止時間
- 正答。可用性を直接損なう要因で、SLA の違反や業務停止につながります。
-
イ: サービス利用の際のユーザインタフェースの分かりやすさ
- 誤答。これは「ユーザビリティ(使いやすさ)」の観点です。可用性ではなく、操作のしやすさや学習コストに関する評価項目です。
-
ウ: 保管データや利用者に対するアクセス権の設定の自由度
- 誤答。これは「アクセス制御」や「権限管理」といったセキュリティの観点です。可用性(サービスが使えるか)とは別の評価軸です。
-
エ: 利用するストレージの単位容量当たりの費用
- 誤答。これは「コスト(費用対効果)」の観点です。可用性そのものを示す指標ではありません。
よくある誤解
-
「可用性 = データの安全(消失しないこと)」
- 誤り。データの紛失を防ぐ性質は「耐久性(durability:データが失われないこと)」に近い概念です。可用性はアクセスできるかどうかに焦点があります。
-
「UI が良ければ可用性も高い」
- 誤り。UIは利用のしやすさを左右しますが、サーバ障害やネットワーク切断などの停止要因には直接関係しません。
-
「料金が安ければ可用性も問題ない」
- 誤り。安価なストレージは冗長化や迅速なサポートが弱いことがあり、可用性が低くなる場合があります。費用と可用性は別の評価軸です。
補足コラム
可用性を評価する際の具体的指標や用語:
- 稼働率(uptime percentage)
- 例:99.9% の可用性は年間の許容停止時間が約 時間です。
- 99.999%(ファイブナイン)は約 5.26 分/年の停止時間に相当します。
- MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)と MTTR(Mean Time To Repair:平均復旧時間)
- MTBF が長く、MTTR が短いほど可用性は高くなります。
- 冗長化(フェイルオーバー)
- サーバやネットワークを冗長にして、1 箇所が故障してもサービス継続できる仕組み。
- 耐久性 vs 可用性
- 耐久性は「データが失われない」こと、可用性は「いつでもアクセスできる」こと。クラウドストレージでは両方を確認する必要があります。
実務で外部ストレージを選ぶときは、SLA(Service Level Agreement:サービス品質に関する契約内容)で可用性の数値、許容ダウンタイム、補償や報告方法、定期メンテナンスの扱い(予定停止と計画外停止の区別)を必ず確認してください。
FAQ
Q1. SLA の可用性が高ければ停止しないのですか?
A1. いいえ。SLA は目標・契約数値です。高い可用性を保証するために冗長化や迅速なサポートが施されていますが、完全に停止しないわけではありません。実績(過去の障害情報)も確認しましょう。
A1. いいえ。SLA は目標・契約数値です。高い可用性を保証するために冗長化や迅速なサポートが施されていますが、完全に停止しないわけではありません。実績(過去の障害情報)も確認しましょう。
Q2. 「計画メンテナンス」は可用性の評価に入りますか?
A2. 多くの SLA では事前に告知された予定メンテナンスは除外されることがあります。重要なのは「計画外の停止時間(緊急メンテナンス等)」の発生頻度と対応速度です。
A2. 多くの SLA では事前に告知された予定メンテナンスは除外されることがあります。重要なのは「計画外の停止時間(緊急メンテナンス等)」の発生頻度と対応速度です。
Q3. 可用性が高いと費用も高いですか?
A3. 一般に高可用性(冗長化、即時フェイルオーバー、24時間サポート等)はコストが増えます。必要な可用性レベルを業務重要度に合わせて選ぶことが重要です。
A3. 一般に高可用性(冗長化、即時フェイルオーバー、24時間サポート等)はコストが増えます。必要な可用性レベルを業務重要度に合わせて選ぶことが重要です。
関連キーワード: 可用性、ダウンタイム、SLA、MTTR、MTBF、冗長化、耐久性、クラウドストレージ、フェイルオーバー、コスト評価

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