ITパスポート 2011年 秋期 問50
問題文
ITガバナンスを説明したものはどれか。
選択肢
ア:IT政策を所管する府省庁
イ:ITに関する利用者の満足度
ウ:ITを適切に活用する組織能力(正解)
エ:ITを利用した顧客管理の仕組み
🔒 解説は解答すると表示されます
ITガバナンスを説明したものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
- IT(Information Technology:情報技術)は、業務や経営を支える道具です。
- 「ガバナンス(governance:統治・支配)」は、組織が何をどう決め、誰が責任を持つかという「ルールと仕組み」です。
- ITガバナンスは「ITを組織の目的に沿って適切に使うための能力・仕組み」を指します。具体的には、ITが経営戦略に沿うか(整合性)、投資の効果を出しているか(価値提供)、リスクを管理しているか、資源(人・金・設備)を適切に配分しているか、成果を評価しているか、などを監督・決定します。
- 選択肢の中でこれに当てはまるのは「ITを適切に活用する組織能力」であり、したがってウが正しいです。
解法ステップ
- 「ガバナンス」の意味を思い出す:組織のルールや意思決定の仕組み(誰が何を決めるかを定めること)。
- 各選択肢を「ガバナンスの定義」に当てはめる:組織レベルの仕組み・能力を説明しているかを確認する。
- 「ITを適切に活用する組織能力」はガバナンスの説明に一致するため選ぶ。
- その他の選択肢は単なる機能や指標、システムの話なので除外する。
※ 記憶のコツ:ガバナンス = 「ルールと責任」で組織を動かす力。ITが絡めば「ITガバナンス」です。
選択肢別の誤答解説
- ア: IT政策を所管する府省庁
- 「機関」や「担当部署」の話であり、ガバナンス(組織の仕組み・能力)そのものの定義ではありません。ガバナンスはどのように決めるかの仕組みを指します。
- イ: ITに関する利用者の満足度
- 利用者満足は結果(アウトカム)の一つです。ガバナンスは満足度を含めた目標達成や管理のための仕組みであり、満足度そのものがガバナンスではありません。
- ウ: ITを適切に活用する組織能力
- 正解。ガバナンスは「適切に」「組織的に」意思決定・監督する能力を指します。
- エ: ITを利用した顧客管理の仕組み
- これは特定のシステム(CRMなど)の説明です。ガバナンスはそのようなシステムを導入・運用するための意思決定やルールを含みますが、直接その仕組み自体ではありません。
よくある誤解
- ガバナンス = マネジメント(管理)だと思う
- 違い:ガバナンスは「方向性の決定と監督」(経営層の役割)が中心。マネジメントは「方針に基づく実行・運用」(現場や管理者の役割)です。
- ITガバナンスはIT部門だけの仕事だと思う
- 違い:経営戦略との整合やリスク受容は経営層の責任です。IT部門は実行側として協力しますが、最終責任は組織全体にあります。
- ITガバナンス = 技術的な仕組み(例えばセキュリティツール)だと思う
- 違い:ツールは手段です。ガバナンスは方針や評価、役割決定などの高レベルな仕組みです。
補足コラム
- 代表的なフレームワーク:COBIT(Control Objectives for Information and Related Technologies:ITガバナンスのフレームワーク)。ガバナンスの評価軸として「整合」「価値」「リスク」「資源」「成果指標」を扱います。
- 実務の例:経営会議で「どのIT投資を行うか」を決め、投資後に効果(業務改善やコスト削減)が出ているか監視する仕組みがITガバナンスです。
- 覚え方:ガバナンス = 「何を・誰が・どう評価するか」を決めるルール。IT付きなら「ITをどう使うかのルールと監督」。
FAQ
Q1. ITガバナンスは中小企業でも必要ですか?
A1. はい。規模に応じた簡易な仕組み(責任者の明確化、投資判断の基準、リスク対応方針など)を作ることが重要です。規模が小さくても混乱を防げます。
A1. はい。規模に応じた簡易な仕組み(責任者の明確化、投資判断の基準、リスク対応方針など)を作ることが重要です。規模が小さくても混乱を防げます。
Q2. 誰がITガバナンスの責任者になりますか?
A2. 最終責任は経営層(取締役会や代表者)にあります。実務はCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)などが担当することが一般的です。
A2. 最終責任は経営層(取締役会や代表者)にあります。実務はCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)などが担当することが一般的です。
Q3. ITガバナンスと情報セキュリティの違いは?
A3. 情報セキュリティはリスク管理の一部です。ITガバナンスはセキュリティも含めた広い「ITをどう活用し、監督するか」の枠組みです。
A3. 情報セキュリティはリスク管理の一部です。ITガバナンスはセキュリティも含めた広い「ITをどう活用し、監督するか」の枠組みです。
関連キーワード: ガバナンス、IT戦略、COBIT、リスク管理、IT投資、CIO、組織統制、価値提供、資源管理

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

