ITパスポート 2011年 秋期 問77
問題文
プロトコルに関する記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:HTMLは、Webデータを送受信するためのプロトコルである。
イ:HTTPは、ネットワーク監視のためのプロトコルである。
ウ:POPは、離れた場所にあるコンピュータを遠隔操作するためのプロトコルである。
エ:SMTPは、電子メールを送信するためのプロトコルである。(正解)
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プロトコルに関する記述【ITパスポート 解説】
正解の理由
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol:メールを送信するための約束事・手順)は、電子メールを送信するための標準的なプロトコル(通信のルール)です。メールを送る際に、送信側のメールサーバから受信側のメールサーバへメールを渡す役割を担います。したがって「電子メールを送信するためのプロトコルである」という記述が正しいです。
※プロトコルとは通信を行う際の「約束事・手順」のことです。コンピュータ同士が同じルールでやり取りするために必要です。
解法ステップ
- 問題文の各選択肢に出てくる用語を確認します。初出の略語は英語名と意味をチェックします(例:HTTP = HyperText Transfer Protocol)。
- それぞれの用語が「何のためのものか」を整理します(言語か、通信プロトコルか、別の機能か)。
- 「〜のためのプロトコルである」という表現と実際の用途が一致するかを確認します。
- 用語名に“Language(言語)”が含まれていたら、プロトコルではない可能性が高いです(例:HTML)。
- 用語の正しい用途がわかれば正解を選びます。
この問題では、SMTP が「送信」、POP が「受信(取得)」、HTTP が「Webデータの送受信」に関係することを知っていれば、エが正しいと判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: HTMLは、Webデータを送受信するためのプロトコルである。
誤り。HTML(HyperText Markup Language:ウェブページの構造を記述するための言語)は「文書の書き方(マークアップ言語)」であって、通信のルール(プロトコル)ではありません。Webページの中身を記述する言語です。 -
イ: HTTPは、ネットワーク監視のためのプロトコルである。
誤り。HTTP(HyperText Transfer Protocol:ウェブページの閲覧など、Web上のデータをやり取りするためのプロトコル)は主にWeb(ブラウザとサーバ間)の通信に使います。ネットワーク監視に使われるのは SNMP(Simple Network Management Protocol:機器の状態を監視・管理するためのプロトコル)などです。 -
ウ: POPは、離れた場所にあるコンピュータを遠隔操作するためのプロトコルである。
誤り。POP(Post Office Protocol:メールサーバからメールを取り出すためのプロトコル)は、受信したメールをクライアント(=利用者のメールソフト)にダウンロードするためのものです。遠隔操作には SSH(Secure Shell)や RDP(Remote Desktop Protocol)などが使われます。 -
エ: SMTPは、電子メールを送信するためのプロトコルである。
正しい。SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)はメールを送信・転送するためのルールです。メールの「送る側」の仕組みに関係します。
よくある誤解
-
HTMLとHTTPを混同する
- HTMLは「書く言葉(言語)」、HTTPは「送る約束(プロトコル)」です。名前が似ているため混乱しやすいです。
-
POPとSMTPの役割逆転
- POPは受信(サーバから取得)に使う。SMTPは送信(サーバ間で転送)に使う。どちらもメールに関係しますが、役割が違います。
-
「HTTP=全部のネットワーク通信」だと思う
- HTTPはWebの通信に特化しています。ネットワーク監視やリモート操作などは別の専用プロトコルが使われます。
補足コラム
-
メールの送受信の流れ(簡単なイメージ)
- 送信者のメールクライアント(例:メールソフト)が SMTP を使って送信サーバへメールを渡します。
- 送信サーバが相手の受信サーバに SMTP で転送します。
- 受信者のメールクライアントは POP(Post Office Protocol)または IMAP(Internet Message Access Protocol:サーバ上でメールを管理・同期するためのプロトコル)で受信サーバからメールを取得します。
-
代表的なポート番号(覚えやすい目安)
- SMTP: 25(サーバ間)、587(クライアント→送信サーバの送信時)
- POP3: 110(通常)、995(TLS/SSLで暗号化した場合)
- HTTP: 80、HTTPS(HTTPに暗号化を加えたもの): 443
これらは実務や設定で出会うことが多い数字です。番号自体を丸暗記するより、用途と合わせて理解すると覚えやすいです。
FAQ
Q1. SMTPで受信はできないのですか?
A1. 基本的に SMTP は「送る」ための仕組みです。受信(クライアントがサーバからメールを取りに行く)は POP や IMAP を使います。ただし、サーバ間のメール転送にも SMTP が使われます。
A1. 基本的に SMTP は「送る」ための仕組みです。受信(クライアントがサーバからメールを取りに行く)は POP や IMAP を使います。ただし、サーバ間のメール転送にも SMTP が使われます。
Q2. HTMLとHTTPを一緒に覚えるコツは?
A2. HTML = 言語(ページを「書く」もの)。HTTP = ルール(ページを「やり取りする」もの)。「書く」と「送る」の違いで覚えると混乱しにくいです。
A2. HTML = 言語(ページを「書く」もの)。HTTP = ルール(ページを「やり取りする」もの)。「書く」と「送る」の違いで覚えると混乱しにくいです。
Q3. リモート操作の代表的なプロトコルは何ですか?
A3. よく使われるのは SSH(Secure Shell:安全に遠隔操作するためのプロトコル)や RDP(Remote Desktop Protocol:Windowsのリモートデスクトップ用)です。POPではありません。
A3. よく使われるのは SSH(Secure Shell:安全に遠隔操作するためのプロトコル)や RDP(Remote Desktop Protocol:Windowsのリモートデスクトップ用)です。POPではありません。
関連キーワード: プロトコル、SMTP、POP、HTTP、HTML、IMAP、SNMP、SSH、ポート番号

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