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ITパスポート 2011年 春期 08


問題文

経営管理の仕組みの一つであるPDCAのCによって把握できるものとして、最も適切なものはどれか。

選択肢

自社が目指す中長期のありたい姿
自社の技術ロードマップを構成する技術要素
自社の経営計画の実行状況(正解)
自社の経営を取り巻く外部環境の分析結果

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PDCAのC(Check)で把握できるもの【ITパスポート 解説】

正解の理由

PDCAは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価・検証)、Act(改善)の順で回す経営管理の仕組みです。
「C(Check)」は、立てた計画を実行した後に、その実行結果や効果を確認・評価する段階を指します。つまり、計画どおりに物事が進んでいるか、目標に対する実行状況や成果を把握するためのプロセスです。したがって「自社の経営計画の実行状況」を表す選択肢、すなわち が最も適切です。
簡単に言うと、Planで「何をやるか」を決め、Doで「実際にやる」。Checkでは「やった結果どうだったか?」(実行状況や成果)を見て、Actで「どう改善するか」を決めます。

解法ステップ

  1. 問題文で問われているのは「PDCAのC(Check)で把握できるもの」。まずPDCAの役割を思い出す。
    • Plan = 計画、Do = 実行、Check = 確認・評価、Act = 改善
  2. 各選択肢がPlan/Do/Check/Actのどれに該当するかを当てはめる。
    • 中長期のありたい姿 → Plan(計画)に該当
    • 技術要素やロードマップ → 計画の一部(Plan)
    • 経営計画の実行状況 → 実行の結果を評価する(Check) ←正しい
    • 外部環境の分析結果 → 分析は計画策定や見直し材料(PlanやAct)に使う
  3. Checkの定義(実行結果の評価)と合致する選択肢を選ぶ。これで が正答とわかる。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 自社が目指す中長期のありたい姿
    • これは企業のビジョンや戦略目標であり、「何を目指すか」を決める部分です。PDCAでいうとPlan(計画)に相当します。よってCではありません。
  • イ: 自社の技術ロードマップを構成する技術要素
    • 技術ロードマップや要素は「どの技術をいつ導入するか」といった計画の内容です。こちらもPlanに該当します。
  • ウ: 自社の経営計画の実行状況
    • ここがCheckの核心です。計画がどれだけ実行され、目標に対してどの程度達成できているかを把握するのがCheckです。したがって正解は です。
  • エ: 自社の経営を取り巻く外部環境の分析結果
    • 外部環境の分析(市場動向や競合分析など)は、計画を立てる(Plan)ための前提情報や、状況変化に応じて改善(Act)する際の材料になります。Check自体の直接の対象ではありません。

よくある誤解

  1. 「Checkは外部環境の分析も含む」と混同する
    • 外部環境の分析は重要ですが、PDCAでのCheckは「実行したことの評価・検証」です。分析結果はPlanやActで活用されることが多い点を区別しましょう。
  2. 「Check=Doの延長」と考える
    • 実行(Do)と評価(Check)は連続していますが目的が違います。Doは行動、Checkはその成果や数値を比較・検証する工程です。結果をきちんと測定することが重要です。

補足コラム

Checkで見る具体例(実務で使える指標)
  • 進捗率:予定に対する作業の進み具合(例:50%完了)
  • KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)や売上、コスト、品質不良率などの数値
  • 予定対実績の差分(例:予算消化率、納期遅延件数)
    Checkは数値で「見える化」することがポイントです。会議で「なんとなく順調」ではなく、データで評価すると次のAct(改善策)が具体的になります。
現場での運用例:週次のステータス報告で進捗と問題点を報告→月次でKPIを評価→必要なら改善策(Act)を決めて次のPlanに反映。

FAQ

Q1: Checkの頻度はどれくらいが適切ですか?
A1: 対象によります。短期の業務(例:週単位のプロジェクト)は週次、長期の目標は月次や四半期ごとに評価することが一般的です。重要なのは「定期的に」「データに基づいて」評価することです。
Q2: Checkで使うデータが曖昧なときはどうする?
A2: 評価は信頼できるデータが前提です。まずは測定方法を見直し、必要な指標(KPI)を明確にして計測手段を整えましょう。可能なら最初は簡単な指標から始め、徐々に精度を上げます。
Q3: Checkで悪い結果が出たらすぐに計画を変えるべきですか?
A3: 悪い結果はActで改善策を検討するきっかけです。原因を分析して短期対策と長期対策を分け、次のPlanに反映します。感情的に変更せず、データと原因分析を重視しましょう。

関連キーワード: PDCAサイクル、Check、経営管理、進捗管理、KPI、評価指標、改善サイクル
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