ITパスポート 2011年 春期 問10
問題文
ある販売会社が扱っている商品の4月末の実在庫数が100個であり、5月10日までの受発注取引は表のとおりである。商品は発注日の5日後に入荷するものとし、販売会社と商品発注先の休日、及び前月以前の受発注取引を考えない場合、5月10日時点の引当可能在庫数は何個か。ここで、引当可能在庫数とは、その時点の在庫のうち引当可能な数量とする。

選択肢
ア:60(正解)
イ:90
ウ:110
エ:140
🔒 解説は解答すると表示されます
5月10日時点の引当可能在庫数【ITパスポート 解説】
正解の理由
初期在庫は4月末で100個です。受注(顧客からの注文で在庫を減らすもの)は5月2日(40個)、5月6日(20個)、5月9日(30個)の合計90個です。一方、発注(仕入先へ発注し入荷されるもの)は5月3日(50個)と5月7日(50個)ですが、「発注日の5日後に入荷する」とあるため、5月3日の発注は5月8日に入荷します。5月7日の発注は5月12日に入荷し、5月10日時点ではまだ到着していません。よって5月10日時点の実際の在庫は 100 + 50 = 150個、そこから受注分の90個を差し引けるので、引当可能在庫数は 150 − 90 = 60個です。したがって正解は ア の60個です。
解法ステップ
- 初期在庫(4月末)を確認:100個。
- 発注(仕入れ)が入荷する日を計算:発注日の5日後が入荷日。
- 5/3発注 → 5/8入荷(5/8は5月10より前なので在庫に含む)
- 5/7発注 → 5/12入荷(5/10時点では未入荷、含めない)
- 5/10時点の実際の在庫 = 初期在庫 + 入荷済み分 = 100 + 50 = 150個。
- 受注(顧客注文)は在庫から引き当てる(予約・引当の対象):5/2:40、5/6:20、5/9:30 → 合計90個。
- 引当可能在庫 = 実際の在庫 − 受注合計 = 150 − 90 = 60個。
式で表すと:
選択肢別の誤答解説
-
ア: 60(正しい)
説明は上記の通りです。 -
イ: 90(誤り)
90は受注合計(40 + 20 + 30 = 90)です。これは「引当すべき数量(需要)」であって、「引当可能な在庫(供給側でまだ割り当て可能な在庫)」ではありません。ここでは在庫と入荷を考慮する必要があります。 -
ウ: 110(誤り)
110は「100(初期在庫) + 50(5/3入荷) − 40(5/2受注だけ)」のように、一部の受注(例えば5/6、5/9)を見落として計算した場合に出る値です。全ての受注を差し引く必要があります。 -
エ: 140(誤り)
140は「初期在庫100に5/2の受注40を足してしまった」など、受注と発注を取り違えた誤りに対応する値です。受注は在庫を減らすものなので足してはいけません。
よくある誤解
- 受注と発注を取り違える
- 受注(顧客からの注文)は在庫を減らします。発注(仕入先への注文)は入荷日まで在庫に反映されません。混同すると計算が逆になります。
- 「発注日の5日後」の数え方ミス
- 「5日後」は発注日の5日後のカレンダー日です。今回の例では5/3発注→5/8入荷です。営業日かカレンダー日か迷うことがありますが、問題文で休日は考慮しないとある場合はそのままカレンダー日として数えます。
- 引当可能在庫を「受注合計」と誤認する
- 引当可能在庫は「在庫のうち追加で引き当てられる量」であり、受注合計(既に必要な量)とは別の概念です。
補足コラム
在庫管理でよく使う用語(簡単に説明)
- 受注(sales order):顧客からの注文。在庫から出す(引き当てる)必要がある。
- 発注(purchase order):仕入先に対する注文。発注だけでは在庫に入らず、入荷時点で在庫が増える。
- 引当(allocation / reservation):在庫を特定の受注に確保すること。引当可能在庫は、その時点で新たに確保できる量を指します。
- リードタイム(lead time):発注してから入荷するまでの期間。今回のリードタイムは5日です。
問題を素早く解くコツは「タイムラインを描く」ことです。紙に日付ごとの入出庫を書けばミスが減ります。
FAQ
Q. 発注日の5日後の数え方で土日や祝日はどうする?
A. 問題文で「休日を考えない」とある場合はカレンダー日として数えます。実務では営業日ベースの場合もあるので注意します。
A. 問題文で「休日を考えない」とある場合はカレンダー日として数えます。実務では営業日ベースの場合もあるので注意します。
Q. 引当可能在庫と安全在庫は同じですか?
A. 違います。引当可能在庫は「今割り当て可能な在庫量」です。安全在庫は「需要変動や供給遅延に備える最低限の在庫量」で、通常は引当可能在庫の計算とは別に設定します。
A. 違います。引当可能在庫は「今割り当て可能な在庫量」です。安全在庫は「需要変動や供給遅延に備える最低限の在庫量」で、通常は引当可能在庫の計算とは別に設定します。
Q. 到着予定の入荷がある場合、それも引当に使える?
A. 到着が確実でかつその到着日が問われている時点以前であれば使えます。今回の5/3発注は5/8に着いているため使えますが、5/7発注は5/12着で5/10時点では使えません。
A. 到着が確実でかつその到着日が問われている時点以前であれば使えます。今回の5/3発注は5/8に着いているため使えますが、5/7発注は5/12着で5/10時点では使えません。
関連キーワード: 在庫管理、受注、発注、引当、リードタイム、棚卸、入荷予定、在庫引当計算

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

