ITパスポート 2011年 春期 問43
問題文
内部統制機能を構築するに当たって、仕事の役割分担や仕事の権限を明確にすることを何というか。
選択肢
ア:職務分掌(正解)
イ:内部監査
ウ:モニタリング
エ:リスクの分析
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内部統制機能を構築するに当たって、仕事の役割分担や仕事の権限を明確にすることを何というか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
仕事の役割分担や権限を明確にして、不正やミスを防ぎ業務の信頼性を高める仕組みは「職務分掌(しょくむぶんしょう)」と呼びます。職務分掌は英語で Segregation of Duties(SOD:職務の分離)ともいい、誰が何を行い、どの程度の決定権を持つかをはっきりさせることが目的です。したがって、設問の「役割分担や権限を明確にすること」に当てはまるのは ア の職務分掌です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「役割分担」「権限」「明確にする」など。
- 各選択肢の意味を短く思い出す。
- 職務分掌:業務の分担と権限の明確化(不正防止、チェック機能)
- 内部監査:内部の監査部門が点検すること
- モニタリング:継続的に監視・評価すること
- リスクの分析:危険要因を洗い出すこと
- キーワードと照合して最も合うものを選ぶ(役割・権限の明示=職務分掌)。
短く覚えるコツ:役割・権限を「分ける」→ 職務分掌(SOD)。
選択肢別の誤答解説
-
ア 職務分掌
正解。業務ごとの役割や決裁権を明確にして、同一人物による不正や誤操作を防ぐ仕組み。 -
イ 内部監査
企業内部の独立した部署や担当者が、業務や統制の適切さを点検・評価する活動です。職務分掌は監査対象の一つであり、「点検する側」が内部監査です。設問は「役割を明確にすること」を問うため、内部監査は該当しません。 -
ウ モニタリング
継続的に状況を監視・評価することです(例:システムログの監視、業務のレビュー)。職務分掌と併用されますが、「分担や権限を決める」という意味ではありません。 -
エ リスクの分析
起こりうる問題(リスク)を洗い出し大きさや影響を評価することです。職務分掌はリスク低減策の一つとして導入されますが、分析そのものではありません。
よくある誤解
-
「職務分掌はただの役割表作り」
単なる役割一覧を作るだけで終わると意味が薄いです。実務では承認フローやチェック・権限範囲を具体化し、実際に運用・監視することが重要です。 -
「内部監査と職務分掌は同じ」
内部監査は監視・評価を行う活動で、職務分掌は組織設計上の仕組みです。役割とチェック機能を作るのが職務分掌、効果を確認するのが内部監査と覚えてください。 -
「職務分掌すれば不正は100%防げる」
有効な対策ですが、完璧ではありません。職務分掌の運用ルールや定期的な監査・モニタリングが必要です。
補足コラム
-
実務での例
会社の経理で「支払いを行う担当」と「支払いを承認する担当」を別人にするのは職務分掌の代表例です。こうすることで、支払いの不正を起こしにくくします。 -
関連する取り組み
- 職務ローテーション:同じ人が長期間同じ業務ばかり担当しないようにすることで不正の温床を防ぐ方法。
- 4-eyes principle(ダブルチェック):重要な決定は最低2人で確認する方式。職務分掌の一部として使われます。
FAQ
Q1: 職務分掌はどこで決めればいいですか?
A1: 経営トップや管理職が業務フローを把握して、業務ごとに責任者と承認者を明確にします。規程や業務マニュアルに落とし込むと運用しやすくなります。
A1: 経営トップや管理職が業務フローを把握して、業務ごとに責任者と承認者を明確にします。規程や業務マニュアルに落とし込むと運用しやすくなります。
Q2: 小規模な会社でも職務分掌は必要ですか?
A2: はい。人数が少ない場合は代替措置(例:外部監査の活用、定期的な第三者レビュー)を組み合わせることでリスクを低減できます。
A2: はい。人数が少ない場合は代替措置(例:外部監査の活用、定期的な第三者レビュー)を組み合わせることでリスクを低減できます。
Q3: 職務分掌を作ったら終わりですか?
A3: 違います。実際に運用されているか、定期的に内部監査やモニタリングでチェックし、必要に応じて見直すことが重要です。
A3: 違います。実際に運用されているか、定期的に内部監査やモニタリングでチェックし、必要に応じて見直すことが重要です。
関連キーワード: 内部統制、職務分掌、分掌、権限管理、内部監査、モニタリング、リスク管理

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