ITパスポート 2011年 春期 問53
問題文
ソフトウェアの品質特性には、信頼性、使用性、効率性、保守性などがある。ソフトウェアの信頼性について記述したものはどれか。
選択肢
ア:想定外のデータを入力しても異常な動作が起きないようにする。(正解)
イ:だれにでも使いやすい画面インタフェースにする。
ウ:入力後3秒以内に検索結果が得られるようにする。
エ:パラメタを指定するだけで画面や帳票の変更ができるようにする。
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ソフトウェアの品質特性(信頼性)について【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問は「ソフトウェアの信頼性について記述したものはどれか」です。信頼性とは、ソフトウェアが「与えられた条件下で期待どおりに動き、故障や異常動作を起こさないこと」です。つまり、想定外の入力や状況でも正常に振る舞えるか、あるいは障害が起きにくいかに関する特性を指します。選択肢の中でこの定義に当てはまるのは ア(想定外のデータを入力しても異常な動作が起きないようにする)です。したがって ア が正解です。
(補足)ここでの「想定外のデータ」とは、ユーザーが誤って入力した値や予期しない形式のデータなどを指します。信頼性はそうした状況でもソフトが安全に動作することを重視します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認する:「信頼性」「使用性」「効率性」「保守性」など品質特性の意味を頭の中で簡単に整理する。
- 信頼性:故障しない、異常動作しない
- 使用性(ユーザビリティ):使いやすさ
- 効率性(パフォーマンス):処理速度や資源の使い方
- 保守性:修正や変更のしやすさ
- 各選択肢の内容と上の定義を照らし合わせる。
- 「異常な動作が起きない」という表現が信頼性の定義に直接対応するため、それを選ぶ。
短く言うと、「異常・故障を起こさない=信頼性」なので ア が合致します。
選択肢別の誤答解説
- ア(正解): 想定外のデータでも異常動作をしないようにする、は信頼性の典型的な説明です。フォールトトレランス(fault tolerance:障害に強い性質)やロバストネス(robustness:堅牢性)とも関係します。
- イ(誤り): 「だれにでも使いやすい画面インタフェースにする」は使用性(ユーザビリティ、usability:使いやすさ)に関する説明です。見やすさ、操作の分かりやすさ、学習のしやすさなどを指します。
- ウ(誤り): 「入力後3秒以内に検索結果が得られるようにする」は効率性(パフォーマンス、performance efficiency:処理の速さや応答時間)に該当します。レスポンスタイムやスループットが関係します。
- エ(誤り): 「パラメタを指定するだけで画面や帳票の変更ができるようにする」は保守性(maintainability:変更・修正のしやすさ)や構成の柔軟性(configurability)に近い説明です。再利用性や変更容易性がポイントです。
よくある誤解
- 「速ければ信頼性が高い」と考える誤解
- 処理が速い(効率性)=信頼できる(信頼性)ではありません。速度はユーザー満足に関係しますが、速くても頻繁に異常が出ると信頼性は低いです。
- 「見やすい画面=信頼できるソフト」と混同する誤解
- 見た目や操作のしやすさ(使用性)は重要ですが、ソフトが正しく動くかどうか(信頼性)は別軸です。
- 「想定外の入力はあまり検討しなくてよい」との油断
- 実務では想定外の入力でシステム障害が起きることが多いため、信頼性の観点での検証(入力チェックや例外処理)は重要です。
補足コラム
- 信頼性に関する関連用語(短い説明)
- 可用性(availability):システムが使える状態にある割合。MTBF(平均故障間隔、Mean Time Between Failures)やMTTR(平均修復時間、Mean Time To Repair)で評価され、一般に可用性は で表されます。
- ロバストネス(robustness):異常な条件でも機能を維持する力。信頼性と近接した概念です。
- フォールトトレランス(fault tolerance):故障が起きても処理を続けられる仕組み。
- 覚え方のヒント:
- 「信頼性=壊れない(あるいは壊れても安全)」、
- 「使用性=扱いやすい」、
- 「効率性=速い・資源の使い方が良い」、
- 「保守性=直しやすい・変えやすい」。
この短いフレーズを頭に入れておくと、試験での選択肢の照合が速くなります。
FAQ
Q1. 信頼性と可用性は同じですか?
A1. 同じではありません。信頼性は故障しにくさや正しく動くことを指します。可用性は「いつでも使えるか(稼働率)」を表します。両者は関連しますが、焦点が異なります。
A1. 同じではありません。信頼性は故障しにくさや正しく動くことを指します。可用性は「いつでも使えるか(稼働率)」を表します。両者は関連しますが、焦点が異なります。
Q2. 「想定外のデータ」に対してどう対応すれば信頼性は上がりますか?
A2. 入力チェック(バリデーション)、例外処理、単体テスト・異常系テストを行うことが基本です。ログを残して原因解析しやすくすることも重要です。
A2. 入力チェック(バリデーション)、例外処理、単体テスト・異常系テストを行うことが基本です。ログを残して原因解析しやすくすることも重要です。
Q3. 性能(速さ)を重視すると信頼性が下がることはありますか?
A3. 設計やテストを怠ると、パフォーマンス最適化が原因で例外処理が抜けるなどして信頼性が低下することがあります。両方のバランスが大切です。
A3. 設計やテストを怠ると、パフォーマンス最適化が原因で例外処理が抜けるなどして信頼性が低下することがあります。両方のバランスが大切です。
関連キーワード: ソフトウェア品質、信頼性、使用性、効率性、保守性、可用性、ロバストネス、MTBF、MTTR、フォールトトレランス、入力検証、異常系テスト

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