ITパスポート 2011年 春期 問68
問題文
生体認証の仕組みとして、静脈パターンを利用するものはどれか。
選択肢
ア:顔認証
イ:虹彩認証
ウ:声紋認証
エ:掌認証(正解)
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静脈パターンを利用する生体認証はどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
問題のキーワードは「静脈パターン」です。静脈(じょうみゃく:血液が戻る血管、vein)の模様を利用する認証は、手のひらの静脈模様を読み取る「掌認証(しょうにんしょう:手のひらの内部にある静脈パターンを使う認証、palm authentication)」です。したがって、選択肢の中では エ が正しい答えになります。
補足で用語をかみ砕くと:
- 生体認証(バイオメトリクス:身体的特徴で個人を識別する技術、biometrics)
- 掌認証(手のひらの静脈パターンを使う方式) これらを踏まえれば、静脈パターン=掌(手のひら)の内部模様を指すことが分かります。
解法ステップ
- 問題文で重要な語句を探す:「静脈パターン」=体の中の血管模様を使う方式。
- 選択肢それぞれが何を使うかを思い出す:
- 顔認証は顔の形や特徴(face features)、
- 虹彩認証は目の虹彩(こうさい:iris)模様、
- 声紋認証は声の特徴(voiceprint)、
- 掌認証は手のひらに関する情報(ここで静脈も含む)。
- 「静脈」を使うのは手のひらの方式であることから、エ を選ぶ。
短い判断フロー:静脈→体の内部の血管模様→手のひら(掌)に特化した方式→掌認証。
選択肢別の誤答解説
- ア: 顔認証(face recognition)
- 顔の形や目・鼻・口などの外見特徴を画像で識別します。静脈(体内の血管模様)は使いません。
- イ: 虹彩認証(こうさいにんしょう:虹彩=iris)
- 目の虹彩(瞳の周りの色や模様)を高精度に読み取る方式です。虹彩は目の外側の構造で、静脈パターンとは別物です。
- ウ: 声紋認証(せいもんにんしょう:声の特徴、voiceprint)
- 声の高さや話し方など音声の特徴を解析します。音声は外から聞こえる情報で、静脈パターンとは無関係です。
- エ: 掌認証(しょうにんしょう:palm authentication)
- 手のひらの静脈パターン(皮膚の下にある血管の模様)を使う方式です。赤外線などで静脈を画像化して個人を識別します。これが「静脈パターンを利用する」代表的な方式です。
よくある誤解
- 「掌認証=指紋認証」と混同する
- 指紋認証は指先の皮膚の表面の凹凸(指紋)を使います。掌認証は手のひらの内部の静脈パターンを使うため、使う対象も取得方法も異なります。
- 「顔認証や虹彩認証も静脈を使う」と思う
- 顔や虹彩は外見の模様を使います。静脈は皮膚の下にある血管の模様なので、別の生体情報です。
- 「静脈認証は常に接触が必要」と思う
- 多くの掌静脈システムは非接触(手をかざすだけ)で読み取れます。機器によっては接触型もありますが、非接触型は衛生面で有利です。
補足コラム
掌静脈認証の技術的ポイント(かんたんに):
- 取得方法:近赤外線(near-infrared)を手に当て、血液中のヘモグロビンが赤外線を吸収する性質を利用して静脈模様を画像化します。
- セキュリティ:静脈は皮膚の下にあるため、写真やマスクでのなりすましが難しく、安全性が高いとされます。また、血流の有無で生体(生きているか)を確認できる場合があり、なりすまし対策になります。
- 利用例:銀行のATM、社員の出退勤管理、病院の患者認証など、日本でも実用例が増えています。
覚え方のコツ:静脈(vein)は「血管」。手のひら(掌)に血管の模様を読み取るのが掌認証。
FAQ
Q1. 掌認証と指紋認証、どちらが安全ですか?
A1. 一概には言えませんが、掌静脈は皮膚の下にあるため写真や複製での偽装が難しく、安全性が高いと評価されることが多いです。一方、指紋は皮膚表面なので条件次第で複製されるリスクがあります。
A1. 一概には言えませんが、掌静脈は皮膚の下にあるため写真や複製での偽装が難しく、安全性が高いと評価されることが多いです。一方、指紋は皮膚表面なので条件次第で複製されるリスクがあります。
Q2. 虹彩認証と網膜認証の違いは?
A2. 虹彩(こうさい:iris)は目の色の部分の模様を撮影する方式。網膜(retina)は目の奥の血管パターンを読み取る方式で、取得方法がより特殊です。どちらも目に関する認証ですが、対象となる部位が違います。
A2. 虹彩(こうさい:iris)は目の色の部分の模様を撮影する方式。網膜(retina)は目の奥の血管パターンを読み取る方式で、取得方法がより特殊です。どちらも目に関する認証ですが、対象となる部位が違います。
Q3. 声紋認証は環境音で精度が落ちますか?
A3. はい。周囲のノイズやマイク品質、風などで精度が下がることがあります。静脈や虹彩のような視覚系の生体認証と比べると、環境の影響を受けやすいです。
A3. はい。周囲のノイズやマイク品質、風などで精度が下がることがあります。静脈や虹彩のような視覚系の生体認証と比べると、環境の影響を受けやすいです。
Q4. 掌認証は濡れた手でも使えますか?
A4. 装置によりますが、手が濡れていると赤外線の透過や反射が変わり、読み取り精度が落ちる場合があります。実運用では手を乾かす指示があることもあります。
A4. 装置によりますが、手が濡れていると赤外線の透過や反射が変わり、読み取り精度が落ちる場合があります。実運用では手を乾かす指示があることもあります。
関連キーワード: 生体認証、掌静脈認証、静脈パターン、掌認証、虹彩認証、顔認証、声紋認証、近赤外線、なりすまし対策、非接触認証

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