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ITパスポート 2011年 春期 77


問題文

VoIPの説明として、適切なものはどれか。

選択肢

インターネット上にあるアプリケーションやデータを、PCから利用する方式
音声データをパケット化し、リアルタイムに送受信する技術(正解)
ネットワークで接続された拠点間の通信において、認証及び暗号化と復号によってセキュリティを確保する技術
ネットワークに接続されたコンピュータのホスト名とIPアドレスを対応付けて管理するシステム

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VoIPの説明として、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢の中では、「音声データをパケット化し、リアルタイムに送受信する技術」が正しい説明です。
VoIP(Voice over IP:音声をIPネットワークで伝送する技術)とは、声をデジタル信号に変え、IP(Internet Protocol:データをネットワーク上で送る仕組み)ネットワーク上で小さなデータのまとまり(パケット)に分けて送る方式です。
ここで重要な語句は「パケット化」と「リアルタイム」です。VoIPは通話のように遅れが少ない双方向のやり取りが求められるため、音声を連続的に送受信し、遅延や途切れを最小化する仕組み(コーデックによる圧縮、リアルタイム伝送プロトコルなど)を使います。これが設問文の表現と一致するため、が正解です。
(補足用語)コーデック(codec:圧縮・伸張を行う方式)、SIP(Session Initiation Protocol:通話開始や終了などの合図を送る仕組み)、RTP(Real-time Transport Protocol:音声や映像をリアルタイムで運ぶ仕組み)

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:「音声」「パケット化」「リアルタイム」などの語句をチェック。
  2. 各選択肢を短く要約する:
    • ア:クラウドのアプリ利用(SaaS)に近い説明
    • イ:音声をパケットで送る/リアルタイム → VoIP
    • ウ:認証・暗号化による拠点間通信 → VPN
    • エ:ホスト名とIPの対応管理 → DNS
  3. キーワードが一致する選択肢を選ぶ:音声のパケット化とリアルタイム性に直接触れているのはだけ。
この順で消去法を使うと、迷わず正答にたどり着けます。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「インターネット上にあるアプリケーションやデータを、PCから利用する方式」
    これはSaaS(Software as a Service:サービスとして提供されるソフトウェア)やクラウドサービスの説明です。アプリを遠隔で使う話であり、音声のリアルタイム伝送とは関係ありません。
  • : 「音声データをパケット化し、リアルタイムに送受信する技術」
    これがVoIPの本質です。音声をデジタル化してパケットに分け、ネットワーク上で送る。通話品質を保つために遅延やジッタ(到着時間のばらつき)対策が重要になります。
  • ウ: 「ネットワークで接続された拠点間の通信において、認証及び暗号化と復号によってセキュリティを確保する技術」
    これはVPN(Virtual Private Network:仮想の専用線を作る技術)の説明です。通信の暗号化や認証が主目的で、音声の送受信方式そのものを指すものではありません。
  • エ: 「ネットワークに接続されたコンピュータのホスト名とIPアドレスを対応付けて管理するシステム」
    これはDNS(Domain Name System:人が使う名前をIPアドレスに変換する仕組み)の説明です。VoIPの説明とは別分野です。

よくある誤解

  1. VoIPは「必ず無料」だと思う
    • 無料で使えるサービス(例:一部のアプリ)もありますが、商用のVoIPサービスやPBX(内線交換機)を導入する場合は機器費用や回線費用がかかります。
  2. ネットワークさえあれば通話品質は良いと思う
    • ネットワークの品質(帯域、遅延、ジッタ、パケットロス)によって通話品質は大きく変わります。対策としてQoS(Quality of Service:通信の優先制御)や適切なコーデック選びが必要です。
  3. VoIP = スマホの通話と同じ仕組みだと思う
    • 表面的には音声がやり取りされますが、携帯電話網(キャリアの回線)とは技術的に異なります。スマホでもVoIPアプリを使えばインターネット経由の通話になります。

補足コラム

  • 主なプロトコル
    • SIP(Session Initiation Protocol:通話の開始・管理をするプロトコル)
    • RTP(Real-time Transport Protocol:音声データをリアルタイムに運ぶプロトコル)
    • SRTP(Secure RTP:RTPの暗号化版。通信の秘匿性を高める)
  • コーデック例
    • G.711(ほぼ非圧縮、高品質だが帯域を多く使う)
    • G.729(高圧縮で帯域を節約、音質は抑えめ)
  • 実務での注意点
    • NAT(Network Address Translation)越えの問題があり、STUN/TURNといった仕組みで対処することがある
    • 既存の固定電話網(PSTN)と接続する場合はゲートウェイが必要になる

FAQ

Q1: VoIP通話はスマホの普通の通話より遅れることがありますか?
A1: はい。インターネット経由なのでネットワークの混雑や遅延によって遅れや途切れが生じることがあります。QoS対策や適切な帯域確保が有効です。
Q2: VoIPを安全に使うには?
A2: SRTPなどの暗号化や、SIPの認証を設定すること、社内ネットワークではVPNやファイアウォール設定で保護することが重要です。
Q3: 家庭でVoIPを始めるのに必要なものは?
A3: インターネット回線(十分な帯域)、VoIP対応のルーターやアダプタ、またはVoIP対応のアプリやIP電話機があれば始められます。
Q4: なぜ企業はVoIPを導入するのですか?
A4: コスト削減(回線統合)、柔軟な内線管理、他のITサービスとの統合(例:CRM連携)などの利点があるためです。

関連キーワード: VoIP、Voice over IP、SIP、RTP、SRTP、コーデック、QoS、SaaS、VPN、DNS、NAT、遅延、パケット化、リアルタイム、PBX
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