ITパスポート 2011年 春期 問82
問題文
無線LANの規格はどれか。
選択肢
ア:CDMA
イ:IEEE802.11n(正解)
ウ:IEEE802.3
エ:ISDN
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無線LANの規格はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢のイ(IEEE802.11n)は、無線LAN(ワイヤレスLAN:ケーブルを使わずにネットワークを構築するための規格)の代表的な規格です。IEEE802.11(アイ・トリプル・イー 802.11)は無線LANの標準仕様をまとめたもので、802.11nはその一つです。実務的には「Wi‑Fi(Wireless Fidelity:無線LANの一般名称)」として普及している規格の系列であり、家庭やオフィスの無線ルータで広く使われています。よって無線LANの規格として正しいのはイです。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「無線LAN(ワイヤレスLAN)」を確認する。
- 選択肢それぞれが何を指すかを思い出す(初見でも「無線か有線か」「電話回線か携帯通信か」などで切り分ける)。
- 無線LANにあたるものを選ぶ:IEEE802.11系列が無線LANの規格であることを押さえる。
- 残りを排除する:CDMAは携帯電話の無線方式、IEEE802.3は有線LAN(Ethernet)、ISDNは電話回線のデジタル通信方式であるため不適。
短く覚えるコツ:802.11 = Wi‑Fi(無線)、802.3 = Ethernet(有線)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続、携帯電話で使われる無線方式の一つ)
解説:CDMAは携帯電話網(セルラー)の無線方式です。携帯電話の基地局と端末の通信方式であり、家庭やオフィスの無線LAN規格ではありません。 -
イ: IEEE802.11n(無線LAN規格)
解説:IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:電気・電子分野の国際的団体)が定める無線LAN標準の一つで、家庭用ルータやスマホのWi‑Fi接続で使われます。複数のアンテナを使うMIMO(Multiple Input Multiple Output:多入力多出力)などで高速化されています。したがって正解です。 -
ウ: IEEE802.3(Ethernet:有線LANの規格)
解説:IEEE802.3はイーサネットという有線LAN(ケーブルで接続するLAN)の標準です。有線の物理メディア(ケーブル)を前提に設計されているため、無線LANとは別物です。 -
エ: ISDN(Integrated Services Digital Network:音声やデータをデジタルで同時に送る電話回線の方式)
解説:ISDNは電話回線を使ったデジタル通信の規格で、主に電話網を利用したサービスです。無線LANとは用途も技術も異なります。
よくある誤解
-
「802.11 と 802.3 は似た番号だから同じ種類の規格だ」
→ 両方ともIEEEの802シリーズですが、802.11は無線LAN、802.3は有線LANで用途が全く違います。 -
「CDMAも無線という言葉があるから無線LANと同じ」
→ CDMAは携帯電話の無線方式であり、無線LAN(Wi‑Fi)は家庭やビル内のローカルネットワーク用です。利用するネットワーク(セルラー vs ローカル)と機器が異なります。 -
「ISDNはインターネット接続の高速回線だろう」
→ ISDNはかつて電話回線のデジタル化で使われましたが、現在のブロードバンド(光回線やADSL等)とは性質や速度が異なります。
補足コラム
- IEEE802.11nは一般に「Wi‑Fi」の世代名でいうと「Wi‑Fi 4」と呼ばれます(識別のためにWi‑Fi Allianceが付けた番号)。後続には802.11ac(Wi‑Fi 5)、802.11ax(Wi‑Fi 6)などがあります。
- 802.11nの特徴は、2.4GHzと5GHzの周波数帯の利用、MIMOによる複数アンテナの活用で実効速度が向上する点です。家庭用の無線ルータに表示される「802.11n」や「Wi‑Fi」表記は、この規格系を指すことが多いです。
- IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:電気・電子技術者の学会)が規格を作るため、802.11のような番号で管理されています。番号だけで正体を覚えるより、「802.11=無線、802.3=有線」と覚えるのが実務では便利です。
FAQ
Q1: 802.11nと802.11acの違いは?
A1: 簡単に言うと速度と使う周波数帯の最適化が異なります。802.11ac(Wi‑Fi 5)は主に5GHz帯で高速通信を可能にし、802.11n(Wi‑Fi 4)は2.4GHz/5GHzの両方で動作します。
A1: 簡単に言うと速度と使う周波数帯の最適化が異なります。802.11ac(Wi‑Fi 5)は主に5GHz帯で高速通信を可能にし、802.11n(Wi‑Fi 4)は2.4GHz/5GHzの両方で動作します。
Q2: スマホはCDMAと802.11nのどちらを使いますか?
A2: スマホは用途によって両方使います。携帯通信(外出先でのインターネット)はCDMAなどのセルラー方式、家や職場でのWi‑Fi接続は802.11系列(例:802.11n)を使います。
A2: スマホは用途によって両方使います。携帯通信(外出先でのインターネット)はCDMAなどのセルラー方式、家や職場でのWi‑Fi接続は802.11系列(例:802.11n)を使います。
Q3: ISDNはまだ使われていますか?
A3: 現在は光回線やIP電話に置き換わりつつあり、一般家庭での利用は減っています。企業の専用線など限られた場面では使われることもありますが稀です。
A3: 現在は光回線やIP電話に置き換わりつつあり、一般家庭での利用は減っています。企業の専用線など限られた場面では使われることもありますが稀です。
関連キーワード: 無線LAN、Wi‑Fi、IEEE802.11、802.11n、MIMO、IEEE802.3、Ethernet、CDMA、ISDN

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