ITパスポート 2011年 春期 問83
問題文
ファイルシステムに関する次の記述中のa〜cに入れる字句の適切な組合せはどれか。
PCでファイルやディレクトリを階層的に管理するとき、最上位の階層に当たるディレクトリを[ a ]ディレクトリ、現時点で利用者が操作を行っているディレクトリを[ b ]ディレクトリという。[ b ]ディレクトリを基点としてファイルやディレクトリの所在場所を示す表記を[ c ]パスという。

選択肢
ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
ファイルシステムの用語(ルート・カレント・パス)【ITパスポート 解説】
正解の理由
PCのファイルシステムで最上位にあるディレクトリは「ルートディレクトリ(root directory:階層の頂点にあるディレクトリ)」、現時点で利用者が操作しているディレクトリは「カレントディレクトリ(current directory:現在の作業ディレクトリ)」と呼びます。一方、カレントディレクトリを基準にして場所を指定する方法は「相対パス(relative path:基準位置からの位置を書く表記)」です。したがって a=ルート、b=カレント、c=相対 となる組合せが正しく、該当する選択肢は エ です。
解法ステップ
- 「最上位の階層」とはツリー構造の一番上。これはルート(root)と呼ぶ。
- 「現時点で利用者が操作を行っているディレクトリ」は作業の基点なのでカレント(current)。
- 「〜を基点として…を示す表記」とあるので、基点を使うのは相対パス。基点を指定しないで全体から書くのは絶対パス(absolute path)であることを区別する。
- 上の対応から a=ルート、b=カレント、c=相対 を選べば答えが出る(エ)。
選択肢別の誤答解説
- ア:aに「カレント」、bに「ルート」。これは逆です。最上位はルートであり、カレントは作業中の位置です。cに「絶対」とありますが、「基点として」示すのは相対パスなのでこれも不適切。
- イ:aとbが逆になっている点はアと同様の誤り。さらに c が「相対」になっていますが、aとbが逆だと文の意味に合いません。
- ウ:a=ルート、b=カレント、c=絶対。aとbは正しいですが、文は「[b]ディレクトリを基点として…示す表記」と述べているので、基点を使うのは相対パスです。絶対パスは常にルートやドライブから始める書き方なので誤り。
- エ:a=ルート、b=カレント、c=相対。すべての記述が文意と一致するので正しい。よって選択肢は エ。
よくある誤解
- 「カレント」と「ルート」を混同する
- カレントは「現在作業している場所」、ルートは「全体の一番上」です。言い換えると、カレントは木の中の自分が立っている枝、ルートは木の根元(頂点)。
- 「相対パス」と「絶対パス」の違いを逆に覚える
- 絶対パスは「どこから見ても同じ場所を示す書き方(ルートやドライブから始める)」。相対パスは「今いる場所(カレント)を基準に示す書き方」。基点がどこかを意識すると間違いが減ります。
補足コラム
- パスの具体例(Unix系とWindows)
- 絶対パス(Unix系): /home/user/documents/report.txt
- 相対パス(Unix系、カレントが /home/user の場合): documents/report.txt
- 絶対パス(Windows): C:\Users\user\documents\report.txt
- 相対パス(Windows、カレントが C:\Users\user の場合): documents\report.txt
- 「.」と「..」について
- 「.」はカレントディレクトリ自身を表す短縮表現。
- 「..」は親ディレクトリ(1つ上)を表す。これを使うと相対パスで上へ移動できます。例: ../otherdir/file.txt(1つ上の階層のotherdir内のfile.txt)
FAQ
Q1: 今自分のカレントディレクトリを確認するコマンドは?
A1: Unix/Linux/Macでは
A1: Unix/Linux/Macでは
pwd(print working directoryの略)で表示されます。Windowsのコマンドプロンプトでは cd と打つと現在のディレクトリが表示されます。Q2: 相対パスで上の階層に行きたいときは?
A2: 「..」を使います。例:
A2: 「..」を使います。例:
../file.txt は1つ上の階層にある file.txt を指します。../../ とすれば2つ上へ。Q3: 絶対パスと相対パス、どちらを使うべき?
A3: 場合によります。プログラムや設定ファイルで常に同じ位置を指定したいときは絶対パス、現在の作業場所に依存して柔軟に指定したいときは相対パスが便利です。
A3: 場合によります。プログラムや設定ファイルで常に同じ位置を指定したいときは絶対パス、現在の作業場所に依存して柔軟に指定したいときは相対パスが便利です。
Q4: Windowsのドライブ(C:など)はルートとどう関係する?
A4: Windowsでは各ドライブ(例: C:)ごとにルートがあり、C: のルートは
A4: Windowsでは各ドライブ(例: C:)ごとにルートがあり、C: のルートは
C:\ です。したがって絶対パスはドライブ名から始まることが多いです。関連キーワード: ファイルシステム、ルートディレクトリ、カレントディレクトリ、絶対パス、相対パス、パス表記、ディレクトリ操作、カレントワーキングディレクトリ, dot, dot-dot

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